文学少女 セシリア

>>575ラス
[彼女は何も答えない。けれど。
強く握った暖かい手をゆっくりと握り返すと
小さく頷いて彼と共に揺らめいた世界へ足を踏み入れる]

[静止した時から――
俯いたままだったの彼女の顔は今
彼の姿を真っ直ぐに見つめて。
その姿を見失わないように……]