そう。[返ってきた答えに、わたしはそっけなく言葉を落とす。]でも邪魔が入って欲しくないなら、別にわたしの寝室じゃ無くてもよかったんじゃないかしら…。[男の視線が素っ気無く部屋中を見渡すのを確認して、ほっと息を吐く。そう言えばこの男もこの町とは無縁の旅人だということを思い出す。]