―――否。[告げる声。月光によって出来た前髪の影に双眸は隠されて。]―――否。[陥没で弾け飛んだ破片が、足元に飛んでくる。]悪意たる声で告げるな。[影の中から覗くランサーの眸は燃えるような色をしていた。轟音が支配する中、ランサーは素手のまま立っている。]