[...しかし自分の腕力では力を入れようと簡単に逃れられてしまうことは明白。つなぎ止めるのを諦めてため息をついた]泣いている子供が居る。その子がほうっておいて欲しいのか、構ってほしいのかまでは判らないわ。たしかにそれはネリーの言う通りね。その感情はその迷子の子供だけのものだわ。でも、それなら、その子を構いたい。慰めたい。ほんの少しでも判ってあげたい。痛みを和らげてあげたい。愛したい私がそう思う意思や感情だって私だけのもので、私の自由よね。