――Mundane/underlayer (現実世界/下層区画) ――
ああ。
俺は行かなきゃならないし、決着をつけなきゃならない。
[答えながらスーツケースを手に取り、部屋の扉へ向かった]
……それが俺のけじめだからだ。あの“罪(sin)”に対する。ま、お前はそんなこと気に掛けなくても良いけどな。いつも通りに俺をサポートしてくれれば。
[はい、と小さく答えるAIの少女に頷き、男は軽く手を上げた]
それじゃあ、またな。今度はもっと上等な部屋で会うとしよう。
――いってらっしゃい、マスター。道中、気をつけて。