>>167[ぎこちなくも椅子に座り直す少年をみて]いえいえ、お構いなく。[悪意の無い顔で微笑み]えぇ、私はこの屋敷の本を借りに来ただけで。お見合いパーティーがあるとは、全く知らなかったんですよね。[運ばれてきた菓子の匂いに、鼻腔を擽られれば腹が鳴り]と、私も頂きましょうか。[空いている椅子に腰掛け、後から来た男の言葉には、確かにそうかもと思い直して、バスケットから一枚、クッキーを取り出す。]