>>159
[こくりと頷かれる様子に、ほっとするも。
続けられた言葉には、少し思案するように紅唇に指を当てる]
珠ごと…?
管狐さんは…他にもたくさん居るんのよね…。
[今、管狐が持っているのは十数粒だけれど、この後も…欲がって集め続けたらコーネリアスの袖は珠だらけに]
……っ、うふふ。
ダメですわ…お兄様がお困りになりますもの。
[つい想像してしまい紅唇を綻ばせれば、狐達はくるくると回転し]
[ぱくり]
[珠を飲み込み…もごもごとなにやらした後、ぺっと吐き出した。]
まぁ…凄いのね。
[一粒拾い上げ、透明に戻った珠に瞳を丸くする。
どうやら狐達は、珠ではなく非常食が欲しかっただけらしかった。]