[銃身を降ろして、けれど引き金には油断なく指をかけたままの少女に、ふよふよ〜と管狐が何匹か近づいてきて。ふと見れば、そのちっちゃな前足にはしかと少女が放ち霊を封じた半透明の水晶の珠が抱えられていた]あら、まぁ…欲しいの?[不思議そうに問いかければ、くるくると舞う。霊を封じた珠はいずれ光に当てて浄化するものの、『珠』としては使えないので、あげてもいいといえばいいのだが]……どうしましょう?[いいのかしら? と小首を傾げてコーネリアスを見やれば、ちりりと珊瑚の耳飾りが揺れた。]