[数本の裂け目が刻まれた漆黒の足元には、首のない竜の巨躯][―――そして千切れた漆黒の腕、砕かれた魔獣の残骸][残る腕が竜の首を奉げ持ち、その切り口に漆赤の舌が伸びる][電撃の残滓が獰猛な竜の首/美女の首の残像を垣間見せていた]イイ身体(データ)ダ。[舌には0と1の光砂で刻まれた魔法陣が煌く][黒目は閉じられ、半ば恍惚めいて][食い千切られた漆黒の腕すら、惜しくはないというように]