雲井さんか――[藤峰青年には躊躇うことなく刀を打ち下ろした様子を思い出す。碧子と長く一緒に居させるわけにはいかなかった。時間を経れば手遅れになってしまうかもしれない。]たしかに、あのままにしてはおけない……。[私は、雲井の背中を追って*歩み出した*。]