―三階/天賀谷自室―[新しい屍体から、血臭が押し寄せてくる。傍らに膝を付いて、絶命を確認する。それが生きているとは、誰にも思えなかっただろうが。部屋の中に居る者達に、押し殺した声で言った。]お嬢さん。そして碧子さん、外へ出てください。どうやら彼にも、屍鬼にさせん為の処置が必要な様だ。