[階段の最下段を降りた所できつい拘束を解かれた少女の、酷く無残な姿に、息を呑む]あ、ぁッ……!?怪我……酷い怪我!治療、は、えっと、……?[治療箱。とそんな単語が聞こえた気がする。錯乱気味で誰が口にしたかなんて解らないけれど。慌てて菫色の少女の傍に歩み寄り――それでも数メートル置いて視線を合わせるようにしゃがみ込んだ。]だ、大丈夫……?痛くない……?