【1...】[あっという間に魔力が尽きていく。警告の声も聞こえないほどの勢いで魔術回路を焼き尽くしながらそれは侵食し貪欲に露葉の魔力を奪う。それでも、引き金から手は離せない。]……っ。当たってて……。【...2】[弾丸が放たれていた時間はほんのわずか。それだけで魔術回路が焼ききれるには十分だった。しかいは砂煙に覆われ、向こうがどうなっているかわからない。目の前が暗くなっていく。引き金を引く感触も体中に響く衝撃もなくなっていた。]