[自室のドアを開けた直後、足元をすり抜ける『何か』。]あ。……逃げた![一瞬だけ、判断が遅れる。反射的に手を伸ばそうとするが、それらは一瞬で保健室から飛び出していった。]仕方が無い。こういう時は、慌てず騒がず。[携帯端末を起動。メールを収容者全員とソフィーに。]『Subject:うちの猫知りませんか?』[タイトルのみ。添付ファイルには二匹の猫。片方がロシアンブルーでもう片方が白のペルシャ。]