[隻腕と共に距離を縮めくるEugeneを静かに見つめた]なら、ユージィの願いに任せるわ。あなたを動かす何かがこの世の摂理だとしても、或いはそうでなくても。何れにせよ、今はまだ私の時ではないのでしょうから。……ただ、これだけは憶えておいて。世界の本質とは記憶であり、すべての物事は記録される。あらゆることが許されているけれど、すべてが善いことではない。今一度だけ、ここでそれを書き換えるけれども。