[512ビットのハッシュ関数を照合し、同一性を確認する。無記名だった所有権に個人認証サインを書き込み、専用化を行った]
オーケー、お手柄だな"Celia"。
それが見つかれば用は無い。引き上げるとしよう。
『――え。でも、アーヴァインさんは……このまま?』
仕方ないさ、こんな事情じゃな。それにもうじき、此処は壊れるだろ。定義領域の虫食いがこれだけ進んでちゃ立て直しようが無い。自分で集めたファイルに埋もれるなら奴も本望だろうさ。
[乾いた口調で言い切って、退出のための門を開く。円形に描き出されたゲートに乗って一瞥を投げ、彼と少女はその場から姿を*消した*]
―→ Mundane/South Ward/Webcafe"Brute Force" ――