[勝手に自室として使用する部屋を選び、そこで休息を取る。長き沈黙。寝息だけが聞こえていた部屋で不意にそれが止んだ。目を覚まし、ベッドの上で上半身を起こす]
…んっ…はぁ、よく寝た。
寝心地は良かったわね、良い家具が揃ってるわ。
[薄暗い部屋の中、伸びをしてベッドから降りる。窓のカーテンを開け、外の光を取り入れると小さな革カバンを手に取り開いた。カバンを覗き込み、長く柔らかいブロンドの髪が垂れてくると紐を取り出して後ろにまとめ、カバンから小瓶を一つ取り出して。小瓶を口につけ、少しだけ吸い込むと、近くにある職台の蝋燭へ吹きかける。瞬間小さな炎が飛び、蝋燭に火がついた]
時間は経ったけど、まだ使えそうね。
新しく調合するまではこのまま使おうかしら。