……お疲れ様でした。
[最後の教官を見送る。これで、とうとう残っているのは自分とヒューバートだけになった。それに伴い、最終選抜に残った収容者も決まった。]
いよいよね。
[とうとうこの日が来たか。
...が収容者に願っていることは唯一つ。悔いのないように生きて欲しい。明日をも知れないからこそ。それだけだった。
昨夜、ネリーに言えなかった本心。ソフィ自身が感じている絶望感や悲哀。しかし、それを言ってどうなるというのだろう?
...の願いはただ、たとえネリーにどんな結末が待っていようと、ネリーにも少しはいい人生だったと思って欲しいだけであるのだから、彼女に言った以外のことを、...は言えただろうか。]