立派過ぎる門には錠。無駄に高い塀には、あほみたいな数の警備兵。もう逃げられない。『今日から二人づつ面接しまーす。抗ってもムダ。潜ませた3人のスパイ君に、良さそうなのから浚わせるから。…って言うか、俺罠も作ったし、スパイ君も候補だけど』…良さそうなの?ならば既にデキちゃった奴は、良くなさそうなのってことで後回しにしてもらえるかもしれない。そんな訳で集まった面々は解放される日を夢見ながら、あるいは夢のような生活を謳歌しながらも、恋人探しに奔走したり、しなかったりするのでした。