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指の先になにかが触れる。
少し硬いそれを引き寄せようとしても伸ばした指はそれの表面をつるつる滑るだけで。
必死に、必死になって腕を伸ばして、なんとかしてそれを掴もうとがんばって。
洞窟の入り口で頬に擦り傷ができたとき、ようやく、なんとか掴み出すことに成功したね…。
小さな洞窟にあったのは、一本のガラス瓶だったね。
その中には一枚の紙が丸められていて、ボブはすごくすごく慌てた様子でガラス瓶の蓋を開け、中の紙をこじりだしたよ。
息を切らし、胸がドキドキするままにボブは紙を開く。そしたら、それはやっぱり、ボブ宛の手紙だったんよ。
「内藤君へ。
君を待たずに旅立つ僕を許してほしい。
10年の約束は果たせなかったけど、君はいつまでも、僕の大切な友達だ。
きっとまた逢えるよ。大丈夫。
この手紙を読んだなら、約束しよう。
僕は10年後に帰ってくる。
さよならを言ってから、20年後の夏に。
また逢おう。約束だよ。
――(
手紙の最後、名前があっただろうところは水にぬれていて読めなかったけど、それは間違いなく、あの子がボブに宛てて書いた手紙だったね。
20年後の夏。つまり、それは今年のことよ?
ボブははっとして顔を上げたね。
あの子が、この海にやってきているのかもしれないのだから――!
手紙を握り締めたまま、ボブは走ったよ。
あの子がいるかもしれない。そう思うと、走って捜さずにはいられなかった。
だけど、ボブはあの子の顔が思い出せなくて、それで20年後のあの子がどんな姿をしているのかなんて判るわけがなくて。
走って、走って、走って。
行き交う人たちの顔をいっぱい見たけれど、その中にあの子がいるかなんて、ボブにはまったくわからなかった――…。
よし。
[たん、と立ち上がるとくるりと銀の鍵を回し、次元の扉を開いた。赤い光を帯びた魔法陣を背負い]
空気嫁えあ子3号! ボブ!
地球防衛軍だ!
[何か出た]
まだ生きていたのね、ここで会ったが約一日ぶりよ。
お久しぶりねあなたに会うなんてあれから何年経ったのかしら少しはボブの大人になったでしょうね!?
ひとまず全力でうろたえてみたボブに隙はなかったね!
今日のボブ、モミアゲのカールが眩しいわ。
どうしちゃったの、ボブ!
ここは、
──巡り合う宿命、此れも因果か。
とか言って、睨み合いがアップになるところじゃないのよ……。そんなに引いたら並べn
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