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――ボクには
Game Masterがやはり似合っているようだ。
元々、裏方が専門だからね。
[一人称の発音は何ら変わる事なく。ただ、Kotへは文脈において、何を指し示すのかは分かった事だろうか。]
何、Kotの言葉でGameに興じるのを止めたと言っただけだよ。
[Rebeccaへ苦笑するように。お手上げだというように両手を上に向けた。]
────。
[息を詰める]
そう、ですか。それなら。
止めます。絶対に。何があっても。
わたしの言葉が引き金だというのなら、尚更。
[Cube操作][黄・黄・黄・緑][モードは捕捉]
[対象は、かつての師へ]
Kot.僕はこの場は引くと言ったのだし、Gameに興じるのを止めたと言っただろう?
[パイプからはホログラムの煙が立ち昇る]
まだ、何か続けたいのかい。
――Utopia/under――
[Hypnos、と書かれた紙片。それをじぃと見つめ]
HypnosPGM。これが、この状況を生み出してるってこと。ケネスが調べてた事とあわせると、そうなる。
"anti-Hypnos"PGMの保有者がいるんだといってた。黒の女神を倒したのが、その保有者。
ケネスは、その保有者を探していた。
つまり、動いてる人が"anti-Hypnos"を皆持ってるわけではないって事。
じゃあどうして動けてるの? 別の要因?
[ひらりと、仕舞ったはずの紙片が落ちてくる。書かれた単語は"S2"]
S2……。これが、何かわかれば――。
― 理想郷<Utopia> / Under:Ruins of Abbey ─
[defile de idiot -愚者の行進-。ステッキを振りながら、シルクハットの紳士たちのシルエットが足早に修道女の方へと向かってゆく。]
「汝らの心に平安を――」
[STELLAが発動させたBenedictusの効果範囲に入った途端、男たちの影は力を奪われる。がくりと身を屈め、その場に倒れ伏していった。
しかし影の後ろにまた影。いくらなぎ倒されようとも尽きることがないかのように、群衆は次から次へと湧いてくる。漆黒の影の隊列が色濃く地平を覆う。]
<<<――la…la――――>>>
[高らかな歌声が虚空に谺する。音波は円錐状に広がりながら、人波を洗っていった。
影の行進は瞬く間に汚泥となって溶けた。]
ハハハ……
――この程度では効果がないようだねェい。
[座長は水槽に手を翳す。そこに牛の姿が浮かび上がる。]
これならばどうだ――
Encierro――アバレウシ!!
[幻燈機が明滅すると同時に、無数の雄牛の影が飛び出した。]
<<<…ドドドドドドド……>>>
[雄牛の影は、幻燈機から離れ修道女に近づくに従って大きくなってゆく。角を振り立てた巨大な雄牛の群れは大地を揺るがし、狂濤となって修道女の姿を呑み込もうとしていた。]
ええ。わたしの目的はゲームマスターを押さえてこの馬鹿げたGAMEを止めること。
わたしだって、SSSはいつか挑戦すべき対象だけれど、こんな形は許せない。
[言いつつ、違和感]
[SSSのためのGAMEの首謀者と、彼女の知る"師匠"の人物像が噛み合わない]
(或いは、ほかに目的が?師匠のキャラクターを考えるなら、誰かの計画に乗っかったとも考えられるわ)
(GMはひとりとは限らないかも)
[考えは奥底に押し隠して]
今ここで行動不能にしてしまえば、師匠がこれから誰かを"停める"ことは出来ないわよね。
おとなしく捉えられてはくださらないかしら?
[無駄だろうな、と思いつつも尋ねてみる]
<<<キイィイィイイィィィン――>>>
[刹那にBenedictusの波長が強まる。]
《高出力のattenuate PGMが前方で発生中――》
kenon fieldの複層防壁をfrontに最優先で展開!
急げ――
《――来ます!》
<<<ゴオオォオオ!>>>
[厚みを帯びた大気の壁が、空間を歪ませながら巨大な牛を消し飛ばしてゆく。前方に張り出された傘状の防壁によって散らされた衝撃波が、周囲の位相空間を撓ませ通り過ぎていった。]
ハハハハハハ!!
[男は呵々と笑う。目の前には、動く影は一つもなかった。
否――。コイフを揺らす聖女を除いては。]
―現実世界/中央部柱の間―
[甘美な誘い。気泡がコポコポと。]
ふむ…実に興味深い。君の言葉は私には
非常に真実味にあふれる心地がするよ。
だが、できれば我が部屋に来てくれるか?
[個人スペースのPASSを発信する。]
隠者 モーガンは、牧童 トビー を能力(守る)の対象に選びました。
[パズルのピースが合う様に、かちりと]
不可侵領域への、鍵。それが、S2?
その鍵を誰かが集めてる?
だから、黒の女神は倒された。黒の女神がrose maryを倒したのはどうして?
鍵を探してる人を探してた? そうだ。審問所にいたAIだって言ってたっけ。Irvineが死んでいたのを調べてたなら、その行動にでてもおかしくは、ない。
うー、頭ショートしそう。しないけど。
不可侵領域を目指してるのが、"anti-Hypnos"PGMの保有者。鍵がS2、S2を持ってるのが、今動いてる中でPGM保有者以外の者?
S2を持ってれば、HypnosPGMの影響を受けない?
じゃあ。
あたしにもそれがある、のかな。他の人にも。
不可侵領域、SSSには興味あるし。その為に上に来たけど。
誰かを倒して、壊して、殺して、開けようとするのは解せない。それしか方法がないんだとしても。
じゃあ、誰がその人なんだろう。おじいちゃんは、この状況に対して憤ってたような気がするし。ケネスも違う。後は……。
[地図を取り出すと、Mundaneのものを映し出し、そこに映る光点を調べる]
01、02、04、05、06、07、09、10、11、12。
10があたしで07がケネス、01・02・04が一つのところにある。電波塔にあるのは09と06。
実際の地図で見れば名前も出るんだろうけど。
そういや、ステラどうしたんだろう。彼女なら、ここまでだってついて来れるはずなのに。
[光点を一つ一つ確かめる]
この中に、何人いるんだろう。
考えたって、それはわかんないか。
HypnosPGMが結局どういう状況にしてるのかよくわかんないけど。言葉でわからなくても状況で判ってれば十分、よね。
[立ち上がり辺りを見回す]
さーてと。少し、うろついてみようか、な。
じゃあ、遠慮なく。
……レベッカさん、巻き込まれないでくださいね。
[Cube操作]
[展開中の捕捉用メソッドに強化ルーチンをロード]
ちょっと、派手かも。
[範囲は師を中心とした半径5m]
[内側に向けて三重の網]
[更にCubeを操作][赤・赤・赤・緑][火矢]
要はスタックさせればいい話。
捉えて!
[火矢を放つ][同時、捕捉網が拡大]
["師"の現在アドレスの固定を試みる]
― 理想郷<Utopia> / Under:Ruins of Abbey ─
見事だ――。
素晴らしい歌声じゃァあァないか!!
ぜひともうちの劇団に招聘したかったくらいだよゥ。
今日の用向きが別にあるのが残念だ……。
[男はククク、とほくそ笑みながら聖女を見つめる。
STELLAは、タールのように粘り気を帯びた漆黒の汚泥の海に膝まで埋もれていた。汚泥は意志があるもののように蠢きながら、女を闇の底へと引きずり込もうとしている。
男の幻燈機は物理的な制圧より、足止めの副次的なものとして今は効用を発揮していた。]
カノン!
[男は掌を上にし肩の高さに踏み台とする。
敏捷な影は男の掌を踏んで高く頭上に跳躍した。
舞い上がった白い少女の手の中に、虚空の闇が収斂され捻れた槍が形作られてゆく。]
「――とった!」
[長槍は聖女の真芯を刺し貫き、暗黒の泥濘の中に突き立った――**]
[視覚素子は轟音こそ聞こえぬものの飛来する炎の矢と煌く網が、視界一杯に広がるのを映し出している。]
Kot.
相手のPGMを確認し解析しておかなくてはいけないと教えただろう?慌ててはいけない。
[ひたひたと迫る圧力を知りながらも]
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