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駄目だよ、さようならは。
もう、行っちゃ嫌なんだよ。
[私は繰り返す。ずっと昔にも、繰り返したような言葉。それは――生まれる前の、記憶]
私がにいさまを守るから、にいさまは私を守るんだよ。
そう約束してくれたでしょう? 私が……私だけが、生まれてきた時に。ねえ、忘れて、しま……った、の?
[不意に襲った恐怖。それは私の心を突き動かし、呼吸を失わせた。変調する鼓動、明滅する視界。まるで星の揺らぎのように]
硝子?ははァ、ハーヴェイ。さすがにうまいもんだ。
見た目はこうも美しくとも…
[ソフィーの側から身を離す、ついでとばかりにその胴を足の先で軽く小突き]
鋭く人を傷つけてくれたもんだよ。
鉄の女さ。だが手にかけてみれば…こうも脆かった。
簡単に壊れてくれた。
はは…ハ!なるほどな、硝子だよ。
せいぜい丁重に扱ってやればいい、麗しの女優様はお前が相手だろうが、兄上様が相手だろうが、その紳士な扱いを気に入るだろうぜ!
……さようなら、さようなら。
死ねばもう二度と帰らない
割れた硝子は二度と元には戻らない。
[剣を手に、ゆらりと立ち上がって]
ふ、ふふふ。
良いだろう。
そうやって殺すのならば、
私も殺めなければなるまい。
死体は5つ。
残りは6人。
其の罪、身を持って贖わせてやろう。
兄上は哀しむな、
きっと哀しむ。
―――それだけが気がかりだ。
[額を撃ったはずなのに]
[やはり血は流れない]
[巧妙に抜き取られた血液]
[もはや人のなせる業なのか]
ふふふ、ははははははっ。
おにいちゃんが、こっちを見るからいけないんだよ。
[既に正気など][どこにもない]
[手がしびれていた]
[左手の傷が再び開いた]
[血が、どくりと流れた]
…これは、ぼくの、…血。
[こくり][喉を潤すように][飲み込む]
[唇が朱に染まる]
[舌に鉄のような味が伝わる]
クイーンを犠牲にして
7手後にチェックメイトだ。
……なんだ。
ぼくの負けだね。
じゃあやっぱり、この身体は兄さんが――
[幾らか減った箱の中身]
[刃物を次々と]
[出刃包丁][草刈鎌][カッターナイフ]
……どれを使えば兄さんに心臓をあげられる?
どれを使えば、お前は生きられる?
やだ……やだよ……!
そんなの、イヤ……!
ねえ、戻ってきてよ、行ってしまったあの場所から、帰ってきてよ!
[涙が両目から流れ頬を伝い落ちる。私は天を仰ぐ。この空間を白く閉ざす堅牢な壁。その中心で光る塊を見つめた]
・・・そっかー。
シャーロットが本物ならソフィー監督で決まりだもんね。
監督が二人も名乗り出てたらおかしいもんね。
そうだよね?私の言ってる事間違ってないよね?
ね、ロージー?
[最後の言葉はシャーロットではなく、
大切な友に優しく語りかけている。]
―――……殺してくれる。
[徐々に、瞳に理性の光が戻る。
だが其処には確かな狂気が]
……兄……?
[振り向いて]
ウェンディ、
どうしたのだ……?
でも叶うならば。
ぼくは。
ぼくは。
君と。
兄さんと。
一緒に。
<ぼくたちを引き裂かないで>
[きぃん]
[堕ちた刃]
[甲高い音]
[ふ、と。
記憶の隅に残る言葉]
―――マドモワゼル・ソフィーが監督の1人……?
ああ、そうか。
霊能者。
死者を見る力。
其の声を聞いたのか。
どうして理解できなかったのだろうな。
成る程、
真実はいつも表裏一体か……
近すぎて気付かない。
此れで、どちらが本物の霊能者だとしても、
1人は確実に葬った。
そういうことになるな。
だれかの心臓を貰ってしまおうか。
動いたままの心臓を兄さんに。
監督の心臓を貰おうか。
それなら誰も文句を言わない。
殺さなきゃ。
殺さなきゃ。
殺さなきゃ。
[流れ続ける血]
[手の平に掬って]
[頬を撫でる]
[頬に描かれる緋い筋]
[そうして人を手にかけた興奮が収まれば、今まで目に映らなかったものも意識に入り込んでくる。
ゴロリと転がった丸いもの、あれは。
――あれは]
…クインジー!
[血のあじ][血がある]
[生を感じた]
[生きている]
ぼくは、いきている。
いきて、いる。
[目の前には死体][首が切れた人][だったもの]
ふ…ふ。あはは…。
ああ、もしかしたら元に戻したら…生き返る?
[持ち上げる][想像よりも軽量の生首]
[くちゃり]
[音を立てながら][首を身体へと戻そうと]
ああそんな…
お前だけが、お前だけが、唯一完全に信用してもいい人間だったんじゃないか!
脚の怪我くらい何だって言うんだ…
あんたがその強面で気合を入れて一睨みしてやれば、クソの犯人共だって手は出せない…そう信じてた。
あんたでも…
[胴と首とが引き離されて、それでも一滴の血も出ない奇妙な死体。目を離したくても金縛りにあったかのように、動けない]
あんたでも、殺されてしまうのか…
――――…ゴロリ。
[バランスを崩し]
[再び転げ落ちる後頭部]
だめ、だった。
クインジーお兄ちゃん…しんじゃった、んだ。
[流れていた泪][塩気を口内へ運ぶ]
[虚ろな瞳で、それを見つめたまま]
[カラン、と銃を手放した…――]
ソフィーが本物なら名乗り出た人達に一人。
シャーロットが本物なら私達の中に一人。
もしかしたら監督が二人とも名乗り出てた。
なんて事はないよね、そうよね?
[語りかける。返事は、ない]
そうだよね。それじゃーどっちが嘘ついてるのかな。
そういえばロージーは本物なの?偽物なの?
教えてくれたって良いじゃない。
誰が怪しいか?そっか、監督見つける事が一番よね。
―――……はっ……
[狂気に浮かされていた間は分からなかった。
もう、此処の空気は
汚濁と血に塗れた――毒]
く、…ふっ
[剣。
ああ、それでも剣だけは離さないで。
ぶつぶつと呟く少年。
兄さん、兄さん。
嘆く少女。
頚、
頚を]
新しい心臓があれば。
おまえが起きているときに。
兄さんが眠っていないときに。
チェスが出来る。
もう分たれなくてもいい。
この歪んだ世界を。
早く出よう。
[狂気に彩られる笑み]
[求めるのはただ一つ]
[自分の半身]
[トビーの狩猟銃がクインジーの額を貫く音に、びくりと身を震わす。
動くようになった腕で寒さから、――恐怖から、自分を守って抱きしめる]
じゃあどうして俺たちが助かるだろう…!
死んでしまう…死んでしまう…
あんたでさえ駄目なら、この俺も!
――誰か!
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