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[リンガを下げても、黒目は老人を捉えたまま]
破壊スレバ終ワル。
破壊ヲ好ムト認識。
差シ出ス事ヲ要求。
イコール、差シ出サレタ対価ヲ破壊スルトノ推測ハ可能。
オ前ホド知識持ツ者ガ、ワカラナイワケガナイ。
ダガ、オ前ハ己ヲ差シ出サナカッタ。
真実ノ終焉ヲ迎エタイト言ウ、オ前ガ。
ダカラ壊サナイ。
[信じるかとの問いに、黒目を動かし鴉を見る]
[真芯を貫き霧散した羽根/無数の蛾]
問ウ事デ、面白イモノガ釣レタ。
信ジルカハ、ソノ時次第。
裏で会話があったにしても、敵意を持ったり、犯人だと言う証拠までは掴めないと思う。
オードリーの性格も加味して考えるなら、彼女の張った罠って言うのが一番しっくりくる気がする。
自分が得たい結果を第三者に本人がそうと知らされないまま協力させる。
たとえば、今のあたしに対して、オードリーが同じことをあたしに言っても、あたしの信頼度はトビーの方が上だから、そんな情報は一蹴までしなくても慎重に扱う。
じゃあ、トビーを知らない人なら、信じてしまうこともあるでしょ? 信じなくても、情報としては大きい。信用できる筋の情報でなくても、本当かどうか確かめようとは思うはず。
ひょっとしてステラもそれでトビーのところに?
―― 現実世界<Mundane>/周辺部・上空 ――
[旋回していた鴉の群れは黒の女王の指に散らされ、霞のような蛾の叢がりへと変じていた。]
《眠りと夢の神……》
《それを探してどうするのだァい?》
[ホログラム映像にノイズが入る。データの劣化が始まっている。“黒”に向けて発せられた思念―電脳上では実際のメッセージとして知覚され得る―はところどころ途切れながら紡がれた。]
結構結構。実に素晴らしき論法だ。
[拍手]
だが、生憎私には手加減ができないものでね。
君に差し出す前に、望む対価となり得るものを
破壊してしまっても、悪く思わないでくれ。
[ニヤリと笑う。]
私はメガロポリス。我が身を食む異物と対峙し、
粉砕以外の選択肢を選ぶわけにはいかないのでな。
終焉は欲しいが、無抵抗で始末されるわけには。
それに見合う力も必要ということだよ。
―― 現実世界/空中庭園 ――
[朱―――揺らめく太陽は、雷より早い瞬きより早く遥かな空間を翔び越え可視光線を伝えている]
[黙々と歩く]
[思索に耽るように]
黒き女神と創造神の邂逅――。
殺戮と破壊に酔い痴れ、その腕は止まる事はなく。
[何時しか黄色い橋を越え、池の畔を歩き]
[ステラに問いながら、一抹の不安がよぎる]
……それって、ステラだけが聞いたの?
それとも、他にも誰か聞いてた?
好戦的な相手なら、いきなり襲うことだって考えられるけど。
[立ち止まり、既に全景が見えるほど遠くに見える空中庭園を目を細めて眺め]
一人にして大丈夫だったのかな。身を守ることしか出来ないって言ってたけど。
[オードリーを警戒していたようには思った]
やられそうにないって思ったのは直感だけど。
大丈夫、だよね。
[別れの言葉が気になったが、頭を振り、*また動き出した*]
[途切れがちに投げられる電脳通信/ホログラムに混じるノイズ]
[裂け目から覗く漆赤が深くなる]
《―――モチロン、壊ス為ニ》
[報復があると聞いてYESと答えるか/セシリアの忠告が再生]
[それでもそう答えるのは、本質が対人型PGMではないゆえに]
《覗キ見トハ、イイ趣味ダナ。
オ前ガ神ヲ扱ウモノカ―――》
[抑揚のない台詞は質問か断定か/黒の姿が掻き消える]
[電脳世界<Utopia>には、フェニックスに跨り飛び去る姿]
[老人の通信回路/PASSを拒絶した回線/へ残される言葉]
《オ前ガ、神ヲ扱ウモノダカラ己ヲ差シ出サナカッタナラ。
真実ノ終焉ヲ迎エタイトイウ言葉ハ、偽リダナ》
[ガーゴイルを引き連れ、遥か上空へ]
[見下ろす髑髏の光点には、ヴィンセントと*表示されていた*]
人が電脳空間において活動する場合、
恐らく私がこの街で活動をすることと
同じくなると思うのですが……。
[辺りの光景は刻々と変化し、繁華街に於いては特に目まぐるしい。]
――Mundane 南部――
……いいえ。
私はA.Hackmanとも、コンダクターとも面識はありませんでした。
A.Hackmanはコンダクターが犯人であるというメッセージを送り、彼のもとへAIを差し向けようとしているようです。
先ほど、コンダクター自身が仰っていました。
私とメイ以外のものに対して、彼がそれを伝えていたかは分かりません。
《―――ソウデハナイ事ヲ、楽シミニシテイル。
手加減ナド、イラナイ。》
[消える直前、悪く思わないでくれと言う老人に向けられたのは]
[*深い深い漆赤の笑み*]
心配ですか?
[空中庭園と比較すると、ここ南部、繁華街では倒れ付している人間の数は多い。ホログラムは人々のうえをすべるように*進んでいる。*]
― 電脳世界<Utopia>/Under:遊園地 - Neverland ―
[硝子の球体の中にいっぱいに溜まりきっていた粘り気を帯びた黒い澱みは、長い時間をかけて機械の底へと吸い込まれていった。
そこに佇む座長の影は、墨を幾重にも塗り重ねたように濃くなっている。]
ははは――
[水槽の隣に置かれていた幻燈機の中を覗き込みながら、男は小さく喉を鳴らした。]
「壊ス為ニ――」か……。
[男は「神ヲ扱ウモノカ」という問いに答えなかった。データの劣化によって返答ができなかったのも事実だったが――]
おっかないねェ――。
戦闘用に特化されたAIだろう。
[チューリングプログラムは、“黒”をAIだと判じていた。]
……まともに戦える手段がないなァ。
[ヴィンセントはUnderでのバトルゲームに慣れてはいない。戦闘用に特化されたPGMの扱いは苦手だった。手持ちのPGMは相手の動きを妨げ捕獲する種類のものばかりだ。
Kosha Cyberneticsの専用線と繋がった端末からのアクセスは現在、強力な破壊手段を用いることさえできたが、それは逆に、細やかな取り回しができず不便なものではあった。]
まあいい……。
[現実世界で隣のシートに身を横たえている双子に、とある映像を送信する。]
ところで、こいつを見てくれ。どう思う?
《すごく……》
《……おおきいです》
[そうだろう、と男は頷く。]
――今から、会いに行ってみよう。
[男は、その領域へとアクセスし、passを入力した。]
《PASS:REINCARNATION》
[遊園地から、三人の姿がかき消えた。]
―電脳世界/Closed Morgan's―
[脈動するリンガを携えた老人が、
動かない平原の中に立っている。]
やれやれ。お客さんのようだな。
[リンガをそちらの方向に向けて。]
”輪廻”の世界へようこそ。
― 理想郷<Utopia> / Closed:Morgan's Space ─
[passcodeを入力し、俺はその場所へとたどり着いた。
今は鼻眼鏡を外し、Under領域での“座長”のペルソナを脱いでいる。
すぐ後ろには、現実世界と同様に顔を半透明のフィルムで覆われた双子の姿。メタリックなAラインのワンピースが、現れた時一瞬だけ時空の歪みを捉え揺れた。]
じさま、いる?
今日はお願いがあって来たのよ。
たぶん、初対面なんだけども――。
[奥に向かって声をかける。]
―― 現実世界/空中庭園 ――
――製作者の手を離れ本質の囁き(オラクル)と人格(セルフ)の呼応を忘れたAIは悪徳に等しい。
[呟き、赤いタイルに腰かけ、手を流水に浸す。その指を流線型をした銀色の煌めき――がつつく。]
―――。
[双眸を瞑る]
― 理想郷<Utopia> / Closed:Morgan's Space ─
二人とも。このじさまはサクッとバージョンアップさせてくれるって噂なんだわさ。
[俺は双子を振り返って言う。]
お前たち、バージョンアップしたいんだろう?
[双子は頷く。]
「ねえさまのように」
「――なるのです」
[俺は満足して頷く。奥の老人の姿に向き直った。]
そういうことなのよゥ。
お願い。じさまのを頂戴? クレクレタコラ。
ときに、じさまはどっちの方がいい?
この二人――
じさまから見て左がマノン、右がカノンって名前なのよゥ。
[双子は顔を見あわせる。]
「私が――」
「――私が」
「マノンです――」
「――カノンです」
[二人は名乗り出て一歩踏み出すと同時に、顔の表面に張りついているフィルムを剥ぎ取る。]
双子とは、互いを映す鏡のようなもの。
己が半身が半身を補い、そして憧れるわけだ。
[怪訝そうに見る。]
彼女らには「調和」が欠けている。
どちらに力を与えたところで、肩割れは
その意義を失った悲しき迷子となるだろう。
それでも良ければ…いずれにしろ。
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