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ん、あたしの準備が万端じゃないのよ。
それにほら、あたしの手、触って判ると思うけど、冷たいでしょ?
義体でもなくてただの機械だし。
それに、スターって笑顔が大切だって言うじゃない。
あたし、笑いたくない時に笑えないもん。
[出来れば断る方向に持って生きたいと首を振る]
僕も呼び出された口だ。
[肩を竦める。垂直に立てられた掌は、黒<カーリー>のホログラムの胴体の丁度真ん中を下がってゆき、腕と地面が水平なところで止まる]
ドリスが何故呼び出されたのかは知らないが――…
「ヒュプノス」
僕の手紙にはこう書かれていた。
そして、遊戯の詳細もね。尤も、詳細は封鎖されてから地図と共に浮かび上がってきたんだ。
[腕を引き抜き、懐から手紙を取り出す。ホログラムのドリスに見せるかのように、黒真珠色のInkで書かれた内容を見せる。]
これはゲーム。
再度の栄光の座を目指さん。
不可侵なる領域がため、贄として集めんと。
まあま。だいじょぶだいじょぶ。
世界が滅びたってヲタクは死なない。
萌えがある限り何度でも甦るさ――
[今までの暮らしを心配する少女に、なにも心配がいらないとばかりにうんうんと何度も頷いた。]
だいじょぶだいじょぶ。
おいちゃんが、なしつけるとこにはぜーんぶ対処すっからさ。
[とはいえ、たしかに今起きていることをなんとかしない限り、俺たちに明日はない。っていうか、俺の会社はまだあるんだろうか。
とりあえず、少女に俺の名刺とプロモーション用のsonosheetを渡した。]
俺っちはビンちゃんよ。
よろすく☆
コットちゃん、なんて現実的かつ前向きなの!
そーねそーね、んじゃばさ、とりあえず今んとこだけでも現状なんとかすっために協力しよ? しおしお?
[ショートカットの少女に決定的な断りの言葉を口にされる前に、なんとか接点を模索するための言葉を紡ぐ。]
[半分呆れながらも、名刺とsonosheetを受け取る]
うちで聴けたかな…。じゃなくって。
あ、あたしはメイ。May=Waltonよ。
ヴィンセントさん、長いからおじさんでいっかな。
なしとかつけなくていいんだけど、まずはこの状況を何とかしなくちゃって思うのよね。
正義感より探究心のほうが強いけど。
にゅふふ。おいちゃんが勤めてる親会社は義体メーカーなのよ。
そんなこと心配しなくっていんだわさ。
[手が機械だ、という彼女に勤めている義体メーカーの話をしながら、これまであった出来事をかいつまんで話した。]
メイちゃんね。
よろぴくなのよ。
なんとかっつってなんとかなるの?
そそ、そういえば――
[さきほど、少女が中央部へ向かったことを思い出した。]
中央の方へなんか異変が起こってるようなんだけども。
行ってみてだいじょんぶだった?
オ前モ召喚(呼ビ出)サレタノカ。
[掌はホログラムの胴体をチャクラに沿い降りていく]
[電脳世界<Utopia>であれば許さない行為]
ヒュノプス/眠リノ神。
遊戯/ゲーム。
[重要なキーワードだけを繰り返し、差し出された手紙を見る]
[黒真珠色の文字を映像として記録]
――贄。
[裂け目の奥から漆赤の舌が蛇のようにうねる/表面には魔法陣]
んー。機械でも困ってないからいいよ。
[椅子に腰掛けて頬杖をつく]
中央部はやっぱり似たようなもんだったよ。
どちらかというと中央の方からやられてったみたいだけどね。
はじめあの辺にいたから。
後は電波塔にいるおじいちゃんが謎かけみたいなのしてきたけど。
えええ。電波なじいちゃん!?
謎かけってぇばさ、スフィンクスみたく答えられないとぱっくしってそんな感じのパックマン?
[そのじいさまもこの異変の中でピンピンしているのだろうかと思いながら。]
よく戻ってこれたねえ。
──回想(ヒュプノス前後)/現世<Mundane> /西部・空中庭園──
[信者を通して教団と軋轢のあった市民であっても、相手が通報等の行動を起こさないのならば、セシリアは何のアクションを返すつもりは無い。]
【私のMaster──いいえ、教祖様は、腐敗したメガロポリスの市民に
《ただしき、死をもたらす》
そうおっしゃられてた。けれども──、】
[セシリアが無意識に握りしめた手のひらに、先刻、教師に突き刺したのと同じ、透明な針が音も無く食い込む。]
──回想(ヒュプノス前後)/現世<Mundane> /西部・空中庭園──
【まだ、浄化の時では無い。】
[セシリアの網膜に、まだおとずれぬメガロポリスの浄化──崩壊の日のヴィジョンが浮かんだ。]
[すべての都市機能が停止し、
機械化された市民たちは粛正の力に倒れ、
浄化の焔に灼かれる。
崩壊したメガロポリスこそが、
彼女のMaster=教祖との《約束の地》。
それはまだ来ぬ、彼女とMasterの夢のヴィジョン────。]
逃げたっていうよりは、見逃してもらったって感じだったけど。
[Utopiaでの事を思い出す]
答えられないとぱっくりって訳じゃないけど、攻撃はされた、かな。
あ、あたしも何か飲もうっと。
[立ち上がり、カウンターの方へと*向かった*]
―― 現実世界<Mundane>/中央部周辺 ――
[確認の為、手紙をアナライズ]
[受け取ったものと酷使していると認識]
手紙―――コレダナ。
[開いたチョコレートブラウンの掌の上、透明な髑髏が光る]
[クリスタルに似た質感のそれには赤い点が浮かぶ]
――オ前ハ目指スノカ。
[抑揚の薄い音声は問いとも確認とも区別がつかない]
―― 現実世界/中央部周辺・通り ――
この手紙(Data)自身も何らかの媒体のようであり、
何らかの共有System/PGMとなっている事以外は不明だ――。
僕を呼び出した理由は、
僕と一流の演算士とでも見てくれたのか、
「Hypnos」の効果を見せる事らしいよ――。
都市一つを丸ごと機能麻痺に陥らせるなど正気の沙汰ではない。
[眉を寄せ眉間に皺が出来たが、
直ぐに平静な表情に。]
―― 現実世界/中央部周辺・通り ――
黒<カーリー>
本質と人格は相互に感応し合い、
果たして本質は永続的価値となりえる。
……呼ばれたのであれば、
召喚者の意思にドリスは従うのかい?
[所詮ホログラムの像など、電脳世界の存在を現実世界でも知れるようにする手段でしかない。仮にここで、ドリスと交戦を行うのであれば、電脳世界での交戦がホログラムとして映し出されるに過ぎない。――それも、望めばという話だ。]
やっぱりもう一度お話を伺うべきかしら。
何かご存知のようだったわ。
Utopia...Closed。
ここからなら……"戎克"が近い。
軽い方でもいいけど、何かあったらいやだし。
[ヴィンセントとメイの会話を聞きながら、手段を講じる]
ルース、撤収。戻ってきて。
["Luth"を探索から呼び戻し、レベッカに視線を向ける]
レベッカさん。
わたしやっぱりUtopiaに行ってみようと思うの。
さっき助言をくれたお爺様のお話をもう少し聞いてみたいし、あちらの状況も見ておきたいわ。
今まで一緒に居てくれてありがとう。
情報が入ったら、連絡するわ。
― 現実世界<Mundane>/南部境 オープンカフェ ―
[攻撃を受けた、という言葉に顔をしかめた。トラブルはできるだけ回避したいものだと考えながら。
その攻撃を回避できたというからには、それなりにメイにはそうした戦闘の心得があるのだろうか。]
あんれェ――
コットちゃん、さっき叫んでたの、じいちゃんと話してたのね。
なぞなぞもらった?
パスコードってどこの入り口なんだろね。
[中央部の塔に棲むという老人と話したことがある者は結構いるのだろうか。それとも、今動いている人びとの鍵になるような人物なのか。
思案しながら、話に耳を傾けている。]
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