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ふぅん……。
[品定めするようにレベッカを見つめ、]
”問いに問いを返せ”と調整されているのかね?
僕がお茶を飲みに来たと判断出来る要素でも?
失礼。どうもなっていないAIを見ると気になってしまう。
[V.Cに顔を向け、苦笑混じりで*呟いた。*]
―現世/南部近辺・カフェ―
わたくしは、"主"の望むままに出来ています。
"調整"と呼ぶかどうかは、あなた様のお気に召すようになさってください。
["主"以外である"他者"から向けられる感情は、何であろうとレベッカに影響を与えるものではない。]
――お嬢様は、Utopiaへ向かわれました。"映像"にかかわりのある場所へ。
そしてここはティースペースです。お茶をお勧めするのは当然ですわ。
まして、あなたがお師匠様であらせられるのでしたら、お気に召す珈琲豆があるかとお嬢様が気にされておりましたし。
珈琲がお好きなのだと予測いたしました。
[そして、封筒を再び*しまう。*]
お好きなものを口に出来ないのは、望ましいことではないと思いますが。
たとえこのような異常事態の中であるとしても。
―― 現実世界<Mundane>/西部・空中庭園 ――
[Closedの個人空間――魔窟を経て向かったのは西部エリア]
[倒れ伏す人々避けもせず進み/漆黒の爪先は通り過ぎていく]
[電脳<Utopia>を重ね見ても、そこにあるのは黒の姿一つ]
フゥン、彼等モ眠リニツイタカ。
好都合ダ。
[黒目が見るのはスカイブルーの制服の向こう、幻想の動物達]
[遺伝子の螺旋を組み替えたモノ]
[立ち上がった彼は手帳サイズの端末を懐から取り出し、開く。空中に現れるレーザースクリーン。
だがそこに表示されたのは――]
地図?
三軸座標まで付いてやがる。
それにこの光点(ポインタ)は。どういう事だ、一体……。
[展開されたファイルは、いつの間にか幾つかの光点を灯す地図へと変化していた――]
[長く楽しめるように/世話が楽なように作られた愛玩動物]
[人間を襲わぬようバイオチップを埋め込まれ、牙を抜かれた獣]
――ダガ用ガアルノハ、オ前達デハナイ。
[黒が目指す先には、動きを止めた楽園のガーディアン達]
["見世物"が暴走した時に人間を守る為の、動物型AIロボット]
[彫像の如く動かない獣の側、漆黒のボディースーツがうねる]
"主"――予想通りとは言え、
その言葉は"主"の無能を意味するよ。
状況解析能力と潤滑な対話能力が充分ではない事から推測し、公共の場ではなく私的な関係に偏って調整されているようだとはいえ。それでは完璧ではない。
コーティングをしているが、地球規格ではなさそうな義体といい、人への命令を許可されているような態度といい、"主"は何処かのお金持ちなのだろうね。いやはや、お近づきになりたいものだよ。
[奇しくもウェンディが座っていた席に腰を降ろす。くすくす笑い、]
いや結構。今はAIのルーチンの犠牲になりたくない。
[がぼり]
[突き出たのは3本目の腕/0と1の光砂が複雑な魔法陣を描く]
――――サモン、ガーゴイル
[指先まで漆黒に包まれた掌が、ロボットの頭へと]
[腕に刻まれた魔法陣が煌き、渦巻く螺旋が吸い込まれていく]
[ガコン][ガコ[ギギィ]]
[黒から召喚(生ま)れたAIのダウンロード/乗っ取りが完了]
[現実<Mundane>での手足を得、漆赤の裂け目は*深く深く*]
― 現実世界<Mundane>/南部境 オープンカフェ ―
[キッチンの奥から姿を現したメイに、双子は口もとを除いて被膜された無機質なおもてを向けた。
顔のない貌。
だが、その唇には不自然なくらい明確な笑みがくっきりと刻まれている。好意的であることを示す記号はそこに提示されているとあからさまなまでに主張するかのように。]
「ごめんなさい。出涸らしのお茶をお出しするような方ではありませんでしたね、メイさんは。」
「――煎れなおすべきでした。」
[人間とちがって気配りの行き届かない愚鈍なAIでごめんなさい、と二人は小首を傾げる。
眼窩のあるところに光点が浮かび、同時にメイの運んできた野菜ジュースの入ったコップに仄かな色の光が一瞬だけ留まった。]
「……野菜ジュースですか。健康志向なんですね。」
「――いつも呑んでるんですか? それとも、デビューに向けての準備をもうはじめて下さってるのかなぁ。」
[双子は顔を見あわせると、うふふあははと小さく笑った。]
お、おまいら――っ
[俺はポカスカとホログラムハリセンで双子の頭をはたく。]
そういうのやめるのよ。
まったくもう、ろくなことを覚えねんだから。
[メイに向き直る。]
ごみんね。
こいつら最近、楽屋で耳にした女の子たちの話し方を悪趣味にアレンジするのがマイブームっぽいのよ。
[パイプを持った少年に、肩をすくめて見せる。]
そちらこそ、Mr.T.N.ことT.N.Revolutionじゃないのよ。
まったくねぇ――。
どしたの、突然。青天の霹靂ってか蒼い霹靂なんつて。
[鷲の細工が施されたパイプを仕舞う仕草に、そうそう、とホログラムのココアシガレットを渡す。]
パイプよかこっちの方が似合うってェばさ。
[頭をはたかれた双子は悪ふざけをやめ、ホログラム装置を作動させた。]
女の子って、この子? この子どこの子家なき子?
同情するなら金をくれってね。
[椅子に座ったトビーの目の前のテーブルの上には、先ほど出会ったコットと名乗る少女の姿が浮かび上がっている。]
[話しながら、『家なき子』ってなんだっけ?とあらためて検索してみる。犬をつれた少女の古い動画がデータベースから浮かび上がってきた。
Kosha Cyberneticsの義体に標準的に装備されている、多言語に対応した思考の言語変換モジュールは、複数のアウトプットメソッドの使用をサポートしている。これらのアウトプットメソッドは、状況に応じて様々な辞書や情報ソースからデータ取得する機能を実装していた。
平たく言えば、TPOにあわせて話し方を勝手に変えてくれるということだ。
思い浮かんだことを言語に置き換える過程で、同時に言語出力プログラムは保持する複数の辞書とネットワークからの検索結果をそこに反映させる。そして、それらの機能は当然のことながら、一定の使用目的に使用するうちその目的に最適化されるようになっている。
スペースシップレースの話ばかりしているヤツは、それに関する検索機能が強化されていくというわけだ。]
[俺はいつしか、ダジャレなしには外で会った連中とろくに話ができないようになっていた。そんな言語変換の癖はどこで身につけたものだったか、今では覚えてはいない。大方、芸能関係の重役連中と話をするうちに身についてしまったものなのだろう。
古い時代、ショービジネスが今よりも色鮮やかだった時の頃の情報を集めるうち、自動検索の優先順位はすっかりアナクロな最適化がなされてしまっていた。
時には、自分の話したことを後で検索しなおして調べなおす必要性があるくらいだ。
時折、俺は考えずにはいられない。
俺は、自分の思考を話しているのか、機械に話させられているのか――。
実際、俺の優秀な言語モジュールは、会話を自動生成してくれさえしたのだ。]
――南部境・カフェ――
[少年の言葉には僅かに眉を寄せる]
女の子の体なんだ。
なんていうのかな、纏ってる雰囲気から、男の子かなって思ったのよ。
それくらいの年頃って男も女も似たようなものだもの。なら、口調とか、容姿以外のものでつい判別すると思わない?
一口で言うならただの勘だけどね。
[双子の会話には手を振って苦笑する]
あたしには出がらしでじゅーぶん。
いいお茶はたまに飲むと美味しいんだけどね。
野菜ジュースは効率のいい摂取方法ってとこかな。あんまり美味しいとは思わないけど。
─ 理想郷<Utopia> / Closed Morgan's Space ─
[目を見開いて行方を見守る]
BRAHMA──お爺様のPGM?
誕生・個性──Re:PROGRAM──RePLACEみたい。
なんにせよ、──どっちにしろ怖いかも。
[AIのレベッカを揶揄する中性的なかれの言葉のシニカルさに俺はわずかばかり苦笑した。]
「なっていないAI」ねェ――
[AIの開発に携わる者としては、興味深い言葉だ。
ふと、世間話のように口にする。]
ねえね。レベッカちゃん。
レベッカちゃんは夢を見ンの?
いや、夢っつってもさ。スッチーになりたいとかお医者さんになりたいとかそいうんじゃなくてね。寝る時に見る夢の方ね。
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』っつって。
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