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− 衛星軌道上の機体 −
『長官アーノルドへの着弾を確認しました』
『あれ?確かギリギリ被弾しない位置への射撃じゃなかったっけ?』
『それが、射撃から着弾までのタイムラグのタイミングでちょうど長官が前のめりになってしまって』
『まあいいか、長官の代わりはいくらでも…って生存してるのか』
『はい、さすが長官です。自ら身体を張ってネタとする、そのために不死身の身体を与えられているという噂は真実だったようです』
『なるほど…。次の目標へはロックまではしたが射撃はいらないな。指示された行動をしていないから』
『そうですね…でも日焼けしようとしてひもを外していたのに結んでしまうとそこが痕になってしまうのですがどうしましょう』
『まあ…しょうがない、次の指示を待とう』
―出動らしい―
[きらきらと光る人工衛星の放った
光の残骸とシンフォニー。それを背に、立ち昇るものがある。]
え えと?
[それは箱であった。
最新鋭の機械殻呼び出された癖に
ずいぶんと古めかしい木の箱だ。
そこにはこう書かれている。]
――開け、銀の鍵。
眠れる支配者はか細きフルートの音色に耳を傾け
まどろみの中手を伸ばすであろう!
[――地球防衛軍にあるまじき冒涜的な言葉とともに、勤労青年は光に包まれた!]
[合唱の霧は浜辺に立ち込め、
異様な空気を切って現れ出たのは――杖ほどの大きさになった銀の鍵を持った一人の地球防衛隊!]
……な
なんだこりゃ!!!!
[ヤバげな紋章が肌に刻まれていた。
手足にびっしりだ。頬にまで描かれている。
いつの間にか足元には愛犬ハスターが居て――]
“漸くお目覚めですか、主”
しゃべったーーー!??!!!!
ちょっと待ってどういうことか俺さっぱりわかんないんだけど
“説明はあとで。
今は任務を果たしてください”
[見れば、モーゼがそうしたかのように
人波は割れ、まっすぐ先に見える標的《アーヴァイン》の姿!]
[少女に手を引っ張られて地上まで来た。まだ救急車が来ていないようだが、外傷もないようだし、一刻を争うようなものではないだろう。焦っても仕方がない。私ほどになれば、見えなくなったとて剣は扱える。]
風が気持ちいいな。
[ぶるぶると振動するブレスレットのせいで目が覚めた]
んー、よく寝た〜。
…ってあれ?背ひもが結ばれてる。
誰かが来たのか…でもなにもなかった。
これは指示のミスかな、次の機会を考えよっと。
えーと、アーヴァインを倒せ、か…。
このお仕事ロハなのかなあ。
とりあえずお肌を焼く続きは明日にしよう。
一気に焼くと肌が傷むしね。
しかし仲間とやらは何人いるんだろう。
ち、しゃーねぇな……。
おいそこのエイリアン(仮)!!
恨みはねえが成敗させてもらうぞ!
[チャキン、と
巨大な銀の鍵でアーヴァインを指し示す。
ヴン、とワインレッドの光が灯った。
見ようによっては魔法なんたらのようだ。
対するアーヴァイン、眼光鋭く油断がない!
「貴様何者だ…!?」
尋ねられればこう答えよう]
なにも考えてない同志の共鳴じゃないかな。
そんなことよりもなんかタイヘンなことになってるみたいよ。
ボブの会社の双眼鏡はよく見えるね。
ほら海が割れてるよなにあの大掛かりな技。
大迷惑きわまりないね。
さっきなんかすごく光ったしもう浜辺の平和はどこにもないね。
どうしてこうなった。よ。
逃亡者 カミーラは、書生 ハーヴェイ を能力(占う)の対象に選びました。
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