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確かこの娘は寮生だったな。
[甲冑の腕に抱いたリリアの瞑目した顔を覗き込みながら、先ほどの貸し出しカードを思い出す。
ガショーンガショーンと重々しい足音は、医務室の48歩手前まできて、逆に遠ざかっていった。]
外傷は見受けられない。ショックで気絶、というわけか。
ならば部屋まで送り届けるのが次善の策……。
―医務室―
……大丈夫、 …です
[よく見れば保険医、だと思い口調を直した。]
…はい。
大変というか……。
教師の中には変態も混ざってるんですか…?
[大あくびの女性に尋ねつつ。
前髪押さえつつ上半身を起こした。]
-食堂。ね、お兄ちゃん♪-
[レジオンがNTRフラグ、ソウルが送り狼フラグを立てている頃、万寿子は授業を終えて食堂にいた。
ね、お兄ちゃん♪]
……………。ね、お兄ちゃん。
[無言だった。無言もまた言葉だった。
ね、お兄ちゃん♪
万寿男の課した鍛錬。
ね、お兄ちゃん♪
周囲の視線。
ね、お兄ちゃん♪
――――意外と辛い鍛錬だった。
――――ね、お兄ちゃん♪]
変体ぃ?
[言葉の意味を間違えつつ、首を傾げて考え込む。]
うーん?
教師に変体(できる能力者)はいないはずだけどなぁ。
[瞼が少々おちかけて、目を擦った]
良かったら、それ使ってぇ。
未熟な子が多いから、きちんと粘液出して弄ってくれるとは限らないからさ〜
[間延びした声で言いつつ、枕元の瓶を指差す]
─ 学生寮 ─
[寮監から教えて貰ったリリアの部屋の前。]
――非常事態だからな。
[誰が見ているわけでもないのに、そう一言断ってから、扉を開ける。両腕はリリアで塞がっているので、触手でドアノブを回した。
転入生だから引っ越してきたばかりだろうが、該当物件の抱える問題に匠はどういった秘策を用意しているのか――!?]
―医務室というか保健室?―
…アレを変態って言わずに
何て言えばいいんですか…
[微妙にずれた変換をしながら
ベッドには腰かけたまま。]
…はい?粘液?
なんです…これ。
[さっぱりわからん、とばかりにとりあえず瓶に手を伸ばした。液体のようだ。]
[ガシャガシャと擦れる金属音まで再現しながら鎧姿で跪き、とりあえず褥に弛緩したリリアの身体を横たえた。難題はここからだ。]
―そういえば保健室だった―
ん〜?
誰かになんかされたのぉ?
あたしが怒っといてあげようか〜?めっ!って。
[へにゃっと目を細めて笑うと、そのまま寝そうになってふらついた。]
あ〜、それはほらぁ。
潤滑油と、ハッスルできるくすりー。
いただくべきか……いただかざるべきか……。
[接着しはたずの手甲の間から、にゅるにゅると粘液の糸引く触手がはみ出てくる。リリアに触れるのを躊躇うように、ぐねぐねと寸前でとぐろを巻き、縺れながら蠢いていた。]
―保健室ですね―
…ギムレット先生が問題です。
あのセクハラ教師め…
[うぐぐ。とやや赤くなる。]
…先生眠いんですか。
倒れる前に寝といた方がいいですよ。
――――は?
[瓶、取り落としそうになった。]
な、なんでそんなもんここに!!!!
あ゛……ァ゛…… ニンゲ ン ノ …………。
[やがてはびっしり側面に吸盤を備えた触手が、髪の一房を絡め取る。青みがった半透明の軟体は、捕えた毛髪の色素に倣うように、端から徐々にに明るいピンクに染まっていく。
得られた情報の味に、歓喜し震える触手。見た目を似せるだけよりも、接触した方がより多くの情報が得られる。それは売店の食材などとは比べ物にならないほどの甘美を齎すのだった。]
モッ ……ド ォ 識リ タ いぃ イ゛
ギムレット先生かぁ。
じゃあ、でこぴんしといてあげるね〜
んー?
だってほら、生徒の体をなるべく怪我させないようにするのは保険医の役目だしぃ?
直腸に付いた傷は、一生消えないって言うからぁ、気をつけてねー。ふあぁ…
[そこまで言うと、大きな欠伸をして机に突っ伏した]
じゃあ、おやすみぃ……
ヨシュア先生かぁ。
どうぞー、好きなところで寝てぇ。
[机に突っ伏したまま、後ろ手でベッドの方を指差す]
あ〜、その子は転校生だから優しくしてあげてねぇ。
―保健室―
…でこぴん。
や、まあ、なんでもいいですけど…。
―――直腸?
や、待て待て、何謂ってるんだあんたは…!!
[瓶を持ったまま慌てた。
そこに扉が開いてびくり、と]
…―――溜まり場なんですか此処は…
[半目で、見た。]
サンキュー、助かる。
ユリアは弛みすぎて溶けるなよ。
……ほほう、転校生か。
なかなか活きの良さそうなニンゲンだな。
[あごに手を当てて青年を観察]
転校生、名前は?
――ッ、
[微かに漏れた寝息に、不定形が寝床から飛び退る。ヒトガタを取り繕おうとするものの、カタカタ震える指先は、爪や肌には有り得ぬ鮮やかなピンク色。]
こ、の――オレとしたことが、
久々の味に我を忘れそうになるとは。
本能のままに、貪り尽くすも悪くはない、が。
時間をかけて追い詰め、恐怖を煽れば煽るほど
芳醇さを増すのもまた事実。
[色付いたままの指先を、うっとりとリリアの頬に這わせる。]
もっと奥の奥の。遺伝子に刻まれた情報。
絶望、憤怒、悲嘆、悦楽――膨れ上がる感情の全て、
オレは識りたい。それが極上の糧となる。
―保健室―
[溶ける?溶けるってなんだ。]
…また、“ニンゲン”ですか…
それ、どういう意味なんです。
[眉を寄せてやややぶにらみ]
…レジオン。レジオン・ガーランド。
2年生です。
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