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-保健室-
ぬう。
誰かが(この結界を)侵そうとしている。
[生物・非生物、あらゆるものを防ぐ仏的な結界。外輪に触れたものの探知も役割している。]
ぼくが出て行くわけにはいかないし……そうだ!
ぬうううん!
時薄伽梵得一切如來智印如來
復説一切如來智印加持般若理趣
所謂持一切如來身印即爲一切如來身……
[万寿次郎は、邪悪なオーラを放った。
やわな生物なら何が起きたのかも分からず昏倒する謎のお経。実在のお経とは関係ありませんあしからず。
とりあえず、入ろうとする何者かに威嚇。]
―廊下―
[ふるふる、と首を横に振る。]
……
…気のせい。
[薄ら寒い気がして
自分を抱くように片腕を撫でる。
角を曲がって少し遠目に]
…全裸がいる。
[ソウルの認識はそうなっていた。]
残念ながら、本日はまだ
人を見るなり服を切り破り剥いで来る
過激に積極的な木刀の彼女とは遭遇していないので、
きちんと服を着ているが。
ご期待に添えなかったか。
[何故かレジオンの背後の影から現れ、声をかけた。
研究に研究を重ねた結晶、シンプルなシャツにスラックスと、私服校の学生らしい風体。ただ、髪の中にピンクが混ざっているのがちょっぴり浮いている。脱色染色無色有色蛍光色保護色問わない自由(過ぎる)校風のSKS学園では、全く校則違反にはならない。]
まあ、オレの芸術的とも言うべき
完璧なる人間の肉体を鑑賞し、
五体投地で讃美したいと宣うなら嗇かではないが。
[いそいそとシャツのボタンを外して、脱ぎ始めた。本来ならパージも一瞬なのだが、これが人類の作法というものらしい。]
っ…!?
[背後をとられて眼を見開いたあと
体ごと振り返る。]
い、いつの間に…ッ!
全裸の期待なんぞするわけあるかッ
[睨み気味に見た後
髪の毛の謎のピンク色に気づく。]
…何だその色。
-廊下-
ふう。意外と労力がかかりましたね。
[馬洗いを終えて、万寿子はひとまず休憩を取ることにした。食堂で好物の鮭定食を食べよう。そんなことを思っていると。]
…………。
[脱ごうとしている人。
その腕をつよく掴んでいる人。
あれは きけんだ。
ちかづいてはならない。]
……。
まさかレジが白昼堂々押し倒しにかかるとは…。
[万寿子はレジの幸運を祈りつつ食堂方向へ撤退。邪魔はしませんよ、とかすかに微笑んでいた。]
なんだ違うのか。
オマエから、――――の気配がしたのだがな。
[意味深に北叟笑む。
ちなみに掴まれた腕はシャツの袖越しでもおよそ体温というものがない。外見だけはどうとでも変容できるが、内実が全く伴わないため教師陣のような完全体とはほど遠いのが、未だ見習いの生徒である理由だ。おまけに質感も、男の肌というよりはやたらぶよぶよしてゼリーのようだった。]
この髪か。つい色移りしてしまって、な。
もうすぐ文化祭だから、問題あるまい。
[異常の指摘には、もう全て文化祭で強引に誤魔化そうとしている。]
…は? なんの、気配だって…?
[聞こえなかった。怪訝そうに相手を見た。
意味深な笑いに眉が寄る。
が、それよりも。
触った腕の感触に息を飲んだ。]
っ――
[腕を見て、それからもう一度ソウルを見る。
ありありと驚きが見て取れよう]
……色移りとかするもんか?髪の毛、に。
どんだけ派手な文化祭なんだよ…
[背後から木刀女らしき存在を感じて、僅か緊張するも、それどころではなかった。]
不用意に触れてくれるな。
人類からの接触情報が齎されると、オレは――オレは――、
[厨二病患者よろしく、腕を掴むレジオンの手を邪険に払おうとする。が、それより先に既に腕は溶け、幾多にも裂け、腐敗した魚に似た生臭い粘液を周囲に撒き散らしていた。]
[右腕が疼く――そんなお決まりの台詞が不意に過ぎった。]
っ
…!?
[掴んでいたはずの腕が崩れる。鼻をつくにおいがする。]
な に
――――自分が抑えられなくなる。
[最早腕だったものはその形状を留めておらず、掴んだレジオンの手へと束となり襲いかかる。]
あ゛ ぁー ウ゛で ノ サイセ い゛……。
オ――マエ゜ノ 情報 wo ヨコ せええええ――――ッ!!
…… ひ ッ!!?
[状況処理の能力を超えた減少に
眩いライトを当てられた猫よろしく硬直する一瞬。
束になって襲い来るは、“何モノ”か]
や、――う、わ…!!
[腕を退いてソレを避けようとしたが遅い。
ニオイに目を眇める]
[張りついた吸盤が、皮膚の表面から体温を奪う。
悪臭を発する液体は、毛穴という毛穴から人間の体内へと侵略を開始する。
レジオンの片腕に隙間ないほど巻き付いた触手は、半透明の内側に腕を構成するあらゆる情報を取り込んでいった。]
う゛ウウウウ ……美味ナ ル ハ aAaa
――――なかなかの味だった。
[邪気眼テンプレートならば、「鎮まれエエェエ!」と一喝するところだが、略奪の終わりは唐突だった。感情のあまり見えない顔を、それでもどこか恍惚とさせながら、人の手の形に戻った腕を翳す。足は一歩も動かず、静かに直立したまま。]
文化祭の余興だ。気にするな。
[が、その腕は他の部分と微妙に肌の色も異なり、レジオンの手を無理矢理くっつけたかのように、アンバランスだった。]
っ、 !!!
[その勢いのまま 体が傾いだ。]
…!?……
……――な、何が…
[呆然と新しく「腕」を再生させたソウルを見た。]
お前、…なんなんだよ…!!!
爛れたりかぶれたりするようであれば、
人類用のよく効く薬が保健室に常備してある。
それを使え。
[涼しい顔で淡々と述べつつ、竦むレジオンの顔を見下ろした。酸で皮膚を焦がしたような刺激臭が混ざっているが、男自身がそれを人間と同じように感じることはない。]
今のオレでは、保健室には入れん。
[新しい義手でも試すように、手を握って開いてを繰り返す。まだ少し馴染まない。]
オレが何者か、識りたいか。
ならばその代償に問おう、オマエは――――、
[一瞬の、間。]
いや聞くまでもなく童貞だな。
では何か別の質問を考えるとしよう。
[どこまでも真顔だった。]
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