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―― 現実世界/カテドラル・オメガ x 控え室 ――
Works of Fractale's Goddness.――and, A.M.
Blotへは既に依頼された品を送った筈だが――、NewBorn――Girl, 恐らくはBlotのエージェント。
[毛深い赤い絨毯は、全ての音を奪う。
背を向けて近くの机まで歩くと、緻密な細工が施されたパイプを持ち上げた。口に運ぶと、煙のホログラムが上がった。]
「私はエージェントってところで合ってるわ。」
[Virtual Girlは肩を竦める動作。尤も、現在はトビーの電脳の片隅に偏在しているのだが。]
「あなたにはBlotからの伝言を持ってきたの。単なる演奏の賞賛と依頼よ、指揮者<コンダクター>」
[蝶々が羽ばたき、トビーの右肩に止まる。勿論、視覚素子を通して見ればの話だ。蝶々を一瞥し、左手で触ると、ほろほろと解けてゆくようにその姿は消え、封じられていた内容がトビー=指揮者<コンダクター>に伝わる。]
――Closed/"Nest" (専用領域/“ねぐら”) ――
[没入(ダイヴ)した状態での眠りは快適とは言い難かった。殊に、丸々二十四時間を越える調査(リサーチ)の後とあっては。電脳上に存在しない筈のこめかみが軋むような音を立て、彼は思わず顔をしかめた]
――大丈夫ですか、マスター? ひどい顔、してますけど。
ああ……いや。大丈夫じゃない。さっさと切断(アウトロン)したい。
連絡はあったか?
[虚空から姿を現したのは長い金髪の少女――"Scavengers' Nest"の維持管理を担う人格AIだった。大量のデータフォルダが散乱する室内を見回し、彼女は小さくため息をついた]
――届いてますよ。ほら。
[そっけない口ぶりで答えた少女の指先が、中空で矩形を描く。四角く切り取られた空間が窓となり、現実世界(マンデイン)の情景を映し出した。部屋の乱雑さは電脳空間と同等か、それ以上。しかし彼の視線は気に留めた様子もなく、机の上に置かれた小型端末を見つめた]
――もう暗証鍵の確認も済ませて、端末に転送して、ついでに回線からも物理遮断してあります。
……そうか。悪いな、"Celia"。
[何気なく返された一言だったが、AIの少女はきっと眦を上げて男を睨んだ。金色の髪が揺れて落ち着くまでの数瞬の間に、何百バイトという文句のフレーズが迸る]
――本当にそう思うんだったら、せめてあの部屋だけでも片付けて下さい。放っておくといつまた不具合が発生するか。いくら防塵で耐熱の外装といったって、現在の環境は劣悪すぎます。もし今度カビでも繁殖したらわたし、ストライキを起こしますからね。ここはわたしが片付けますから、マスターは早く――
わかったわかった、今度やるから。
[口を挟む隙もない苦情にどうにか割り込み、退出動作を起動させた。足元から次第に薄れだす視覚効果]
……というより、もうじきに此処も引き払う事になるだろう。
"Nest"は当分、開店休業だな。
――え、そうなんですか? だって、わたしがいるのに――
ま、それは後々説明するさ。やって貰う事があるんだよ。
送られてきた内容次第でもあるがね。
[ぱちぱちと目ばたいた"Celia"の不思議そうな表情を最後に、男は現実世界へと*帰還していった*]
―― 現実世界/カテドラル・オメガ x 控え室 ――
時間までには、そちらに手配する。
今から、また別の人物に遇わなければならないのでね。
[振り返り、両手で机の角を持ち、足を伸ばす。緩い「ω」のように歪めた口元は滑稽で、パイプが生えている。
パイプから立ち上るホログラムの煙の中、視覚素子がなければ視えない音符がスタッカートを刻みつ、Virtual Girlの元へ。]
――帰りたまえ。
引渡し場所は、Blotが居住するメガロポリスでだ。
[Virtual Girlを片隅から追い出すと、目の前の少女の姿も来た時と逆に映像を再生するように、消えてゆく。]
『指揮者<コンダクター>、次の予定まであと4時間59分21秒です。』
――ああ。
[後ろ手に右手を回し、白い手紙の封筒を取り上げると光源を透かし見るように翳し、*双眸を細めた。*]
酒場の看板娘 ローズマリー が参加しました。
酒場の看板娘 ローズマリーは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
── 現世<Mundane> / 中央部周辺・とある研究室 ──
[HMDを装着した状態で、マウスとキーボードを使いながら”Bahamūt”のデザインとステータスを変更している。本来なら研究室では無いが、今のローズにとってはあまり関係の無い事]
”Bahamūt”メンテナンス終了っと。じゃあね。
[マウスで”save”を選択し、画面を終了する。HMDを外し、無意識に手で髪をとかす]
”Bahamūt”は普段戦闘用じゃないから、使えるか分からないけど。
[机の上には白い封筒が置いてある]
・・・こういう挑発的なのって、嫌いだな。
[そんな気持ちとは反する”予感”。だからこそ”Bahamūt”もメンテナンスしたし、準備は整えている。
きっとこれから何かが起こる。それはローズにとって興味深いゲームの一種なのかもしれない。
大きくため息を付いた後、研究室備え付けのコーヒーメーカーに、氷をいっぱい入れたマグカップを押し込む]
いい加減、アイスが作れるのが欲しいんだけどなあ。
[熱された黒い液体が透明の固体を溶かすように注がれ、カラン、という*乾いた音を立てた*]
藪医者 ビンセント が参加しました。
藪医者 ビンセントは、狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
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――闇の底に胎動が響く。
それはなにかが目を醒ます予兆なのか、亡者の呪詛の呻きなのか。
幹線となるデータトラフィックから外れた暗闇の辺縁に、音なき響が存在している。
それは、遠い水脈の響だ。
波濤となって何処かへと押し寄せてゆく膨大なdataの質量は、基調低音となって闇の中で知覚された。
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音なき響きは突如生じた羽音に掻き消された。
虚空に染み出た暗黒が次第に輪郭を形作り、漆黒の鳥となって羽ばたく。次から次へと湧き出る鴉は、呪わしい悪夢を具現化するかの如く黒雲となって群がった。
``ゞ y"  ̄ ̄ ''―====='"
__/∠
「カァア―――」
空を覆う墨色の叢がりは在るべき場所を見いだすと、一際高い啼き声と共に基準面となるグリッドへと降り立った。ザワザワと蠢く凶兆を告げる鳥の影は蝟集して、いつしか長身のヒトガタを形作ってゆく。
ヒトガタの闇の頭部に赤い光が二つ点り、三日月型の裂け目が笑みの形に開かれた。
「――フヒャ。
ゥヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
哄笑が漏れ出す。
歪な笑い声とともに波打つ体の輪郭は、時折羽音を立てながらも次第に定まっていった。
《バウン――》
四つのスポットライトが光の柱となって闇の中に聳え立ち、男の姿を煌々と照らし出す。
《ブゥウーン、パチッ!》
《パチ パチッ――》
息を潜めていた巨人が身じろぎするように、いくつもの作動音を立てながら、暗がりに沈んでいた施設に次々と光が点ってゆく。
「It's Shooooow time――!!」
男のその声を合図として、一斉に音楽が鳴り響いた。
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― 電脳世界<Utopia>/Under:遊園地 - NL ―
サァサ、お立ち会い。
聞いてびっくり見てとっぷり。
誰ァれも見たことがないような――絢爛豪華な夢芝居。
おぼっちゃんもおじょうちゃんも。お兄ちゃんもおねいちゃんも。レディースエンドジェントルメンっつって、おいちゃんもおばちゃんも。おじいもおばあもみぃんなまとめて楽しめちゃう。
ゆめかうつつかわからぬままに――心に焼きついて離れない。
そォんな刺激的な舞台が見れるのはギニョール座。
ここだけだよォう――。
[怪しげな雰囲気を漂わせる抑揚たっぷりの口上を述べているのは、メガネをかけたギョロ目の男だ。
山高帽にタイトなジャケット。ダボダボのズボンにズタ靴。口ひげをたくわえた姿は、いにしえの喜劇王のスタイルを思わせた。だが、インバネスコートを羽織った大柄なシルエットは魔術師のようでもあり、不気味な気配を纏わせている。
見る者を楽しませる外面にしようとして失敗したような、チグハグな歪さがそこにはあった。
無論、電脳世界で一般人として活動したいのであれば、このような扮装は必要ない。この役目のために誂えたアバターではあったのだろう。]
[男の後方では、一つの胴体を共有し繋がった双子の老婆が、大きなアコーディオンを弾いている。
二人の頭髪は混じりけのない白髪で、渇き果て無機質的ですらある指は、石柱に絡んだ荊のように楽器に食いこんでいた。]
おんやァ――
[男は眉をあげた。遊園地の小劇場前で客寄せのための演奏を行う彼らの姿を、年若い女たちが遠巻きに眺め、ヒソヒソと囁いている。]
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