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ダメだよ。とても釣れそうにないや。
[糸を引き寄せ、溜息をつく。]
オレも疲れたー……また考え直そっと。
じゃあ、またね。
[リックは*訓練所を後にした*]
[ローラーストリングの調子を確認しながら呟く。]
まったく……。ニンゲンみんな扉をガンガン叩きやがってー……。おかげで妙に体調悪い……。
[ウェンディよりも魔法力が低く、制御力も乏しいリックの身体には、まだその衝撃が渦となって残っていた。]
それにしても、オレ達が残した置き手紙を読んだニンゲンは、これからどうするつもりなんだろ?出方が分かんないから、オレ達にもどうにも……。
まったく……いっぺんにニンゲンを放り込めればもっとラクなのにな。オレとウェンディの力を合わせてやっとなんて……。しかもオレなんか、ほとんど力になってないだろうしなぁ……
[糸を調整しながら、*溜息をついた*]
[一夜明け、人狼が実際に学園に潜入していることが明らかになった朝、ラッセルは頭を抑えながら体を起こした。
衝撃の事実に寝付けなかったが、それでも二時間は睡眠をとることに成功したらしい。部屋の椅子の上にかけてあったシャツを取ると、ボタンを適当にかけて窓から外を見た。
昨日と同じく強い太陽の光に目を細めるが、事情を知らない学生は談笑しながら学友と登校している]
……とりあえず、人狼を探す方法か……。
[ラッセルのサックスを使えば、人狼は特有の身体波数を持ち合わせている。各人の固有振動数を調べられれば、一瞬でわかるだろう。
だが……]
問題は俺自身も容疑者の一人だってことか……。
はぁぁ、やっぱりだめかっ
[開かずの間の扉の前。連撃を繰り出そうと、衝撃派を放とうと、...の渾身の力を込めた攻撃は、しかしかすり傷一つつけることは出来なかった]
イメージとか、力とか、やっぱそういう問題じゃないんだね……。
[扉のを背もたれにして、ずるずるとその場に座り込んだ]
[しばし顎に手を当てて考え込んでいるが、こればかりは仲間との相談も必要だ。少なくともメイの直感力からくる殺気のないという意見は、長年一緒にいた彼には信用に値する。
つまり、襲うことはないということだ。だとすれば、例え村の敵である七斉と同種の人狼といえど、無理に殺す必要は感じない]
甘くなったかな……。
[守護の村という名前とは反して、とても穏やかな空気は彼を甘くしたのかもしれない。
だが、その心地よさは嫌いではなかった]
とりあえず、瞑想でもしてくるかな。
[そうして、籠手を手に学園裏手の森へと歩いていった]
人狼かぁ……
[背中から伝わってくる、不思議な魔力の波動。人狼にしか開けられない扉。これも人狼が持っている力の1つとでもいうのだろうか。
学園に紛れ込んだ人狼に学園長は捉えられ、この扉の向こうにいる。]
殺気は感じないから、たぶん学園長も大丈夫だろうと思うけど……。
[...の知っている人狼とは、大きく異なっていることが、ますます混乱させる]
[さわさわと風だけが体中をかけていく。
それに合わせて、拳を繰り出し、戻すタイミングに合わせて、蹴りを放つ。
右、左と体の回転に合わせて、拳舞を繰り返す]
人狼? あの人たちの中に?
……信じられないな。
ラッセルは論外だし……
[可愛い双子のリックとウェンディ。
飄々とした異国人のマンジロー
朴訥とした好青年のグレン
とっつきづらいのになぜか憎めないハーヴェイ]
………。
[思考停止。
昨日の騒ぎから何も飲まず食わずであるのを思い出し。
もぞもぞと立ち上がり、地上へ]
[地上に出るとそこは学園裏手の森の中。食堂に向かおうと歩いていると、空を斬る音が聞こえ、視線を巡らせた。
音の主はすぐに見つかる]
あ………。
[まるで舞っているかのような彼の動きに、しばし見惚れた]
[そのまま十数分拳舞を行い、最後に腰に両手を溜める。昨日と同じく、七撃の修練に移行しかけて、足を止めた。もし人狼がいるならば、今は使うべきではない。
そう思い直すと、最後に呼気を整えようとして、背後に知った気配を感じて振り返った]
ん?メイか?
[身体の中に、幾度となく衝撃が走る。はあはあと大きく肩で息をしながら、その『痛み』を受け止めている。]
いいかげん……に、してくれよ……っ!これだけでオレ達、かなりダメージが……
[しばし衝撃がもたらされた後、それをもたらした主が飽きたのか諦めたのか、『痛み』が伝わらなくなって来た。リックは扉に向かって、語りかける。]
『ごめんな……。ちゃんとニンゲンが理解しないから……』
[声をかけられて、はっとし、我に帰った。
振り向いたラッセルと目が合い、なぜか赤くなった。
それをごまかすように照れ笑いをして]
おつかれさま。
相変わらず見事な動きだね。
[メイが一撃を繰り出すたびに、体中を『痛み』が駆け抜ける。
涙が零れ落ちそうになるのを必死に耐え。
代わりに汗が幾筋も頬を伝って落ちる]
[穴の傍、其処から少しでもエナジーを注ぎ込み。
扉の奥で忠実に命令に従い耐え続ける其れを癒し続ける]
[不意に『痛み』は途絶え、ふっと体から力が抜けて]
―学園訓練場・穴の傍―
[がくん、と膝をつく。
額から滑った汗は頬を伝って顎から地に落ちる]
……痛…ぃ……
[穴の奥に広がる不可思議な、結界に似たそれを調べるために干渉を続け、反動が起きたのかもしれない。
体のあちこちを苛む痛みに、立ち上がることができずに蹲る]
《中》
そういえば、片方が閉じ込められた後は、襲撃RPをどうしましょうか?昨日の状況を考えるに、ウェンディとリックの力を合わせて、1日1人を閉じ込めるのがやっと…みたいなイメージになりましたけれど…。
一案としては、片方が閉じ込められた後にも、扉の向こうで力を合わせてニンゲンを閉じ込めるみたいな感じのRPを考えました。(確か「人狼物語」では墓下でも独り言が使えますよね?)いかがでしょうか?
―学園訓練所・穴の傍―
[リックは穴の中を覗き込んでいる。]
何か分かった?ウェンディ……
オレもさっき糸を穴につっこんでみたんだけどさ、なんかすげー気持ち悪くなるだけで、中に何があるかすら分からなかったよ。
ローラーストリングが何にも反応しなかったし。誰か居たり、何かあるっていう気配がまるでなかったから。
この穴にはどうも中に変な魔法が掛かってる。人間の身体がそのまま実体を持ってるかすら怪しいみたいだ……。
[キーンとする耳を押さえながら、穴の中を調べているウェンディに語りかけた。]
《中》
そうですね…言われてみれば確かに。
では片方が墓下でも協力するという形でいっちゃいましょう。
間違いなく「人狼物語」では墓下でも独り言は使用可能です。
墓下で人狼であることを隠すか否かはおまかせしますが。
あと「開かずの間」の詳細設定どうしましょうか。
ぼんやり考えていたら何だかぶっ飛んだ設定g(殴)
…其処まで細かく決めなくても良いか(自分から言っといて)
そうかなぁ。
ラッセルみたいに上手くは出来ないと思うよ。
メイ、いっつも先生に気が散漫し過ぎって言われてるし。
[学園指折りの優等生に練習すれば出来るといわれ、渋面で答えた]
あー……。
うん。そうなの。上手くすれば壊せるかな、と思ったんだけど。
[薄暗い森の中にも拘らず、寝不足と疲れで充血した目の赤さを指摘され、相変わらず目ざといなぁ、と内心苦笑しながら]
でも、あの扉、メイが今まで感じたことのない質の魔力を持ってるみたいだし、やっぱりクレアで何とかできるものじゃないみたい。
人狼でないと開けられないというのは、認めたくないけど、そうなんだね、きっと。
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