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……ソフィーさんを殺すのは早計、かな。
ひょっとして。
[切っ先で駒を転がす]
セシリアさんが、犯人じゃなかった場合。
ソフィーさんが犯人なら、セシリアさんを
犯人扱いするメリットは何だろう。
黒を出せば彼女にはもう用がないから、
こうして処刑の槍玉にあげられる。
[かりり]
[切っ先が駒を引っ掻く]
犯人ならばむしろセシリアさんのことは無実の人として。
トビーを殺そうと仕向けるほうがいい気がするな。
或いは……占われた矢先に占い師が死んだ、彼、とか。
[視線はゆらり]
[琥珀へと向いて]
ソフィーさんが協力者なら、犯人へ自分が協力者だと
示しているのだと思うけれど。
そして……自分が処刑されることで犯人が処刑されるのを防ぐ。
[傷のついた駒]
[ころりと床の上を転がして]
……真なら尚更だし。
協力者なら占い師が一人居ない以上、処刑の手数が惜しい。
どうするべきかな……
用が無いのは確かだけど……
やっぱり気にかかるのはソフィーさんが
最初から場をまとめようとしたことか……
犯人があんなにあからさまに場を取り仕切ろうとするものかな……
[眉間に皺が寄る]
[わからない]
[わからない]
加えてシャーロットさんが自分を殺せと。
そう言ったこと。
それも気にかかるな……
そんなにあっさり口にしていいものだろうか。
守護者を庇って自分吊りを言い出したなら兎も角。
単にソフィーさんを道連れにしたいだけみたいだったし。
単純にソフィーさんとシャーロットさんを比べたとき、
信頼を置けるのはソフィーさんの方だよね……
血の華を咲かせせるのを手伝ってくれる人が現れたわ・・・。
ラッセル、その調子よ。
素敵なシナリオを描いてちょうだい。
[在りし者、手に手に刃。
ひとつ、ふたつ、それから]
……人が減ってしまえば犯人に対抗できる力が無くなり、
……そうなったら、纏めて実力行使に出られるやも知れない……
人を、これ以上、殺めてはいけない―――。
閉じ込めるなり、
拘束するなり、
そうして無力化すればいいだけの話ではないか……
[途切れ途切れ、眩暈がするのは何故だろう。
壁に描かれた鮮血の絵画は赤錆てくる]
……私を、殺しなさいとマドモワゼル・シャーロットは謂った。
犯人がそのように軽率なことを謂うだろうか。
協力者とやらならいざ知らず。
[思考を巡らせる]
もし、ソフィーが生かされるのなら。
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▼ ▼ ▼ ▼
娘 牧
こうなるとソフィーは「監督」だとバレてしまうわね。
そうよね?力を持つ者がソフィー以外死んでるのに撮影は続いてる。
けれど私はあと一回吊りを回避すればなんとかなる。
占いは全て回避しなければいけないけどね。
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▼ ▼ ▼ ▼
娘 ? 踊
こうなってもまだ勝ち目はある。
?はトビーかソフィーじゃなければ、ね。
[諸手には何も持たない。 せめて狂気に抗わんとし。]
……だが、マドモワゼル・ソフィー。
彼女はセシリアを犯人だ、
――-監督、とやらだと告発した。
死人からその様なことが分かるなどと、思えないのだが……
ともかく。
今、まさに彼女は狙われている。
自らが発した言葉により刃を向けられている―――……
このような状況、犯人の望むところなのか?
分からない。
[幼い少女も、少年も青年も女性も手に手に武器を]
武器を、
駄目だ―――
問い詰めるだけにするんだ。、
これ以上人を殺めてはならない……
ぼくは…まだ、見つけていない。
[刃を握る手に力を込めながら]
その、監督とかって人をね。
ローズお姉ちゃんが…いなくなってしまったから
みんながぼくを信じきれなくなっているのはわかるよ。
だけど…だけど、違う。
ぼくは…偽物なんかじゃ、ないから…!
監督は、霊能者のどちらかなんだから!
まだ、力を使わせて欲しい。
すこしでも、みんなの力になりたいんだ。
監督は占い師が邪魔だったんだろうね。
けれどどちらが本物かはわからなかった。
ようは、殺すのはどちらでも良かったんじゃない?
守る者…守護者がぼくについていそう、と思ったのかな。
ラッセルお兄ちゃんはそう言っているけれど
ぼくはどちらかというと、ソフィーお姉ちゃんの方が
霊能者とは思えないよ?
[少し疑問の目線を向けながら]
ソフィーお姉ちゃんが霊能者って言った時は
守護者なんているとは、信じきれなかったけど…
今なら…理解できる。
守護先の候補を、増やす事で、より占い師を狙いやすくなるって思わない?
霊能者と名乗り出ようと思っていたのだったら
眠っているおじちゃんが死ぬ前から
目立つような行動しても占われる事はないだろうしさ。
だからといって、自ら死を選ぼうとした
シャーロットお姉ちゃんの行動も
理解しかねる所があるけどね。
[そこまで言うと][ふぅ、と][溜息]
ええと、キャロルさん。私が聞きたかったのは、トビーの主観での考えなの。確かに私たちからすれば、単純な話。占い師の片方でも欠ければ、確信は持てないようになるわ。
でも、なぜトビーじゃなくてローズさんだったのかな、っていうこと。それを当事者たる――もしかしたらローズさんの代わりにああして磔になってたかもしれない――トビーに、聞いてみたかったのよ。
……そうかな。
ぼくは霊能者だと言わないほうが、占い師を狙いやすいと思う。
霊能者が1人だったら、確実にホンモノだから。
守護者は偽者か分からない占い師より、
ホンモノだとわかっている霊能者を守る気がする。
逆に、霊能者を増やしたら。
霊能者より占い師のが、生きてるうちにわかるから。
こっちのがより有能だと思う。
だから、占い師のどちらかを守ると思うんだよね。
霊能者が増えるほうが、占い師は襲いにくいと思う。
[駒を手の中に]
[握り締める]
[紅く汚れた手]
……誰をホンモノと考えても、何処かで違和感が生まれるな。
まぁ…
[きらり][赤い血の混じる][透明な石]
ぼくの視点だと、霊能者のどちらかが
監督である事は間違いない。
みんなが…占いを信じることが出来ずに
ぼくに殺意を向けたとしても…
ぼくは、それに戦う姿勢をするだけ、だからね。
殺意を向ける前に、ぼくが監督である
可能性が本当に高いのかどうか…
考えて欲しいけれどね。
[続くラッセルの言葉に頷きつつ、私は唇に指を当てた]
でも、それだけなのかしら。籤でも引くように、適当に選んだ……なんてこと、無いと思うのよ。
まもる、もの……?
[不思議そうに繰り返す。]
そのような、力あるものが居るのか?
……そんな、都合のいい―――……力、
それなら、
犯人を捕らえれば、良いものを……。
[希望的観測。
そんな都合のいいもの、あるはずが無いと思いながら]
……犯人が、敢えて目立つ行動をとり、
そして取りまとめ扇動する。
ありえない話ではない、が……
[視界に映る色彩は赤が圧倒的。
眩しい。
口の中で何度目か呟いた]
[ラッセル、ハーヴェイを見遣り]
それはつまり、ソフィーは少なくとも犯人じゃないと?
あんな訳のわからない事を言ってる人間が・・・。
じゃぁ貴方達は一体誰が犯人だと思ってるの?
もし、ソフィーの言ってる事が本当なら
シャーロットとトビーを殺せばロージーの仇は討てる。
嘘なら犯人の一人は名乗りでてない私たちの中にいる。
[視線はトビーに移る]
ねぇ、なんでそんなに焦ってるの?
まだ力を使わせて欲しいって。
偽物かもしれない、でも本物かもしれない。
トビーの事を信じれなくても占いの力は信じてるわ。
[自身で言って気付いた。]
ソフィーが本物なら名乗りでてない私達の中に犯人はいない。
トビーが本物で、私達の中から犯人を見つけたら、
・・・トビーかソフィーが確実に嘘をついてる?
ラッセルお兄ちゃん…
それは、最終的には守護者の
判断って事になってしまうから
ぼくにはわからないけれど
2人より3人、3人より4人の方が
迷うとは、思わないかな。
キャロルお姉ちゃん…?
ぼくは焦ってはいないよ。
なんかそう感じさせてしまったかな。
占いの力を信じているのなら…
そして、今日、ぼくへ殺意を向ける気がないのなら
力を使って欲しい人を言って欲しい。
[くるり][周囲を見回す]
これは、みんなにもお願いするよ。
ナサニエルお兄ちゃんしか希望を言ってないんだもの。
そんなに、ぼくって信用ないの、かな…。
……どうだろう。
ぼくは一人確実にホンモノがいるほうが、確かだとは思う。
[ゆるり]
[首を振って]
トビーが監督である可能性は、あまり考えてなかった。
いの一番に占い師だと言っているし。
トビーが監督ならば、協力者の様子を探りたいんじゃないかな……
ただ、そうするとシャーロットさんにしろソフィーさんにしろ……
監督と考えるには少し不思議な部分があるのも事実。
ソフィーさんを殺すのは、早計かも……か。早いか遅いか、それだけのことかもしれないけど、ね。
[淡々と。無感情な決裁を述べるように]
結局は、何処で誰をどうして信じるか、だから。名乗り出ていない人たちも含めて、ね。
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