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双子 ウェンディ に 4人が投票した
書生 ハーヴェイ に 1人が投票した
双子 ウェンディ は村人の手により処刑された……
次の日の朝、書生 ハーヴェイ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、農夫 グレン、学生 ラッセル、双子 リックの3名。
[ウェンディとハーヴェイが緑色の何かに穴に引きずり込まれるのが見えた]
お、おい!
[そして気付く。自らのおかれた状況に。
腕の中で呻いているリックに視線を落とし一言呟く]
そりゃわかんねーよ…
ウェンディ……。
ウェンディ……。
どこにいるの……?
[ぼんやりとした意識の中で、リックはボソボソと呟いている。]
いないの……?
ウェンディのエナジー……無いよ……?
[空になったローラーストリングの糸巻きが、寂しげに揺れた。]
落ち着いて考えろ、俺。
メイは人狼にさらわれたんだから人狼じゃない。
昨日のウェンディとラッセルの様子からラッセルは人狼じゃない。
ハーヴェイはたった今、
ウェンディの巻き添えになって穴に落ちたから人狼じゃない。
マンジローはウェンディに落とされたから人狼じゃない。
…リック、お前が人狼か。
双子でも気付かないぐらい巧妙に化けてたんじゃなく
2人とも人狼だったんだな。
それはさすがに無いと勝手に思ってたよ…
[リックを抱えたままゆっくりと穴へ向かって歩く]
なぁ、リック。
意識が無いみたいだから答えは期待しないできくけどさ。
なんで人を傷つけないんだ?
もしかしてお前たちは元々生まれたときから人狼で
生まれ育ったこの里の人間を本当に好きだったのか?
だったら…
まぁ、あてずっぽうというか、俺の願望なんだけどな。
俺はさ、言ったと思うけど
そうとは知らずに代々守護者の家系に生まれたんだ。
それにこんな土地柄だから小さい頃から
守護者が活躍する話を沢山聞いて育ったんだ。
もちろん、守護者が活躍する話じゃ人狼は悪役だ。
時々人狼と人間の悲しい恋の話なんてのもあったけど、
基本的には人狼ってのは狡猾で残忍、
だから俺もそういうもんだと思ってた。
でも、違うよな?
お前とウェンディを見てるととてもそんな風には思えないよ。
[耳の奥で、シュルシュルと音がする。意識を少しずつ取り戻したリックが、ボソボソと呟く。]
(この声は……グレンさん……?
ウェンディと、ハーヴェイさんが、居なくなった……?ああ、じゃあホントにウェンディは穴の中に……。
じゃあ……残るは……!
人狼の正体は……!)
[指がピクリと動く。しかし身体は動かない。]
―訓練所の前にて―
[一人の男が、不穏な気配を感じて訓練所へと向かっている。]
……なんなんだー、いったい。妙なオーラが出まくってるな、この辺は。
[男は額のバンダナの位置を指で直し、レザージャケットのポケットに手を入れる。一見面倒くさそうな表情を浮かべつつも、警戒を一切解かずに―むしろそれを強めながら―訓練所に向かった。]
ん……?あのカタマリは何だ?
[建物の入口に人間が倒れているのを発見し、駆け寄る。近付くと、それは赤髪の青年―学園きってのエリートと呼ばれる男だった。]
大丈夫か!?おい、しっかりしろ!!
なんだ、この傷……!?誰かにやられたのかッ!
酷い傷だな………。
おい、ラッセル!ラッセル=アーセナル!意識はあるか!?
……とりあえず医務室にでも運んでやらないと。応急処置が先だな。
[ラッセルを慎重に担ぎ、医務室まで運んでゆく男の胸には、この学園の教師であるという証のIDカードが下がっていた。
男の名は――ギルバート・エインズワース]
[揺れている。揺れている。
乱暴だが、それでも自分をどうにかしようと頑張ってくれている感情が伝わってくるので、目蓋は開かない。
あれ?
そういえば、何故俺は寝ているんだ?
何があった?
わからない、わからない……。
意識は浮上しかけたものの、またすぐに*闇の中に落ちていった*]
―医務室―
[校医の指示どおり、男はラッセルをベッドに寝かせる。]
ああ、とりあえず応急処置頼む。
どう見ても尋常な怪我じゃあないな……何が原因なんだ?ま、いずれデカイ手術が必要だろうけれど、その前にできることはやっておいてくれ。
[それを言い終わるか否かの間に、看護婦が治療を開始した。]
……っとと。んなこと分かっるか。
ああ、一応俺の奥さん呼んでくるよ。彼女の魔法も借りれば、この怪我の治りも早いかもしれないしな。ウチの娘が、彼女譲りの魔法の天才でね…
……って、娘自慢なんかしてる場合じゃないか。早いとこキャロル呼んで来るから、よろしく頼むな。
[ヒラヒラと手を振ると、男は医務室を後にした。]
お伝え
コミット進行でエピとのことですが、今のところ下からは反対意見は全く出ていません。
上の判断で何でもOKといった感じですので、気になさらずー
―訓練所・穴の前―
[リックはグレンに抱えられたまま、思案している。]
(人狼は2人……誰だ?
もしグレンさんとラッセル兄ちゃんが人狼ならば現状は狼優位だろうから、2人ともオレを「開かずの間」に閉じ込めようとするだろうな……。
だけどラッセル兄ちゃんが人狼なら、わざわざオレを森の中で瀕死に追い込もうとするだろうか……?オレがラッセル兄ちゃんで、しかも人狼ならそんな面倒な真似はしない。オレを適当に制して動けなくして、オレを開かずの間に閉じ込めて終わりにするハズだ。自分の左腕一本を犠牲にする必要なんて全くない……
じゃあ、グレンさんが人狼……?)
(グレンさんが人狼なら、オレとラッセル兄ちゃんを開かずの間に閉じ込めてお終いにするハズだ。
オレに人狼の容疑をふっかけて、オレをこの穴に入れて…ラッセル兄ちゃんを開かずの間に閉じ込めて、この学園にいる容疑者を封じて……その先はどうなるんだろう。
まさか……最初からコレを狙って、グレンさんはこの学園に入ってきたのか!?だとしたら……)
[グレンの腕に抱えられたまま、足先をピクリと動かした。]
(……ダメだ。この態勢じゃどうにもならない…。このままだと、オレもラッセル兄ちゃんも封じられて……)
[意識だけが戻ったまま、リックは*動けずにいる*]
―医務室―
[校医による応急処置が施された頃、ギルバートは彼の妻を連れて医務室に戻ってきた。]
『この子……あの「鳳凰」部隊のラッセル君じゃない……』
『ああ。訓練所の前で倒れてたんだ…。腕の筋肉が細いワイヤー状のものでズタズタに裂かれていたんだ。』
『ワイヤー状…ズタズタに…?』
『ああ……。そういうことで間違いないだろうな。』
[キャロルはラッセルが眠るベッドサイドの椅子に座り、ラッセルの額に浮かぶ汗をそっと拭いた。]
[キャロルはラッセルの腕の上にそっと手を翳す。暖かい光が彼女の手から降り注ぎ、傷口を静かに癒してゆく。]
『……意外と手強いわね、この傷……』
『そうか?いつもどおり完璧に治せてるくせに。』
[ギルバートの言葉にクスクスと笑いながら、キャロルはラッセルの腕に包帯を巻いている。]
『ま、しかし……それだけ本気で戦ってたんだろうなぁ……アイツも。』
『本気、って……。なんであの子がラッセル君と戦う必要があるのよ?学園の生徒同士だし、ラッセル君は何年も上……普通に戦ったら勝てるはずがないじゃない……』
『ああ。問題はそこだ。それが俺にもサッパリ分からないんだよなぁ……』
[ギルバートとキャロルは、眠っているラッセルを見つめながら*話し合っている*]
[リックの体が微かに動いたのを感じた。
そろそろ動ける状態になるのだろうか。
見たところ糸巻きに糸は無い、
だが人狼ならば素手でもかなりの戦闘能力を持っているだろう]
…これでリックを穴に落とせば内側から扉は開くはずだ。
だけど…その後2人はどうなるんだろう。
人を傷つける気が無いっていうのが本当なら
今までみたいに一緒に暮らせないかな。
甘い考えなのかな、人間と人狼は共存できないのかな。
[昔聞いた人と人狼の恋物語は全部悲劇だった。
しかし、一つだけ、
人と人狼の友情が続いたというおとぎ話を知ってはいる。
史実とは思えない神話のような物語ではあるが]
[リックの手がピクリと動く。足が微かに動く。鼻からは息が聞こえる。]
う……………
[まるで糸を手繰り寄せるように、指をピクピクと動かしている。]
じんろ……う………
たお……さ…なきゃ……
[穴の位置まであと3歩、2歩、1歩…
穴の上にリックを捧げ持ち…]
ちょっと怖いかも知れないけど我慢しろよ。
[そう声をかけて手を離した]
ローラーストリング、射出ッ!!
[グレンが自分の身から手を離したのを確認すると、リックは勢いよく天井に向かって持ち上げられてゆく。]
……やっと落としてくれたね、グレンさん。待ちくたびれたよ。
[リックの身体が、みるみるうちに白い色で包まれてゆく。リックは宣告から、ありったけの糸をん鎧のように自分の身体に巻き付けていたのだ。]
さっきまで人狼だと思ってたラッセル兄ちゃんを落とすための策だったけど……ちょうどいいや。グレンさん、あなたが人狼だったんだね……。
[糸を柱に射出し、自分は訓練所の床へと着地する。滑車の要領で、天井の梁に絡めておいた糸がグレンの身体を穴の真上へと導き、彼の身体を吊り下げた。]
…俺も土壇場の抵抗は覚悟してたさ。
むしろ自分がリックの立場なら
最後のその瞬間こそ隙が出来ると考えて
じっと待つに違いないとすら思っていたよ。
本当にその通りだったわけだけど…
既に糸を絡み付けられてたのか…
[宙ぶらりんの状態でリックを見つめる]
卑怯だなんて言わないでね、グレンさん。俺の専門は隠密行動だから。
さっき糸を両肩に引っ掛けたの、気付かなかった?
[右手で糸を手繰り寄せ、息を吐く。]
……この糸を解除すれば、あとはそのままグレンさんを落とせるってコトだよ。
つまり将棋で言うところの王手ってやつか。
なら、そうしてみるといい。
本当に詰んでるのかどうか、な。
[自分でも奇妙に思うほど落ち着いていた。
怖いとも思わなかった]
[ゆっくりと意識が戻ってくる。
それまでたゆたう水の中に沈み込んでいた体が水面上に押し上げられるような感覚に、ラッセルは力なく目蓋を開いた]
こ、ここ、は……?
[知らない天井、そして知らない匂いに、ゆっくりと首を巡らせると、そこには顔馴染みで、保険委員のセシリアが擁護の先生の代わりに、簡単な書類をつけていた]
「あ、やっと起きた。大丈夫? どこか痛むところとか、感覚のない部分とか、ある?」
[そう言われて、ラッセルは何故ここにいるのか何となく悟る。
左腕以外は、何とか正常だ。だが……]
左腕、動かないな。
「……キャロルさんの話だと、神経が断裂している箇所もいくつあったって。いくら治療魔法とはいえ、そこまでボロボロのものをすぐに復旧はできないって……」
そうか。
[それ以上何も言わず、大きくため息をついた]
[ため息をつき終えると、ラッセルは痛む体を無理に起こした。
激痛が走り、肺から酸素が搾り出され、額に脂汗が滲む。それでも彼は起きることを止めなかった]
「ちょ……! ラッセルくん! 今は無理しちゃ……」
いや、今だから無理しなくちゃいけない……んだ。グレンとリックを……。
[まだどちらが人狼なのかはわからない。だが、ウェンディの様子から、何か事情はある。それなら、一度話をしてみたい。それから全てを決めてみたいと、思った]
セシリア、すまないが、俺を訓練場まで連れてってくれ
[じっと真剣な眼差しで見つめる彼に、しばしの間相対していたが、おもむろに嘆息すると、ラッセルに肩を貸した]
「今回だけ、だからね」
感謝する。
このままだと腕が壊死しちゃうかな……。
いくら人狼っていっても、相手はオレと仲良くしてくれた人だし……
[両手で印を結ぶ。]
ローラーストリング、解除。
[白い糸が、グレンの身体から離れた。]
[空中に留め置かれる感覚が喪失し、
落下が始まった事に気付くや否や
グレンはその超人的に鍛え上げられた腹筋と背筋を使い
全くの空中で宙返りを打った。
中空でわずかに移動することに成功する。
そのまま穴の縁に激突し、
お世辞にもかっこいいとは言い難い様子でなんとか床に立ち上がる。
そして天井のリックを見上げる事も無く
壁に立掛けられている木槍へと走った]
[攻撃が相手に当たらなければ意味は無い。
そのためにはいくつか方法がある。
グレンは必殺の蹴りをマンジローに避けられてから
ずっとそれを考えていた。
相手の意表を衝く。
そのために編み出した技がある]
いくぞリック!
[突進する。
いつもと変わらぬ猪突猛進ぶり。
だがそれはフェイク。
助走をつけ、手にした木槍を使い
棒高跳びの要領で天井近くまで跳ね上がる]
バリスタ
床子弩!
[空中でしっかりとリックを見据え
渾身の力を込めて木槍を投擲する。
だが、それもまたフェイク。
いくら意表を衝いたとはいえ
ただの槍投げでは簡単に避けられるだろう。
だが、そこに油断と隙が生まれるはずだ。
そう考えたグレンはそのままリックに向けて落下し
踵を叩きつける!]
カタパルト
投石器蹴り!
[槍がこちらに向かって飛んで来るのを察知し、リックは槍の方向へと傘を作る。]
くっ……
[槍がリックの傘を突き破るのを防ぐため、リックは傘でそれを撥ね除ける。]
……………ッ!!
[しかし、それはフェイク。グレンの踵が、リックの身体に突き刺さった。]
ぐああああっ!!
[リックは壁際まで勢いよく吹っ飛ばされた。]
あ、当たった!
[練習中はなかなか成功しなかった必殺技が
ぶっつけ本番で成功して喜びに打ち震える。
やはりグレンは実戦経験に乏しすぎた、
戦いの途中に注意を逸らしてしまう]
ぐっ………
[血反吐を吐き、リックはヨレヨレと起き上がろうとする。顔を上げ、呟く。]
やっぱり……
[右手をかざし…]
あの時、首絞めとけば良かった。
[グレンの首を絞めようと、彼の首に糸を巻き付けた。]
[セシリアに連れられてやってきた訓練場では、すでに戦闘が始まっていた。
その戦っている相手が、リックとグレンである事実に、セシリアは言葉を失う]
やっぱり、始まってたか……。
[昨日は何も考えずにグレンに後を任せたが、消去法でいけば、残る二人が互いを疑うのは目に見えている。よほど昨日の己は余裕がなかったのだろうと下唇を噛んだ]
[せめて、リックが手の届く距離に居れば…!
酸素を求めて喘ぎながらもリックに向けて手を伸ばし、
じりじりと間合いを詰めていく]
[グレンの渾身の踵落しと、リックの糸が互いの余力を奪っていく。特にリックは先ほども自分と闘い、疲労困憊のはずだ。
それでも互角に戦えているのは、やはり経験の差なのだろう。
だが、ラッセルは迷っていた。
どちらかは間違いなく人狼だ。だから穴に落とすことで、みんなを開かずの間より助け出すことができる。
しかし、その最後のヒントが見当たらない。
二人とも真剣で、どちらも人狼とは思えなかった]
くそ……。どっちだ……。
[間違いは許されない。額に手を当てるが、失った血が戻っていない頭は、ぼんやりと霧がかかっている。
思考がまとまらない。
その時、隣でセシリアが呟いた一言に、はっとなった]
「ウェンディちゃんがいたら……リックくんは止められるから、その間に私がグレンさんを止めれば……」
それだ。
[自分との間合いを詰めるグレンを見て後ずさる。]
不死身かっ………!?
[だが、そこは壁際。どすんという音が、リックの背中全体に響く。]
うわっ…………
わああああっ!!
[青ざめたリックは、グレンの足元目掛けてもう1本の糸を放った。]
[2本の糸を使い切ったリックは、糸を伸ばしながらじりじりと移動し、グレンとの距離を広げようとしている。]
な……なんでそんなに動けるんだよっ!?
これが、人狼の力………?
[最早まともな思考はできなかった。
凄まじい苦しみに悪鬼の形相でただ進む。
脳裏にここ最近の出来事が走馬灯のように浮かんでは消える。
夜道でスコップをキャッチして喜ぶリックの姿。
愛らしく微笑むウェンディ。
グレンの頬をつねって笑うマンジローの顔。
幸せそうにラッセルに微笑みかけるメイ。
ローズマリーの店で困ったような表情をしていたハーヴェイ。
そしてこの訓練場で華麗に拳舞を見せたラッセル…]
―訓練所・前―
[一人の男が、訓練所の方へと歩いて来る。ラッセルの傷を見て、その傷が自分の作った武器が与えたものであると確信したからだ。]
『……ったく……!
なんで俺の息子がラッセル相手にバトル挑んだんだか……!』
[彼は訓練所の様子が見える場所まで、一気に駆け抜ける。中の様子を見て、彼は言葉を失った。]
[目の前には、糸で首を絞められ顔面蒼白で横たわる新入生と、それに恐れおののき後退る少年の姿。しばし衝撃に面食らった後、彼は叫んだ――]
『リック!何やってんだ!?』
[少なくともリックはウェンディの心に反応するし、もしグレンが狼であったら、手を止めてくれるかもしれない。
かもしれないの連続でしかないが、やらないよりはましだった]
く……。
[息を吸い込むと胸が痛む。だが精一杯胸を膨らますと考えた言葉とともに吐き出した]
人狼ぃ! ウェンはごめんなさいと泣いたんだ! お前が相方を裏切ってどうするんだぁ!
[そして、ラッセルは、痛みに視線を俯かせたまま、全てを終わらせるべく「彼」に向けて走り出した]
『エピ突入後もしばらくRP続行OKです。
決着が着いてから楽屋トークに移行するのも、その後楽屋トーク中にRPを入り混じれさせるのも無問題』
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