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ちょちょちょ待ってくれっ
俺に傷一つ負わせようものなら大変な事になるぞ君っ
これでも常に側に仕えて、陰に日向に守ってくれる奴が俺にはいてだな!今までだってちょっとでも危機的状況になるとそいつが助けてくれてた訳でほら、この里の守護者学園知ってるだろ、そこ出身だからとにかく激強くてあんたなんか一捻り……え、そいつを出せ?
…い、いやいやいや。
肝心の守る者に逃げられた護衛人ほど怪しい奴はいないと思うし、追って来るにしても門番に止められて入れないんじゃないかなと思……ああっ
ごめんなさいごめんなさいごめ……あ。
わかった、戦う!
[腰に手をのばすと、颯爽と構えようとして――
ひっ掴んだ木刀を叩き落とされた]
……イエイエイエ、さっきの冗談。
[学校からの帰り道。
リックは同じクラスのおじさん生徒から貰ったお菓子を食べながら歩いている。]
………もぐもぐもぐ。
半分はウェンディにあげようかな……どうしようかな……。
ローラーストリング!
我が手の内にありて、その能力を解放せよ!
いでよ、真っ白な犬!!
[リックの手に白い糸が集まり、形を成す。]
『にゃー』
………………。
[目の前に現れた真っ白な猫を見て、リックはまたいつものようにがっくりと肩を落とした。]
うわわっ!!
な、なんでマンジローさんまで!?
[猫とお菓子を取り合っていたはずが、いつの間にかマンジローという強敵まで現れた。]
なにやってるんだよっ!
いたっ
いたたたっ
…は!
[真っ白い猫の爪による攻撃によって、三本ほど赤筋のついた顔でマンジローは我に返った。
よく見ると割と可愛いその小動物を、両腕に抱えて顔からひっぺがえしつつ]
す、すまんリック。
……夕飯、もらえなかったんで。
[どんよりとしたオーラを撒き散らすマンジローに若干引き気味になりながら、おそるおそる問う。]
……どうしたの?マンジローさん?
夕飯もらえなかったって……
ははは…
彩亜区のスカーフェさんと見せかけた悪漢、最悪のスカーフェイス野郎にさすがの俺も敵わず。
[マンジローはどこか遠くを見る目をしている]
…そいつに奪われた配達物の代償として、俺のまかない飯が抜かれました。
ひどい世の中だよね…実際。
[魂が抜けそうな溜息をついて元気を出さねばとぶんぶん首を振り、リックをの方を向くと]
しかしリック、君こそどうした?
道の真ん中で、昨日は犬に噛まれ、今日は猫と菓子の取り合い。
主に対して恩を知らぬ小動物達だが…何かの訓練か
ふーん。
……で、スカーフェさんとこは配達物もらえなかったの?
[「まかないを抜かれた」という事の重大性をイマイチ理解していないリックは、引き続きお菓子をポリポリ。]
うーん。オレが作った動物って、あんまし言うこと聞かないんだよ。魔法力が足りないからかな?いっつも作る気無いヤツばかり出来上がるし。
そこのところは問題ない。
空腹の哀れな男の手からスカーフェさんは、配達が遅れた事を憤慨しながらも、ランチを持って行かれた。
…その分俺の飯が抜かれた、と。
[思わずリックが齧るお菓子を凝視してしまいそうになるのを、武士は食わねど高楊枝とか呪文のように呟きながら、腕を組んで目を細めた上で顔を背けつつ]
ほー…魔法力が足りないと、言う事聞かないのか。
ウェンディがリックのようにその道具を使いこなせれば、完璧だったな。
まぁ逆に、これから君が魔法力を付ければ解決か。
作る気無いヤツ?
[そっと足元に下した白猫を見下ろしながら]
本当は何にするつもりだったんだ。
魔法を使える能力なんて、結局生まれつきの才能だよ。オレにはそんな才能無いから、父さんが自動的に俺のエナジーを吸収してくれる道具を作ってくれただけだよ。
魔法の才能無いヤツは無い知恵振り絞って戦えってことじゃん?だからこんな武器作ってくれたんだよ、きっと。
[足元で地面を引っ掻く猫を見つめて]
これは、初めは犬を作る予定だったんだよ。昨日みたいな犬。
魔法の才能も知恵も、凄い道具を作れる有能な父君もいない者は一体どうすれば…
[あ、体力があるかと木刀を握りしめる]
犬を作ろうとして猫か……ふむ。
…ま、似たようなもんだ!どっちも…
どっちも……
[共通点を探している]
どっちも可愛い!
[マンジローの「どっちも可愛い」という発言に、ただただ驚いている。]
そんな共通点、めちゃくちゃ大雑把過ぎるだろって!!
……だいたい、自分が作ったモンを自分で操れないなんてバカみたいなことあるかよ……
リック…
[マンジローは親指を立てた手をおろし、光らせていた歯も大人しく仕舞った]
何ていうか…力を落とすな。
ほら…ほら……
[何か慰める良い例を探している]
…そう!
ほら、俺も言うなれば父上と母上に作られたわけだ。
だが両親に作られた俺は、大人しくその二方の言う事を聞いているか?
否!
家ばかりか故郷すらも飛び出し、今は遠い異国の地の宿食堂兼酒場で、注文された酒なんぞ運んでいるんだぞ。
どうだ?
作ったからって、操れる方が逆におかしい!なっ!?
[マンジローの言うことが分からず、首を傾げる。]
うーん…………………。
父親と母親に作られただなんて、エロいなマンジローさん。
……ハッハッハ。吐くものなど何も無い。
[捨て鉢なのか、胸を張ってすらいる]
そうか…人は…空腹で死ぬんだよな。
[常に満腹まで食べていただろう男は、どこかしみじみと呟く]
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