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>>265
俺はマンジロー・キサラギ。
和国から来て今はこの宿の世話になっているが、つい昨日守護者学園に入学を許された。
[口の端をあげてそう笑むラッセルの冗談にも笑わず、淡々と相手の言葉を聞いて名乗り返す]
…そうか。
紳士っていうのは、強い仇を無謀にも同じ故郷で生まれた女子と二人で討ちに行って、帰りは一人で戻ってくる奴のことを言うのか。
[自分にこの里でマンジローにしか出来ない何かを見つけろと言ってくれた少女の顔を思い出しながら、ついそんな言葉が俯いた口から漏れる。
しかし顔を上げれば自分では到底できないだろう勇気ある仇討ち人の片割れの瞳の奥に、後悔の念が渦巻いているのに気付いて、しまったと悔やむ顔をしながら]
いや…、今はあんたの無事だけでも確認できて良かった。メイもきっと、大丈夫に違いない…そのうちひょっこり、帰ってくるんじゃないかな。無傷で。
[笑おうとする顔で悔しげに撫でられる手荷物を目にし]
…そりゃ何だ?
[マンジローの一言に、強く唇をかみ締める。血が流れるのも無視して、床に視線を落とした]
……ああ、俺は彼女と逸れたからな……。
そういう紳士でしかなかったんだろう……。だけど!
[そう叫んで、近くのテーブルを強く叩いた]
このままじゃ終わらないさ。
たったこれっぽっちのプライドしかない紳士であっても、自分のケリは自分でつける。
[そうしてあげた顔には、皮肉を甘んじ、それでも先を見据える決意が秘められている。
そして手荷物に移動したマンジローの疑問に、ああ。と呟いた]
これは……よっと。こういうもんだ。
[中からでてきたのは、何と一本のサックスだった]
>>266
リック…
[妹を心配して大人たちの頭上を飛び越えた時はあんなに勇敢だったのに、立ち尽くすリックの膝が今は震えているのにかける言葉も見つからず、瞳に映すばかり。
ラッセルが少年の頭に手を置き声をかけるのに頷いて]
…そうとも。
相手が強すぎるなら逃げりゃいいんだ。
生きてる限り、次がある。
次は…あんたの言う通り周りを見つめて、視野を広げて、そんな強いのに、二人っきりで挑まないことだね。
向こうさんがうんざりするくらい仲間を引き連れて、取り囲んでぼこぼこにしたって勝ちは勝ちさ。
故郷の仇だから…どうしても二人でないと嫌だって言って死んだら、何もならない。
………………………。
うん。分かったよ、ラッセル兄ちゃん。
[ラッセルに軽く頭を叩かれ、ただ一言だけを呟き――頷く。震えは止まったようだ。]
……………………。
[ギュッと両拳を握り締め、しっかりと両足を床につけ、踏みしめるように立っている。]
[マンジローの忠告に、今度ははっきりと頷いた]
ああ。
相手との力量も測れた。こんな言い方は嫌だが、今回の経験は次に生かすさ。
そしてメイも探し出す。
もちろん、言い出したんだから、助けて七斉を倒す中にアンタも入ってるんだろう?
今更逃げるなよ?
[そういって口に浮かんだのは、若干優等生染みた上からのものだった。
その隣でリックのまん丸の目に気付いた]
リック、生命が生きていくには、必ず水が必要だ。そして水は湖面に投げ込んだ小石が波紋を広げるように、波を起こす。
そして生命が波立たせるには、空気を振動させればいい。
こいつは、音楽という音の振動を、生命固有の振動数にシンクロさせて、相手を内側から波砕させることができる特殊な楽器だ。
人間や一般的な生き物、物質は固有振動数と言って、決まった振動数が存在する。そこをピンポイントで揺らせば、どんな物体も砕ける。
>>269
[噛み締められた唇から流れた血が床に落ちるのを項垂れたまま見、テーブルを叩く音にはっと顔を上げる]
ああ…確かに聞いた、その言葉。
俺の国じゃ男が言葉を翻したら笑われるんだ。
…ちゃんと覚えとく。証人になるからな。
[決意の秘められたラッセルの顔つきに、応援する目で頷く。そして彼が手荷物を開くと]
変わった――……杯だな。
そんなもんを、戦いの場に持って行ったのか?
使いこなすとか、意味がわからない。
[全身全霊でもって本気な真顔で首を傾げて、マンジローとしてはギラギラした無駄に飾りも付いている面白い形の湯飲みだと思っている]
…直接口で吸えるのは便利そうだ。
だけど、人狼は一匹一匹、この振動数が違うんだ。
だから殴り、蹴り、相手の振動数を確定させてから、こいつを吹けば……
[右手を上に向けて、パっと開いて見せた]
こうなる。
だけど、今回は相手が強すぎて確認ができなかった。
俺はもっとこいつを使いこなさなければならない。
へー……………
[どちらかというと「ほへー…」という表情で、ラッセルの説明に頷いた。理解しているか否かは定かではない。]
奥の手……弱点……。
つまりラッセル兄ちゃんのその楽器は、それを探るために、まずは敵の行動に隙を作らなくちゃいけないんだ……。
そうだよね?
なら、2人なんかじゃ足りない……
うぐぐぐぐぐぐ…
[ラッセルの難解言語使用説明攻撃によってマンジローの脳内は大岩を投げ込まれた湖面のように激しく振動し、何というか内側から砕けて破裂しそうだ]
…ち、ちなみにおれ、カタナつかう。
[ゆるゆると覚束ない手で木刀を掲げ上げながら]
せいめいがいきていくには、いたくないことがじゅうようだ。そしていたみは、てきをいたがらせる。
そしててきをいたがらせるには、ぼくとうでたたけばいい。
カタナは、いたみというサイアクのツラさを、てきにあたえて、ごめんなさいと謝らせることができるスゴイ武器だ。
にんげんやぜんぶのいきもの、物だってたたけばこわれる。つよいちからで叩けば、どんなものもこわせる。
学生 メイ が参加しました。
[ずる……ずる……
刀身は赤茶色に乾いた血糊で薄汚れ、常ならば気高く澄んだ光を湛えていたが、今は澱んだ光を放っているそれを杖代わりにして、今にも倒れそうによろめきながら村近くの草原を歩いている]
おも……
[初めて、自分の相棒を重く感じた。少女にとって利き腕の左腕は、肩からだらりと垂れ下がり微塵も動かない。
霞んだ瞳に見慣れた門を見とめたとき、やっと安堵の表情を浮かべ]
ラ…
[門まであと数十メートルというところで崩れ落ちた]
[リックの指摘に、ラッセルは目を瞬き、そうだな。と呟いた]
二人じゃ足りない……いや、足りなかったよ。だから、今度はおまえも手伝ってくれるな?
[一人の戦士として、リックを見据えた。
隣で、リックのサックスの説明に、謎の呪文と行動をとっている(ようにラッセルには見えた)マンジローにすまんと苦笑で謝った。
その時、何処か近くで彼を呼んでいる気配を感じ、唐突にドアの向こうを見た。
何もない。導かれるままに外へ出る。そして――]
メイィィィィィィィィ!
何だどうした、
[唐突にドアの向こうに目をやって、外へ出て行くラッセルの姿にぎょっとして立ち上がる]
…「メイ」?
帰ってきたのか!
[それはただ感じただけである。
店の外。
程なく見える門の向こう。
ただそこに、昔から隣にいてくれた力を感じただけだった。
それでも、疑惑は確信になり、マンジロー達を待たずして、門の向こうまで一気に走りぬける。途中で抜け落ちた血液が、己の足りなさに体中で悲鳴をあげるが、かまっていられなかった。
草に半分埋もれているメイを、理性など意味を持たない感情の渦に突き動かされ、血まみれの体を抱きしめた]
メイ、メイ!
しっかりしろ! メイ! メイ!
メ……あ……。
[そうして数秒も建たない時の後、唐突に意識がぶつりと途切れる感覚が、脳髄を襲った。
そのままラッセルは*意識を失った*]
[自分の名前を呼ぶ声に、ぴくり、と指先がかすかに動いた。
意識は完全に失っていたし、呼ぶ声も実際風に乗って耳まで届いたわけではなかっただろう。
ただ、離れようとしていた魂はそれで思いとどまったらしい]
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