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>>246
ま、そうだよな…守護者一族でないとなれないとしたら、学園の門戸が広く開かれている事に何の意味が……ん?
[赤くなったウェンディを見て、何故かマンジローも赤くなる]
…い、いやいやいや。違うからな。
俺が君に今愛を捧げたわけじゃないから。うん。
[だとすればちょっとした犯罪かもしれない。
言いながら、ぶんぶん首を振るマンジロー]
え?
[道端でウェンディと話し込みながらも、誰かが倒れるのを目の端に捉えた気がした]
気のせいか……いや、どうかな。
[既に夜の闇が覆う中、辺りを見回すと――
護り手の宿前が、まだ残っていた僅かな客達でちょっとした騒ぎになっている]
…やっぱり何かあったんだろうか。
ウェンディ、行ってみるか?
[不意に少女は顔を巡らせる。
視線が留まったのは護り手の宿がある方角]
…何だろう。
あっち、エナジーがいっぱい集まってる。
[少女が呟くと同時、マンジローもそれに気付いたらしい]
……マンジローさん、一緒に行こう?
[くい、とマンジローの袖を軽く引いてそちらへ向かおうと]
[ぱたぱたと少し走って。
人垣は更に周囲から集まってそれなりの量になっていた]
[それを小さい体を生かして潜り抜けて――]
…ラッセルお兄ちゃん!!
[メイと共によく見かけた姿。
ぼろぼろの衣服で倒れているのが彼と気付き慌てて駆け寄り]
聖なる父よ!
我が祈りを灯火と変え、彼の人の傷を癒さん!
Healing!!
[言葉は無意識の内に呪文を成し、ラッセルに向けた両の掌に金の光が灯る]
どうもどうも、宿にて働く従業員です。
ちょっと通して下さい、よ……
[ぐいぐいと小さな人の輪を押しのけて、その中心にある者を目にすると、さすがに言葉を失う]
……ひどいな。
[時代がかった道場破りに門下生が打ちのめされた時も、こうは酷くなかったのではないか。
籠手や脚甲を身につけてはいるようだが、それでも服はボロボロ。
手にした物にまで誰のものか、血が付いていて、彼の拳がまたずいぶんな有様に見える。
マンジローはとりあえず上半身だけ抱え上げてみた。
返事はなく、意識が無いのなら痛みの具合も聞けないことになる。
そのままウェンディの方を向いて]
ウェンディ、回復の魔法とか…使えるか?
――お見事!
[だが小さな魔法使いはとっくにそれを行っている]
らっせるおにいちゃん?
そうか…知り合いか。この里の者なんだな。
一体、何があったんだろう…
[子供らしい柔らかな両掌に宿った金の光を見るとほっとして、マンジローの顔もいくらか緊張の面持ちから戻る]
…でも君の魔法があれば、すぐに元通りだな!
[彼の体に黄金色の光が降り注ぐと、傷がゆっくりとだが塞がって行く。それに合わせて少なくなった出血のせいか、顔に若干の色が戻ってきた]
う……、こ、ここは……?
[周囲の人垣を見回し、体を支えてくれているマンジローと、目の前で回復魔法を使用しているウェンディの姿が目に入った]
そうか。俺は戻ってこれたのか……。
[そう独りごちて、大きく天井を仰いだ]
[魔法の授業の追試ですっかりクタクタになったリックは、道をとぼとぼと歩いている。]
あ〜〜〜〜〜……………
もう、ダメ。
ばたっ。
……何だろう、あれ。
いや、これくらいこの里じゃフツーだけど……
でも、あの魔法の色と温度……
もしかしてウェンディ?
[リックは光の方へと走り出した。
[マンジローに答えを返す余裕はなく、ただただ両手の光を維持することに集中する。ラッセルの傷は次第に塞がり、酷い傷が然程目立たない程度に]
[意識を取り戻したらしいラッセルの声に、緊張し切っていた肩がかくんと落ちて]
……よかっ、たぁ……
ラッセル、おにい、ちゃ…無事……
[自身の力を制御することが不得手な少女は、自身の限界にも力を止めることはできなかった。
安堵の息が漏れ、緊張の糸が切れると同時に。
ふっと、意識を失って*倒れ込む*]
お…目を開けた。
[おお、という人々のどよめき。にこりと振り返り]
いやぁ良かった。
この小さな守護者候補のおかげで、お兄さんも無事意識を取り戻しました。
…皆さんお帰りの際は、どさくさに紛れて金を払い忘れないように。
[しっかり釘を刺した後、再びラッセルに向き直り]
やあ、災難だったなあ君。
「戻って来れたのか」って一体何が…
[そこまで言ってからギクリと緊張に身を強張らせる]
…ラッセル。ラッセルって、メイが言ってた幼なじみの?
あんた…メイと一緒にどこか行ってたとかか?
[天上を仰ぐラッセルに、続きを促すように肩を揺さぶる]
[目の前の少女が、糸の切れたマリオネットのように倒れた瞬間、彼の体が瞬時に動いていた。
ウェンディを胸で受け止めると、大きく嘆息した]
ふぅ……。無理をさせた……。
悪いな。ありがとう。
[そう、ウェンディの額にかかった髪を整えてから、自分をささえてくれていたマンジローに振り返った]
アンタもありがとう。
おかげで助かったよ。
[光の差す方へ走る。
目の前に現れるは、護り手の宿。
リックは息を切らせながら走っている。]
ウェンディ?ウェンディ!!
この魔法の量は大きすぎる…
一体何があったんだ?
[大人達の群れをかき分けようとしては窮屈そうに一人でおしくらまんじゅうをしながら、押し戻される。]
ウェンディー!
面倒くさいっ。
ローラーストリング!
我が手の内にありて、その能力を解放せよ!
[無数の糸の群を左手から床にたたきつける。そこに現れた「ただの糸の塊」を踏み台にして、大人達の頭の上からその中央部分をのぞき込む。]
ウェン……
あ、あれは……ラッセル兄ちゃん!!
お見事。さっきまで怪我人だったとは思えない動きだ。
そうかウェンディは疲れただけ…なんだな?
休めば戻るんなら、良かった…
…ご覧の通り、俺は何もしてないよ。
礼はそのウェンディが起きたらたっぷり……
[リックの声に気付いて立ち上がる]
あの声はリック?
兄妹ってのは凄いな。
繋がる何かが気付かせたんだろうか…
[すう、と大きく息を吸って]
ほらそこの客ども!
妹を心配する兄に無事顔を見せてやるくらいしても罰は当たらないぞ、退かな――お、おお。
[突然鳥のように大人達の頭上から現れたリックに驚きながらも、ウェンディは大丈夫なはずと頷く]
…そうだ、その質問にはまだ答えてもらってなかった。
[優しく微笑む姿に、そのままになってしまっていたラッセルを心配するリックの声で、再び向き直って]
本当に、何があったんだ?
少しばかり言葉を交わしただけだったが、…それでもメイや、その幼なじみだっていう君の事を心配しても罰は当たらないよな。
>>262
けが人とはいえ、俺も守護者の一人。女の子一人支えるくらいの余力は残しておかないと、紳士じゃないからな
[そうジョークを交えて、口の端を少しあげると、ウェンディをリックに渡して、改めてマンジローに向きなおした]
俺はラッセル。ラッセル=アーセナルだ。学園守護隊の研修生をしている。
[そこで、リックの自分を見ている顔が、自分の格好に疑問を浮かべているのを用意に想像できるものだった。半分苦笑と半分自嘲を交えた表情を浮かべてから、これまでの経緯を話した。
メイとともに生まれ故郷の村を壊滅させた人狼七斉という人狼集団を倒しに向かったこと。
七斉は強く、まだ修行中の二人が決死の覚悟を賭しても一匹に深手を与えるだけだったこと。
そして逃げている最中、気付いたときにはメイの姿がなかったこと。
語り終えると、自分の手荷物を悔しげに撫でた]
……こいつさえ俺がちゃんと使いこなせていたら、アイツらなんか……
[瞳の奥に、後悔の念が深く渦巻いていた]
…………………!
そ……んな………
何でだよ!?ラッセル兄ちゃんだってメイ姉ちゃんだって、学園じゃあんなに強いのに……!
[悔しさを露にするラッセルの表情に、ひどく困惑している。]
そんなに外にいる人狼は強いのか………っ!
[自分の身体がガクガクと震えるのを、リックは理解しながらも抑えることはできずに、絶句したままその場に立ち尽くしている。]
[自分の話に震えだしたリックに、ラッセルは自分の話が悪かったとため息をつくと、ポンと頭に手を置いた]
ああ、相手は強い。
でも、俺だってメイだってまだまだ修行中の身なんだ。一人前じゃない。そんな俺たちがやられても、一人前になれば戦える。
それに、無理に一人で戦わなくてもいいんだ。そのための学園だ。そのための仲間だ。
もっと視野を広げろ。周りを見つめろ。そうすれば、いつだって道はある。
今、おまえは怖いかもしれない。
それでも、必ず強くなる。心も体も。そうしたら、リックは俺より強くなるさ
[だから怖がらなくてもいい。最後にそう結んだ]
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