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――自宅前――
[切り株に腰掛け、ウェンディはひとり、よく呟いていた。]
この世界はどうしてあるのだろう。神様がお恵みになったものとも思うけど、それだけでは解決できない何かも感じる。
どうして人間こそが知識を得て高度な社会を作り、営みを行うようになったのか。
そして子供を設けるためには父親と母親――が必要なのはさすがに理解していたが、どんな事をするのだろう。
[不思議で不思議でたまらない。]
あのお話は忘れられないわ。
[何年か前、ウェンディにとってはまるで解らない器具…眼鏡を使いながら、あるお姉さんが私に
昔話を聞かせてくれた事がある。
王子様が悪者をやっつけて、地下室に捕われたお姫様を救出するという、枚挙に暇がないものだった。
その内容は今でもはっきり覚えているし、特に、悪者、魔物という言葉や、地下室などという言葉は耳から離れなかった。
それは何故だったのだろう。]
[父や母は、私の出生について語らないものが多い。
それはきっと理由があるというのは薄々感づいているのだけど。
例えば。母はへその緒を大事にしまっているが、2つ持っているという事。これは何を指しているのだろう。もしやすれば、私は今の時点で残っているほう、とでも思わないといけないのだろうか。]
考えていても仕方のない事なのかな。
神父様に詳しく尋ねて、お教えしてくれるものなのかしら。一度、連れられて行くのではなく、ひとりで行ったほうがいいのかな。
[女はようやく野宿場所として陣取っていた教会付近へ戻ってきた。]
森に生えていたキノコや野草で、どうにか食いつなげることができたが、少し小腹が…。
[どうやら森で調達した食料は、その場で食べてきたようだ。しかし、胃袋に若干の物足りなさを感じている。]
─詰め所前─
[村長のアーノルドが演説を始めた途端、ルーサーの顔色は蒼白に変わった。
驚きと憤激に似たものが一瞬目の辺りに過ぎったが、瞬時にそれは消え、ついでに表情も消え失せた。
立派な押し出しの、一見得意げにも見える村長の朗々とした声を聞きながら、それでも内心の苛立ちを隠し切れぬように組んだ両手指が強く甲の皮膚に食い込んでいた。
途中で村長の演説を遮らなかったのは、衆目の前で彼の面子を潰したくなかったからである。]
[演説が終わり、村長が解散を宣言した途端、ルーサーは彼に大股で歩み寄った。]
……村長。
私はそのような話は聞いておりませんでした。
──あのようなものを衆目に晒すなどと。
[声は低く落としてあったものの語気は鋭かった。]
しかも尋問に村人達を加わらせようとはどういうつもりですか。
貴方はどれほど危険なことをしようとしているか、分かっているのですか?
貴方は村人の魂を危険に晒そうとしている。
彼らを保護し監督する聖職者として、私はそれを容認することは到底出来ません。
[あまり激した姿を見せたことの無い神父の、その目は強い光を帯びていた。]
あの檻を作る時にも私はこう言った筈です。
あのものをすぐに殺しなさい。
悪魔に関わってはいけない。
悪魔はあらゆる方法で人間を堕落に導きます。
貴方はあのものを捕らえて安心していますが、悪魔はそれと気づかぬうちに悪への誘惑を吹き込もうとするでしょう。
あのものをすぐに地獄に送り返すことが、引いては貴方がたのためなのです、と。
……それを、他にも仲間が居るらしいのでそれをいぶりだす為に尋問したいと言うから、協力もしたのです。
私はてっきり、自警団の兵士だけで行うものと……。
[薄い唇を噛み締め、目を伏せた。]
村の設定が変更されました。
-詰め所前-
おお何だ、兄貴どうしたんだよ?騒がしいなぁ。
[騒ぎを聞き付け、やってきた。
あたかも兄を心配する弟のように振る舞う。]
─詰め所前─
[ウェンディは人狼、と言う言葉を始めて聞いた。どよめきたったり拍手も時折起こる光景に、興味をひかれた。]
誰かに聞いてみたほうがいいのかしら。神父様に直接聞いてみようかな…
[解散しはじめた詰め所前で思案している。]
[近寄ってきたノーマンを見て、ルーサーは一層無表情になった。
村長の弟で一家の厄介者……村の鼻つまみという風評のある男である。]
[兄から話を聞き、ルーサーの主張を聞く。]
そうかいそうかい…神父さんは、村人から
尋問を受けるのは、困ると。そういうわけだな?
[無表情な顔をニヤニヤと眺める。]
神だ悪魔だと盾にして、村人の尋問をやめさせよう、と。
なるほど、よっぽど仲間がボロぉ出すの怖いか?ん?
[挑発的に。]
[右手で左手の肘を抱え、左手の人差し指を顔の下付近にもっていって、思案。]
神父様おひとりなら聞きにいっても教えてくれると思うのだけど、村長様やしらないおじさんは私に教えてくれなさそうかもしれないし…先に檻のほうを見に行ってしまおうかな?
[絶句したようにノーマンを凝視した。
表情を抑えた顔が崩れることは無かったが、その視線は火を噴くようだった。]
……聖職者への侮辱は許されざる大罪ですよ、ノーマン。
すぐに悔悟せねばいずれ大いなる罰が下されるでしょう。
[語調だけは丁寧だった。柔らかい声音は底冷えするほど冷たかったが。]
[兄である村長の制止も聞かずに。]
ほーぅ、それは俺への殺害予告と受け取っていいんか、コラ?
[兄とは違い、宗教は村政の1つの機関と見ている。
現時点ではその先見の明もわからないだろうが。]
おーおー、自警団の皆さんよぉ。
まず、1人お仲間見つけたぜ!
兄貴は黙ってろや!自警団でも集めてこんかい!
[怒鳴り付ける。]
―広間―
村長さまーァ。村長さまーァ。
[痩せこけて薄汚れた娘は、雑踏の中で彼女の主の称号を呼んだ。
家の中では「旦那様」、家の外では「村長様」そう言うようにと、彼女は主に命じられているが故のことである。――或いは、「公私」を使い分けるという名目の元、村の長は無知な娘と聴衆の前で、自己顕示欲をこころゆくまで満たしていたのかもしれない。
もっとも、そうとは知らぬ無学な娘は、如何なる理由がそこにあっても、それに従うしか無いのだが――]
ワタクシに大切なお仕事ってェのは、何でござェますかーァ?
聖職者に手を掛けようとは、気でも違ったのですか、ノーマン。
またそのような誣告もまた許されざる罪です。
[ノーマンの怒声にも揺らぐことは無く、慇懃に告げる。]
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