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[はらり、ひらり散るは桜か血の赤か
それとも極彩色か、空見上げ]
もういいかい、
――もう良いよ。
[闇に謳う鬼ごっこ、青鬼笑う]
―社にて―
[宴が在った場所であるというのが嘘であるかのように、社は宵闇の中、しんと静まり返っている。]
司棋様、司棋様。
社へ到着致しましたよ。
……とはいえ、どなたもいらっしゃりませんが……。
皆様、鬼ごっこに励んでいらっしゃるのかしら……?
[風に乗り届く祭囃子にすぃと視線を移し双眸を眇め]
おや、そろそろお目覚めかえ?
[緋に濡れ所々赤黒に染まる常葉を結い上げて]
[緋に染まる赤鬼の衣破き腕と胸元に巻きつけ]
[緋の鬼の髑髏手に持ち遊螺リ立ち上がり瞬く]
鬼ごっこも終ったし鬼退治に行こうかネェ。
[紅い番傘拾い上げくるうり回し開いて]
[血溜りに残る骨眺め踵を返し歩き始め]
[カラコロカラリ下駄の音引き連れ社へと]
[また腕の中で意識を飛ばしかけていたけども、着いたと聞こえ、ふとまた目を覚まし。遥月の呼びかけに、少し幼く笑いかけ]
…折角ですから…どうぞ司棋、と呼んでください。
僕も、遥月、とさっきから呼んでいるのですが?
[苦笑しながら、あたりを見回し]
本当に…。翠の…あの方も…そろそろいらっしゃるはず…
喰児様とまだ…?
[緋と紅に染まり紅い番傘差し片手に髑髏持ち]
[其れでも大輪の白牡丹は常葉に白く蛍火を灯す]
[社に着けば見える影の二つは見知った顔だろう]
遅れちまったかえ?
[司棋と遥月へと歩み寄り小首を傾げる]
[司棋の身体を、社の渡り廊下にそっと下ろす。
不意をつく司棋の言葉を耳にして、肩を竦めて微笑んだ。]
……困りましたねぇ……
わたくし、普段からこの態で御座います故、どなたかを呼び捨てで呼ぶことなど……
[じぃとこちらを見つめる司棋を見て、参ったと言わんばかりの表情を浮かべる。]
ふふっ……わかりました。
『司棋』……
これで、よろしゅう御座いますか?
[真理の気配を感じ、足覚束なくとも遥月の腕より下へ立ち。情事の残り香はこの暗闇で消すことできるか]
翠の…ご無沙汰を。
その白牡丹、散らさずに持っていて下さった様で。
ご無事で何より。
その…喰児様…は?
[不意に振り返ると薄墨桜は枯れているか]
嗚呼、有塵の兄さんも逝っちまったンかィ。
本懐遂げたンかネェ。
[髑髏を持ち上げ枯れた木を見せ傍らから覗いて囁き]
散り際は見られなかったがさぞ見事だったンだろうさァ。
[緋色の髪の髑髏を抱いて、常盤が目の前に現れた。]
常盤様…その御首は……
嗚呼、喰児様でいらっしゃいますか……。
しかして、「遅れた」とは……こはいかに?
もしや常盤様、わたくしを狩るおつもりで……?
[常盤の赤い傘が、くるり。
じぃとその目を見つめて、遥月は息を飲んだ。]
アタシァ無事だヨゥ。
嗚呼、折角貰った華さァ。
枯れるまでは大事にさせて貰うヨゥ。
司棋の兄さんも無事かえ?
[司棋の様子にニィと笑み浮かべるも]
[問いに瞬いて髑髏をひょいと見せる]
[微か緋の残る白い手を胸元に置いて]
喰児ァ此処に居るヨゥ。
有塵…?…あぁ、あの黒衣黒髪の…
結局、お話する機会もなく…。
あの方、桜の精だったのですね。
皆、逝かれてしまいました…か。
[寂しそうに、ぽつりと]
嗚呼、喰児の髑髏さァ。
流石に骨全部は持って歩けないからネェ。
[遥月の言葉にコロコロ軽やかに笑い]
[息呑む様子にゆるり首を振って瞬く]
[緋に染まる面に残り翅揺する黒き蝶]
アタシァ司棋の兄さんの恋路を邪魔する気は無いヨゥ。
主様をなんとかしないと蝶が五月蝿くってネェ。
喰児様…貴方が…食った…のですか…?
[いつの夜だったか、大きな掌で頭を撫ぜられたこと思い出し。胸がつん、と痛むけど]
いえ、何も申し上げませぬ。
これが、僕らの仕事ですゆえ。
喰児様と翠の御方が満足なら、それでよろしいのでしょう。
[『恋路』の言葉と共に顔を紅葉に染め上げて]
何を…今更、からかうおつもりですか!?
恋路……
左様、ですか……。
[ぽつりと呟き、司棋をじぃと見つめる。]
いえ……
司棋さ……いえ、司棋はわたくしを殺さぬと申しておりましたが、果たしてもう御一方の狩人様は如何なものかと思って居りましてね……
そうですか………。
[紅を失くした遥月の視線は、常盤の蝶をとらえて揺れる。]
/中/
[ザルから出してもらったので飴あげた]
そして余りすること無いので
たーかーのーつーめー を見ている(体育座り
嗚呼、有塵の兄さんの桜も綺麗だったヨゥ。
喰児は誰ぞ本懐遂げたってェ謂ってたけどネェ。
有塵の兄さんの事だったンか判らないけどさァ。
喰児も最期に好い顔してヨゥ。
[司棋の顔見て浮かぶ笑みは柔らか]
其ンな顔おしじゃないヨゥ。
逝くンは寂しいばかりじゃないさァ。
[問いにひとつ頷いて髑髏を頬に寄せ]
嗚呼、全部喰ったヨゥ。
アタシも喰児も是で好いのさァ。
[頬染める様子にコロコロと笑って]
嗚呼、もうからかわないから安心おしヨゥ。
そろそろ往かないとだろゥ?
喰児様………
嗚呼、あの時にあんなに……童のように笑んでいらっしゃったのは、常盤様との「鬼ごっこ」が……
嗚呼……そうですか……。
[何かを思い出したように笑み、先ほど喰児が居た場所に視線をやった。]
司棋の兄さんは優しくて良い子だけど手がかかるからネェ。
お守役が居れば安心だヨゥ。
[紅無き遥月の眼差しを受け]
[黒き蝶の奥で漆黒が揺れる]
[白い手は蝶をなぞり瞬いて]
喰児を喰ったからもう鬼ごっこは満足したヨゥ。
ただ、結界解いて蝶を如何にかしないとアタシァ帰れないからネェ。
[暫し翠の言葉、目に涙を溜めつつ聞いていたけれど、そろそろ時間と思い立ち、涙をぬぐい、頷いて]
はい、取り急ぎ、為すことは為しましょう。
[遥月へ振り向き一言問い]
遥月…はどうする?これは僕らの仕事だから。
遥月にやることがあるなら、どうぞそっちに行ってきて?
往く……どちらへ?
喰児様は、常盤様が討たれた。
有塵様は枯れて消えた。
白水様は何処へと消え、気配は無く……
わたくしを狩るおつもりも無いとなると。
……残るは……。
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