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―回想...―
[日は一時遡る。
用が在ると言い乍ら 席を立たなんだ宵のこと
黒き靄で雑鬼払い、懐から件の珠を取り出して]
…今宵は誰そ見極めようぞ。
火影、火影よ。其方、どう思いやる。
[鍔はチリとも謂わず。空を見遣れば茜の色が差し]
彼の者はヒトか否か、こたえよ。
名は―――…司棋…――――。
[茜の色を見て、とっさに出た名は狗を連れた少年のもの]
[挑発する猫、その言葉に、とうとうまた何かが切れたか]
「その犬や、小鬼も捕れず食われるがオチではないか?それとも夜道怖くてわらわについて来るか?」
「おぬしは大人しく、酒に潰れて犬のノミでも捕っておれ]
…この…言わせておけば…いい加減に…
[翠が見ているからこそ、抑えていたものの、前日からの我慢の限界が、とうとう臨界点を超えたのか。
紅い目は、更に鮮やかに色増し
夜斗も一瞬にして犬の姿を狼へ変え]
……青司様と喰児様の鬼ごっことは、こはいかに。
[袖の奥に唇隠し、じぃと二人を見比べる。]
いよいよもって、殺し合いが愉しくなった、と。嗚呼、なんということ。
お止めしたとて無駄で御座いましょうから無理強いは致しませぬが……あまり感心できることでもありませぬ。……無駄な殺し合いは、程々になさいませね。
わたくし達は、狩人を捜し出さねば共倒れ。其れを重々ご承知下さいませ。
左様左様。
お前とも桜の約束ひとつだ。
かっかっか。まったく縁あれば約束ばかり増えて仕方ないのう。
[天の月、眺めてゆるり目を閉じ、
開いて見るは赤鬼に浮かぶ金の月二つ]
されど愉しや、己は百鬼ぞ刹那を越えて喰らうて生きよ。
いつか散り行くならば愉しい方が良かろうなあ。
[きろり きろり。
うつろう珠色。蒼が緋になり緋が蒼になり…
落ち着いたのは茜の沈む直前のこと、緋色に染まる珠]
っ……。
ヒト、か。
[呟くと、脇差が
チリチリ、カタカタ。愉しげに笑う]
そう騒ぐでない…。ああ、嬉しかろう。嬉しかろう。
ようよう、ヒトを喰らうことができようぞ。
はて。これを伝えたものか。
[空の茜が消えるとともに、緋色の珠は鈍く光を失った]
おやまァ、夜斗も好い形に成るネェ。
[コロリ] [コロ] [コロ] [軽やかな笑い声]
[仔猫が怯むは一瞬] [更なる威嚇をし] [爪を出す]
鬼ごっこかえ?
楽しい刹那の遊びかえ?
アタシも混ぜて貰おうかィ。
[くるうり] [番傘回し] [ふわあり] [蜘蛛の巣舞う]
[素早い仔猫] [まさか傍らからの気配にきょとり瞬くか]
司棋の兄さんにゃ色々貰って世話ンなってるのさァ。
そろそろ甘露な魂も喰いたいじゃないかィ。
[カラリコロリ 宴につけば遥月の顔]
かっかっか。
そのような顔をするな月。
狩り人探すは狐様より頂き命ではあれど。
己は己で為す事ある故、
そうさな喰か常葉か何れが人なれば
命も果たせるやもしれぬなぁ。
[わなわなと、紅い瞳を怒らせて
歯軋りする歯に八重歯が鋭く]
ならば、一度食らわれて見るがいい、お前が見下すものが何者か、しかと知れ!
[言葉が終わる終わらぬかのうち、掌からはじけた蛍火が火の粉となってメイへ飛びつき、体を封じ]
夜斗、殺せ!
[瞬間、銀の目玉を光らせた闇色の塊が、猫の喉笛にくいついた]
縁たぁ異なもの味なものってなあ。
[月が透かした相棒の蒼い髪が揺れている]
そうさあ、
どうせ散るんなら愉しくさあ。
喰って千切って契って散るってな。
[宴は常と同じよう、
遥月眉を顰めれば]
約束賭けての死合いが
今の俺には大事なのさあ。
[笑み細めるのは金の眼で]
[仔猫の] [驚愕の眼差し] [受けて弧を描く] [隻眼の碧]
[小首傾げ] [常葉揺れ] [白粉の薫り] [広がる血の薫り]
厭だヨゥ、鬼ごっこはもう始まってるって謂ったじゃないかィ。
[狗の噛み付くに] [蜘蛛に捕われ] [仔猫爪を振るうか]
[ひゅうい] [動き鈍き仔猫] [月明りに映る糸が腕捉え]
[青司をじぃと見て、溜息。]
……左様で。
「男と男の勝負」とやらの美酒に酔い痴れたいならどうぞお好きに為さいませ。わたくし男の身なれども、生憎稚児と呼ばれる身。……其のような酒に酔い痴れる趣向は御座いませぬ。
わたくしは万次郎様の「見る」力を頼りに、狩人を捜し出しとう御座います。
[くるりと向き直り、万次郎に問う。]
……しかして万次郎様。
あれより狩人の影は見えましたか?
[夜斗に食いつかれ、喉から血を吹くメイへ更に追い討ちかけんとし]
お前らのような化け物に見下されるなんて…僕も堕ちたものだね?
侮辱してくれた礼は、たっぷりさせてもらおうか?
[両掌の蛍火はそのまま蒼い炎となり、メイの体を炎に包む]
焦げはせぬ。傷もつかなぬ。
しかし、そのまま死なせもせぬよ。
[炎の熱さはそのままに、死んで意識を閉じることもできず、ただのたうち回るメイを冷ややかに。真理へ瞳をくるりとむけ]
…あぁ、そういえば…いらっしゃいましたね、翠のお方。
[ぷかり]
[泉の中心に仰向けに浮かび]
[見るともなしに月を見て]
今は何刻じゃ――それもようわからぬ。
[たゆたう衣を掴み取り濡れたままに羽織れば、
付いていた朱は滲んでいて模様のようにも見えて]
動きにくいのぅ……
[数珠から一つ珠を抜き緋が煌けば、朱色混じりの衣の水は
珠の中へと吸い取られて、それを潰せば滴り落ちる]
さてはて……刹那の宴を今宵も愉しむか――
[ちっとも愉しくなさそうに]
[夢中で仔猫を甚振る少年] [向き直るのにコロコロコロリ]
[ひらり] [ひら] [ひら] [赤黒の華咲く沫絞りの浴衣の裾]
[黒き蝶] [現れ] [悶え苦しむ仔猫の回り] [飛び回るか]
嗚呼、居るさァ。
紅ァい紅ァい血も綺麗だが、こン炎も綺麗だネェ。
命の姐さんの魂をお呉れかえ?
やれやれ、稚魚か。
鯉に成るか鮒になるか。少しばかり楽しみよのう。
万次頼るなればしっかり見ておくのだな。
任せきりでは何処に流れてゆくか判らぬままじゃぞ。
[さらりと顎撫でる手は傷だらけのまま
月の顔覗いてからから笑う
カラコロ下駄音、そちらを見れば白の姿に薄く笑む]
かっかっか。赤鬼青鬼の約束賭けての約束事よ。
ふむ、白にも約束ひとつふたつ在ったな。
赤鬼に腕でも食われれば絵も描けぬ。
ひとつさきほどの約束果たすか?
猫の魂なぞ足しにもならず。
捨て置くだけですゆえご所望ならどうぞご自由に。
[夜斗は命の喉笛食いちぎり、血が噴出すが、蒼い火と紅い血はそれはそれは鮮やかに]
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