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ははあ。そりゃあそうかい。
まあ染み付いたもんだからなあ。
[ついと金の眼細めては]
未だだよう、と謂うのみだなあ。
魂が欲しいとさ、それも甘露なやつだぁな。
気に入るのに理由が要るか?
なあんてな。
見て聞いて触れて呑んで、
在り様が気に入ったのさぁ。
佳い女さあ。
[どさりと覆い被さり、しばし司棋の温もりを衣越しに感じ、司棋の身体を抱き締める。]
う……っ、
『はづき』は、わたくしの名……!
[ふるりと首を横に振り、よろよろと起き上がる。]
申し訳ございません、司棋様。先ほどは失礼の程を……
[夜斗がこちらをじぃと見つめているのを、遥月は思わず見つめ返した。]
……別に、今すぐ取って食らおうとなどとは。
[信用ならぬ、と言わんばかりの表情で、夜斗は遥月を見つめている。]
二日酔いかネェ。
治ったンなら何よりさァ。
酒は呑んでも呑まれるなってネェ。
[微か薫る薄紅] [黒鬼の気配] [またゆるり視線移し]
[命の言葉] [大喰らいと謂う] [コロコロコロリ] [軽やかに笑い]
カマイタチァ喰っちゃいないヨゥ。
弱い奴ァ不味くて喰う気になれないのさァ。
紅ァい紅ァい綺麗な血が見れる以外は足しにもならないヨゥ。
有塵め。
雅な現れ方で目を愉しませてくれると思えば、二言目には「酒くれ、酒くれ」と…
おぬしは、酒のためだけに生きておるのか?
さては真のところ桜鬼などではなくて、酒の入れらるる瓢箪の精であろ。
どうじゃ、当たり?
かっかっか、それもそうだの。
気に入るに理由などありはせぬか。
[からり笑って、藍の目弧を描く]
未だだよう。と来たものだ。
されど明後日には、残る目腐り落ちようぞ。
甘露な魂望みあれの云うように咲き乱れようとも、
己の目玉とともにあれの目玉も腐り落ちて盲となろう。
さて、相棒。あれの為に己の目玉でも抉って行くか?
[にいと口元上げて笑む]
[再び夜斗をじぃと見つめる。]
いいえ、司棋様。
ご心配には及びませぬ。自分の足で歩けます故。……御気遣いは頂戴致しましたよ。
[取り落とした化粧の道具箱を取り直し、遥月は司棋の隣りを歩く。]
酒は呑まれるばかりでなく、飲む物を呑もうともする物とは知らなんだ。
恐ろしき物よ。
…じゃがそれでいて美味。
困ったもんじゃなぁ。
[喰っちゃいないと言う真理の言葉、あれと瞬き]
紅ぁい紅ぁい綺麗な血…
喰うではなくて、それが見たくて屠ってらしたか。
常磐のひめは紅がお好きなのじゃな。
おおそれでは、喰児の髪はまさに麗しく目に映ろう?
きっとヒトには、恐ろしく映るものなのじゃろうが。
[笑った後でほう、と謂い]
腐り落ちるかあ、
何ぞ謂ってたが呪のことかい。
鬼ごっこだ、此処までおいで、だ。
あんまり時間がないのかねえ。
俺の眼やったら面ぁ拝めなくなっちまわあ。
それでもまあ喰えはするがねえ。
[賽を放って受け取って]
[社へ向かう途中、横の遥月をちらりとみやり。
ふと、意識せずに着物の袖に手を触れさせ]
…遥月様、先程のお方はどなた?
遥月様は、誰を恋うておられるのですか?
ハーヴェイ・タチバナ、と名乗るものは、誰ですか?
[最後、聞きなれない名前を問う声は消え入りそうに小さく]
酒も櫻も酔わせるのが巧いから気をつけるンだヨゥ。
有塵の兄さんも来たし今宵も酒宴を始めようかィ。
万次郎の兄さんの持ってきた奴たァ違うが、是も上物だヨゥ。
何せびびった店主がいっとう好い奴出して呉れたからネェ。
[瞬く翡翠の少女] [見詰めニィと笑み] [瓢箪二つ揺れる]
嗚呼、紅ァ好いネェ。
喰児の髪は綺麗さァ。
あの眼(まなこ)もまるでおっ月さンみたいじゃないかィ。
さァて、如何見えるンだろうネェ。
人間も異形もなく好きか嫌いかな気もするヨゥ。
これはこれは常盤の女君。一段と色めいて婀娜なる様よ。
やれ有り難や。酒が無うては始まらぬゆえ。
[ニヤリと唇歪めて笑い、]
……と、仔猫も居ったか。
ふん。おれはまことに桜の精よ。何ど瓢箪などであるものか。
酒は命の水と言うではないか。命永らうには酒の精気取り入れるが一番。
もっとも、他の道も有るが……この話、仔猫のおまえには早かろうな。
おや、褒めてお呉れかィ。
嬉しいネェ。
[ニィと笑み] [くるうり] [番傘回し]
有塵の兄さんは盃はお持ちかえ?
其れとも瓢箪ごとお呑みかえ?
なンなら酌のひとつくらいするヨゥ。
[膝つき] [白い手伸ばし] [手招いて]
[桜綻ぶ夜店道。
右は懐 左は黒浴衣。
険の色持つ妖の気配、今も尽きずに付き纏う]
…嗚呼、どれもこれも綻んでおる。
やれ、真狂いしは我というか。
[くつり零るる嗤い声。
祭囃子に解け消える]
かっかっか、お前の目でなくこの己の目の事よ。
[賽の目眺めて、ゆるり笑む]
左様、呪のようだ。己もあれも気を抜きすぎたわ。
まあ暢気よのう。相棒。
常葉のあれが気が早すぎる故、丁度良いかもしらんがな。
さて酒でも呑みに行くとするか。
[カラリ、宴の方へ足を踏み出す]
――ああ、相棒。
己は明後日あたりあれを喰いにいくぞ。
さて、混ざるか止めるか、先行くか。
それとも己とお前さんも鬼ごっこのはじまりか。
お前さんは如何するだろうなぁ?
[やがて辿るは宴場の道。
すっかり乾いた茶浴衣揺らし、白の最中に姿現す]
[つぃと巡らす琥珀に映りしは]
……やれ、酒を忘れたわ。
[既に瓢箪空けるる姿がみっつ]
酔うは危うく、酔うは楽し…ふふふ。
気をつけよとはわらわに言わず、あまり悪戯を過ぎるなと酒や櫻にこそ言うておくれな、常磐のひめよ。
おお、いっとう好い奴か。
わらわもいっとう好い奴を、いっとう好くぞ。
そうじゃな、まことに桜の精と言い張る者のためにも命の水を酌み交わそうぞ、いざ酒の精気取り入れる宴へと。
お月さんみたいとはよう言うた…
確かに、人間も異形も関わりないかもしれんのう。
金の眼を月と思えば、月見酒。
天にあるのが雲に隠れても、安心じゃな。
ふん、有塵め。それは意地悪のつもりかや?
真は無きをあるがごとく言うて、瓢箪呼ばわりへの仕返しじゃろう。
先ほどの……?
[はて、としばし思案顔。ぐるりと記憶を廻らせて、思い起こすはその断片。]
……嗚呼。
もしや『はづき』とうわ言のように繰り返す男の声の事で御座いますか……?あれは、わたくしにも詳しいことがわからないのです。
わたくしが妖しとして現れた時、最初に口にできた言葉が『は、づ、き』の三文字だと、さる御方がおっしゃって居りましてね……。それを聞いてかの方は、面白がってわたくしを『遥月』と名付けたのです。
恋うる、恋うるといいますと……。嗚呼、はっきりとは分かりませぬ。ただ……わたくしの中で執拗に声を上げる男が、誰かを恋うて泣いて居るのやもしれませぬ。
其の恋うる相手が『はづき』の正体ならば、『遥月』というわたくしは、一体何なのでしょうね……。
[寂しげに遥月は微笑み、司棋の手をそっと取る。無言で首を横に振った時、司棋の口から聞き慣れない名を聞く。]
ハーヴェイ…タチバナ……?
異国の方の御名前ですか……?
嗚呼………
[遥月は、軽い眩暈を覚えた。]
[零れる言の葉] [途切れ] [口噤む有塵] [見詰め]
[長い睫毛] [瞬き] [小首傾げ] [常葉揺れ] [ニィと笑む]
喰児は優しいから好きだヨゥ。
でも謂った通り、アタシァ色恋沙汰とは無縁さァ。
本気も本気の鬼ごっこをしたいンだヨゥ。
さて、杯。白水に貰うた清水の杯が有ったような気もしたが、何処ぞに無くしてしもうた。
出来うれば瓢ごとが有り難いが、たまには美人の酌も良いかも知れぬ。
[差し招かれれば、程近くにどっかと座る。]
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