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[僅かな突起に手をかけ足をかけ、時に指だけで体重を支え、また、一人で張ったロープに身を救われる]
……やれやれ。
[髪の間から滴り落ちた汗が顎を伝って、遠い地面に吸い込まれていく]
暑くもないのに俺に汗をかかせるなんぞ…大したもんだよ全く。…せめてビレヤー欲しかった。
[しかし崖登りで、リードしてくれるパートナー役はもういない。数々の無謀とも言える辛い訓練を乗り越えた同じクラスの者達も次々と姿を消し、今はもう自分一人だ。
彼らはあれほど優秀で、頑張っていたのに。
一人になってしまった。
このまま手こずれば日も暮れてしまうだろう。
高い崖の中腹、今ここに自分が居ることも誰も知らず、助けもなく、暗い闇の中たった一人?
そんな想像による戦慄にも似た震えを、爪の剥がれかけた指が現実に引き戻してくれる。
今見るべきは目の前の崖だけでいい。
自分に言い聞かせる]
大丈夫…いける。
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