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[照れた仕種さ、笑顔や、その温もりが何処か心の中でナニカを溶かしていく。
恐らく、それは復讐という名の氷山なのだろう。
思いは消えずとも、守護者としてここに立っていれば、間違いなくいつか仇に到達するだろう。
だが、その時、ラッセルは復讐以外の思いを胸に戦えると信じた]
メイ、すぐに出られるかい?
いけるなら、そうだな……。人狼に対処したら、そのままバカンスだな?
[まだあまり動かない左手で、それでも力いっぱいメイの手を繋ぐと、村が襲撃されてから、初めて心から笑顔を見せた]
[後は……逃げるだけ。…なのだが、慎重をきして夜を待つ。
自身の最低限のものだけは持ってきている。自分の寮のものは整理はしていない。ほんの少しでも不自然に思える要素を潰しておいたからだ。
世話になった、ローズマリーにはここを去ると告げておいた。学園の生徒であることは言っていないので問題あるまい。文句を言われるかと思ったが、意外になにもなく送り出してもらった。
ほかの人間には…人狼騒動をともにした人間にはなにも告げていない。多少は関わっていたのだから何も言わないのは不義理な気もしなくもなかったが仕方ない。説明しづらいし、してもいいことなどない。でも…]
悪くなかった…かもな。
[と...は不慣れでぎこちない笑みを浮かべる。]
[そして...は闇が周囲を包み、夜陰にまぎれれるようになるまで。そっと目を閉じた]
[すぐに出られるかと問われ、頷いた。もともと、ラッセルの人狼討伐について行くつもりで出てきたのだから]
出られるよ。
……そういえば、ラッセルとメイだけでどこかに遠出するのって、初めてじゃない??
[楽しみだね、と嬉しそうにそういって笑い、繋がれた手を握り返した]
[この間の七斉の時は、二人きりじゃないのかなぁと、ぼんやりと思いつつ、とりあえず頷いておく
ただ、歩みだした足取りはひたすら軽かった]
―学園入口、大樹の元にて―
[リックは大樹の太い枝に糸を引っ掛け、蓑虫のごとく逆さにぶらさがっている。今頃は自分達家族とナサニエルが里に残れるか否かの議論がなされているのだろう――いろんな意味で心配そうに彼を見つめるウェンディに、リックは話しかけた。]
……なぁ、ウェンディ。
これから、どうなるんだろうなぁ……?
[振り子の要領で揺れながら、「なにが?」と答えるウェンディに、リックは曖昧に答える。]
んー………。
[糸の付け値には、真っ白な芋虫――リックが蝶を作ろうとして失敗した魔法生物――が、のんびりと歩みを進めていた。]
ねぇ、ウェンディ。
[リックは逆さ吊りのまま、頭の後ろで手を組んだ。]
「メイ・アンセム・アーセナル」って……舌噛みそうだよね?
[呆気に取られてクスクス笑うウェンディの声が青空にこだまする。]
なんだよ、ウェンディ。笑うことないじゃん。
………あ。太陽。
[リックは指の間で太陽の光を遮っては、再び視界の中へと解放する。遠くの方で幸せそうに笑う二人の若者の声が聞こえた気がした――]
[...は、無邪気な笑顔を浮かべながら、ラッセルの隣を同じ歩調で進む。とりえあずバカンスの前に討伐があるのだが、思考の外に追いやられているのは間違いない]
[和やかに朝食をとる新婚夫婦。
だがその幸せは風前の灯だった。
コンコン
扉をノックする音。
グレンは何故か背筋にぞくりとしたものを感じた。
「こんな時間に誰かしら」
そう言って彼の妻は玄関に向かう]
…何か、忘れてはいけない事を忘れているような気がする。
[扉の開く音。
「まぁ、ローズマリーさん。
待っててくださいね、今主人を呼んできますから」
ローズマリーと聞こえた瞬間、彼の体は硬直した。
妻が玄関から戻ってくる。
「あなた、酒場のローズマリーさんが来たわよ。
仕入れの話かしら?
でもだとしたら変ね、素敵なお洋服を沢山抱えてたもの」
彼はこの日幸せを実感してすぐに
絶望という言葉の意味を知った]
や、やぁ、ローズマリー。
[ヘビに睨まれたカエルのように]
ど、どどっ、どうしたんだ?
こんな時間に。
[絞首台へ登る囚人のように]
そ、その、ふ、ふふふ、服は、何か、な、何ですか…?
[そんなグレンを愉しそうに見つめる女性]
あの、その、ご、御用件は理解しております。
その、いま少し、あと少しでいいのでお時間を頂けないでしょうか。
必ずや、御期待に沿えるよう鋭意努力致しますので…
[必死にへりくだり、寛大な対応を引き出そうと言葉を選ぶ。
そんな彼の口元にローズマリーは立てた人差し指を寄せた。
黙れという事らしい]
…
[中にいる彼の妻に聞こえないように
ローズマリーは小声で何事かを囁いた。
それを聞いたグレンは顔を真っ青にする]
そ、それは!
だけど…う…
[そして、力なく頷いた。
ここに新たな契約が結ばれた。
今度こそグレンは本当に
悪魔に魂を売ったのだと思い知らされた]
お、男の子が生まれなかったらその話は無しだぞ?
その点間違いないよな!?
[少し考え込んだ様子のローズマリーだが
仕方が無さそうにそれを*了承したのだった*]
―学園入口・大樹の元―
[ぶらさがるリックの下、地に腰を下ろして少女は見上げていた。
まるで蓑虫のようなリックを、心配そうな瞳で。
血が頭に登って大変なことにならないか。
少女の主な心配はそれだったのだが]
「メイ・アンセム・アーセナル」
…ゆっくり言えば言えるよぅ?
[くすくすと少女は笑う]
[本当は。
少女は密かに恋心を抱いていたのだけど]
[二人が幸せそうだから、いいや、なんて]
「………あ。太陽。」
[リックの呟きに少女は顔を上げる。
目を焼く光に咄嗟に両腕で顔を覆って]
[不意に、エナジーを感じる。
学園内と森の湖畔、二箇所に同一のエナジー]
……どうするのかな…
[何かを考えているように見えた人。
きっと、もうすぐ居なくなってしまうんだろう。
こてりと膝に頭を倒したら、頭上のリックが首を傾げた]
[止めたいなとは思うのだけど、それはやっぱり我侭で。
せめて、少しだけでも、話をしに行こうか]
[少女がその後どうしたのか。
それはまた、少しばかり*別のお話*]
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