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[それにしても一連の騒動で一番貧乏くじを引いたのはマンジローだった。
開かずの間に閉じ込められている間のこと、そして、騒動が終わった直後、メイ提案の『いたずら』を実行に移そうと、顔を突き合わせていたことがラッセルの逆鱗に触れてしまったのだ。
勿論、鈍いメイにマンジローの本当の思惑など気づくわけもなく。ついでに言うと、『いたずら』はそれでも冷静沈着なラッセルによって却下されてしまっていた。
故郷を人狼に滅ぼされるという衝撃がいかほどのものか、知っているだけにその『いたずら』は確かに案としてはあまり良い物ではなかったかもしれない。知っているだけに、ギルバート達に「理想論」だと噛み付いたわけで。]
[メイの人狼に対する気持ちが解れたことで、精神感応術は飛躍的に成長していた。誰かのエナジーを追跡するということは、既にメイにとっては難しい作業ではない。
あっさりと、目当ての人物を見つける。笑顔で駆け寄り声をかけた]
ラッセル!
どうして、メイに黙っていくの??
[……そう、良くも悪くも...は選べないのだ。
...は学園が、自分の事に関心が向く前に消えるつもりだ。知られようとする前に封じるのが一番確実だ。それに、これでも逃亡者。あまり同じ場所にいすぎるのもよくない。もうそろそろが潮時だろう。
それでもまだ、人狼親子の問題から自分に目が向くまでの猶予はあるだろう…だが、それでも今日という、人狼親子についての議論がなされている日を選んだかといえば。
それは彼なりの手向け。同じとは言わずに似ていて、でも違う道を行こうとする彼らへの]
[ふと、また懐かしい匂いがした。
置いて来た彼女の匂いだ。
だが、早朝で、普段の彼女であればまだ暖かい布団の中で、穏やかに眠っている時間帯。居る訳無いと首を振った時、後ろからメイの声がして、慌てて振り返った]
メ、メイ!?
[……今頃...が作った。彼の擬態は学園で授業を珍しくも受けていることだろう。
そしてとある実験に失敗して、...が作った擬態は死ぬこととなる。学園に居たハーヴェイはここで消える。元々悪評がある自分が実験に失敗したとて誰も疑問には抱かないだろう、そしてその実験の失敗の余波は、周囲の人間を巻き込む…
死にはしないように計算はしているが、それでも結構な怪我を負うことになるだろう。それを治せるのは、多分この学園には、あのキャロルという教師ぐらいで……
騒ぎに乗じて逃げるもよし。
治療をするという条件で無事逃がしてもらうもよし。
受け入れられるのならば…彼らの感情をよくするために上手く利用するもよし。
どう転んでも悪くはあるまい…
余波といえばその授業の担当者…ゲルトが何かあうかもしれないが、この騒動で役に立たなかったのだ、少しは大目に見てもらう。]
[もちろん、慌てた。
それはもう挙動不審のようだ。
だが、足手まといという言葉に、目をぱちくりと瞬いて、小さく声を出して笑ってしまった]
は、はは……。
[どうやら、彼女は激しく勘違いしているらしい。
こういう部分はそれなりに男の意地のようなものなのだから、気楽に待てばいいのにと思うが、それ以上口にださなかった]
えっ、どうして笑うの!?
メイ、なにかヘンなこと言った!?
[適当な謝罪の言葉でごまかされると思い、どう反撃しようか考えていたら、予想外にも笑われてびっくりする]
でもっ、ラッセルが来るなって言っても行くんだからねっ!
メイ、これでも学園守護隊の一員だもん。これからのメイに必要なのは実戦経験だと思うし!
学園長の許可もとってきたもんね!!
[誇らしげに胸を張り、うんうんと、一人で納得するかのように頷く。学園長がラッセルが人狼騒動の鎮圧をあっさりと許可したのも、このせいだった]
それにね、
[...はそっとラッセルのまだ満足に動かない左手に自分の左手を重ね]
メイは、ラッセルの左手になりたいんだよ。
[ラッセルが抜けた研修生の席を...が手にしたのは、不思議な天の悪戯のような気さえした。
未だ言動に幼さが残る...が一人前と呼ばれるようになるには、もっと訓練と経験が必要だろうが]
……いい、よね??
[様子を伺うように尋ねた許可を求める言葉は、鎮圧について行くことについてなのか、……それとも?
自信満々に言ったくせに、最後には結局ラッセルの判断を伺うのだった]
[自分の左腕になりたいと、まだ不自由な己の手を握り締めるメイは、とても可愛らしく見えた。
こんな様子を見せてしまっては、またマンジローが暴走するかもしれないと思うと、背筋に冷や汗が流れる
とりあえず、そんな妄想を頭を振って追い出すと、すっと自分の右手をメイの小さな手に添えた]
メイ、俺は君に里で待っていてほしいんだ。
[別に足手まといという訳ではなく、ポケットに慌ててしまったため、半分飛び出している指輪の箱が、理由だった]
[案の定ついて来るなと言われ、不満そうに頬を膨らませた。文句を言おうと口を開いたが、ラッセルの目が優しげではあるが有無を言わさない真剣なものだったので諦める]
無理しないで、怪我なんかしないでね。
あと、絶対帰ってきてね。
[ラッセルの両手で包まれた自分の左手に、さらに自分も右手ね、包む。それに視線を落とし、ふとあるものが視界に入った]
ラッセル、ポケットから何か落ちそうだよ?
怪我は……正直、こういう仕事だし約束できないな……。
でも……必ず帰るよ……。
メイの隣に……ずっと立っていたいから。
[どっちにしても、今のままでは、ラッセルがメイの足手まといになるからこそ、今回ばかりは譲れない。
だが、それともう一つの理由がポケットから顔を出していたのに気付かず、メイに指摘されてサァっと顔色が青くなった]
あ、い、いや、これは……その……。
[何とかポケットの奥に入れなおそうとして、指が引っかかった。
箱は、あっさりとラッセルから、本来の持ち主となる少女の足元に転がり、口を開けた]
あ……。
……うん。
メイもだよ。
だから、なるだけ早く帰ってきてね?
[ラッセルの言葉に、頬を染め嬉しそうにはにかむ。
そして、ラッセルのポケットからなにか小さな箱が転げ落ちたので、拾ってあげようとかがんで手を伸ばし]
これ、指輪……。
[意味を問おうとするが、言葉がでず、一度口をあけたものの、閉じ、ラッセルを見つめ]
[指輪の真意を求められて、どうしたものかとうつむく。顔は真っ赤で汗で前髪が目をふさぐ。
恥ずかしさで思考がまとまらず、どうしたものかと空を仰ぐ。
真っ青な空だった。
あの日。
故郷が襲われた日も、こんなに晴れ渡っていた。あの日は傷を心に刻んだが、晴れた日がつらい思い出だけというのは、メイに味合わせたくないものだった。
だから――]
メイ。
[色々な葛藤を全て飲み込んで、ラッセルはメイをやさしく見つめた]
[優しげに微笑むラッセルの真摯なまなざしに、赤く染めていた頬をさらに赤くし]
はい。
[そう、やっと一言だけ返事して、見つめ返した]
[正直、ここでそこまで話を進めるつもりなどなかったが、何と言うか、後に引けない状況と思いが、勝手に口を動かしていく]
……俺が、これから行くのは欧州の南のほうなんだ。あっちの方はさ、海が綺麗で暖かいし……
[そこで一度言葉を区切る]
それでいて、美しい教会も多いんだ。
[再び言葉を切ると、メイの手の中から指輪を取ると、シャーロットに頼んでサイズを調べてもらったメイの左手薬指に、指輪をはめ込んだ]
一緒に、教会に行こうか。
メイの髪みたいにさ、虹色に輝くステンドグラスの、教会に、さ
[やはり恥ずかしさからか、人狼に対するときとは違い、おもいっきり遠回りな台詞を、メイを見つめながら言い切った]
[左手薬指にはめられた指輪とラッセルの顔を交互に見、みるみるうちに泣きそうな顔になって]
……メイでいいの?
ラッセルと家族になれる??
メイでいいのなら、一緒にいきたい……。
[流れ出しそうな目尻を親指で拭い、その後に軽くキスをする]
メイ、以外は考えていない。
もし、断れたら……、マンジローの故郷にでも傷心旅行、かな?
[そう冗談交じりに笑った]
…………ふぅ〜
[自分が作りし、己の擬態の遠隔操作は終わると。一息つき、閉じていた目を開け、湖畔をぼうと見る。
後は、どうなるかは、人狼親子と周囲に委ねよう。自分が出来ることはここまで。
願わくば、争いを好まぬほど甘くも、勇気ある人狼親子に幸あらんことを……]
[泣き顔にキスをされて、照れたように微笑んだ。
断られたらという言葉に勢いよく首を横に振って、そしてラッセルの背中に両腕を回し抱きしめた。離れないと言うかのように]
ありがとう……
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