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左様左様。
お前とも桜の約束ひとつだ。
かっかっか。まったく縁あれば約束ばかり増えて仕方ないのう。
[天の月、眺めてゆるり目を閉じ、
開いて見るは赤鬼に浮かぶ金の月二つ]
されど愉しや、己は百鬼ぞ刹那を越えて喰らうて生きよ。
いつか散り行くならば愉しい方が良かろうなあ。
[きろり きろり。
うつろう珠色。蒼が緋になり緋が蒼になり…
落ち着いたのは茜の沈む直前のこと、緋色に染まる珠]
っ……。
ヒト、か。
[呟くと、脇差が
チリチリ、カタカタ。愉しげに笑う]
そう騒ぐでない…。ああ、嬉しかろう。嬉しかろう。
ようよう、ヒトを喰らうことができようぞ。
はて。これを伝えたものか。
[空の茜が消えるとともに、緋色の珠は鈍く光を失った]
おやまァ、夜斗も好い形に成るネェ。
[コロリ] [コロ] [コロ] [軽やかな笑い声]
[仔猫が怯むは一瞬] [更なる威嚇をし] [爪を出す]
鬼ごっこかえ?
楽しい刹那の遊びかえ?
アタシも混ぜて貰おうかィ。
[くるうり] [番傘回し] [ふわあり] [蜘蛛の巣舞う]
[素早い仔猫] [まさか傍らからの気配にきょとり瞬くか]
司棋の兄さんにゃ色々貰って世話ンなってるのさァ。
そろそろ甘露な魂も喰いたいじゃないかィ。
修道女 ステラは、メモなげえorz
異国人 マンジローは時間を進めたいらしい。
[カラリコロリ 宴につけば遥月の顔]
かっかっか。
そのような顔をするな月。
狩り人探すは狐様より頂き命ではあれど。
己は己で為す事ある故、
そうさな喰か常葉か何れが人なれば
命も果たせるやもしれぬなぁ。
嗚呼、構ャしないヨゥ。
魂は幾ら喰ろうても旨いからネェ。
御猫様の魂は司棋の兄さんが喰らうと好いヨゥ。
ただ、喰う前に一端表で貸してお呉れかえ?
御猫様の魂を喰らうふりして開那の兄さんの魂喰ろうたら返すからさァ。
[続く言葉] [濡れた双眸] [普段の色を取り戻し]
嗚呼、蝶が気配を報せて呉れたヨゥ。
構わないさァ。
判ったところで何が出来るもンかィ。
こっから本気の鬼ごっこを始めりゃ好いのさァ。
一人が怖けりゃアタシの事を皆に謂ったって好いヨゥ。
[わなわなと、紅い瞳を怒らせて
歯軋りする歯に八重歯が鋭く]
ならば、一度食らわれて見るがいい、お前が見下すものが何者か、しかと知れ!
[言葉が終わる終わらぬかのうち、掌からはじけた蛍火が火の粉となってメイへ飛びつき、体を封じ]
夜斗、殺せ!
[瞬間、銀の目玉を光らせた闇色の塊が、猫の喉笛にくいついた]
縁たぁ異なもの味なものってなあ。
[月が透かした相棒の蒼い髪が揺れている]
そうさあ、
どうせ散るんなら愉しくさあ。
喰って千切って契って散るってな。
[宴は常と同じよう、
遥月眉を顰めれば]
約束賭けての死合いが
今の俺には大事なのさあ。
[笑み細めるのは金の眼で]
まあ、吊りは決まっておるから襲撃ほしいとこなんじゃが
妾が襲撃くれと言うたらとりあえず妖しであることは知れてしまう。
ゆえに言えぬorz
[3日連続寡黙とか死ねばいいのに!orz]
[仔猫の] [驚愕の眼差し] [受けて弧を描く] [隻眼の碧]
[小首傾げ] [常葉揺れ] [白粉の薫り] [広がる血の薫り]
厭だヨゥ、鬼ごっこはもう始まってるって謂ったじゃないかィ。
[狗の噛み付くに] [蜘蛛に捕われ] [仔猫爪を振るうか]
[ひゅうい] [動き鈍き仔猫] [月明りに映る糸が腕捉え]
[青司をじぃと見て、溜息。]
……左様で。
「男と男の勝負」とやらの美酒に酔い痴れたいならどうぞお好きに為さいませ。わたくし男の身なれども、生憎稚児と呼ばれる身。……其のような酒に酔い痴れる趣向は御座いませぬ。
わたくしは万次郎様の「見る」力を頼りに、狩人を捜し出しとう御座います。
[くるりと向き直り、万次郎に問う。]
……しかして万次郎様。
あれより狩人の影は見えましたか?
/*
こんなとんでもなら命キリングは譲れば好かったと本気で。
開那をもっともっともっともっと喰いたかった。
命も喰いたいけど赤じゃないとptががが。
[夜斗に食いつかれ、喉から血を吹くメイへ更に追い討ちかけんとし]
お前らのような化け物に見下されるなんて…僕も堕ちたものだね?
侮辱してくれた礼は、たっぷりさせてもらおうか?
[両掌の蛍火はそのまま蒼い炎となり、メイの体を炎に包む]
焦げはせぬ。傷もつかなぬ。
しかし、そのまま死なせもせぬよ。
[炎の熱さはそのままに、死んで意識を閉じることもできず、ただのたうち回るメイを冷ややかに。真理へ瞳をくるりとむけ]
…あぁ、そういえば…いらっしゃいましたね、翠のお方。
[ぷかり]
[泉の中心に仰向けに浮かび]
[見るともなしに月を見て]
今は何刻じゃ――それもようわからぬ。
[たゆたう衣を掴み取り濡れたままに羽織れば、
付いていた朱は滲んでいて模様のようにも見えて]
動きにくいのぅ……
[数珠から一つ珠を抜き緋が煌けば、朱色混じりの衣の水は
珠の中へと吸い取られて、それを潰せば滴り落ちる]
さてはて……刹那の宴を今宵も愉しむか――
[ちっとも愉しくなさそうに]
あの火で苦しんでも死ぬことはできませぬ。
魂が、抜けられませんので。
後はご自由にされてください。
あぁ、狩人があんな猫に侮辱されるとは。
[歯軋り未だ止まらず]
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