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動きませんから…死んだのでしょうか…。
お疲れ様…です。
[ぼんやりと、翠色の髪眺め]
牡丹、焦げてしまいましたね…
[残念そうに、牡丹へ手をやり]
[カラリ] [コロリ]
[一足飛びで、空翔る]
やはり逝く所が違うのか……居らぬのかっ…白!
[ゆらぐゆらぐ結界が揺らぐ
それともゆらぐは己が魂か
判らぬまま、焦りの色だけが浮かぶその時
空気震わせ、この身裂くように耳に届く――――断末魔]
――主様ッ
[はっと社へ顔を向け]
[もう燃えてない狐は紅く血に染まり]
[碧と金の眼は静かに其れを見詰めて]
[ひとつ息を吐きすぃと視線を移すか]
やれ、髪飾りが燃えちまったネェ。
[結界の解ける気配に長い睫毛は瞬き]
[両手で髑髏胸に抱きぐるり周囲を見]
[牡丹へ手を伸ばす司棋へ視線移して]
御免ヨゥ、大事にするって謂ったばかりだたのにさァ。
[眩く白い光の中、遥月は引き裂かれんばかりの痛みに襲われている。]
ぐっ………あああああああ!!
[地獄の炎に焼かれるよりも苦しいのか――遥月の皮膚は、ジリジリと音を立てて焼き尽くされてゆく。]
うっ………ぐ………ああっ……
[光の向こうに、遥月はある影を見る――]
司……棋………
嗚呼……
せめて、貴方に………!
[唇が動く。しかし、其の続きが紡がれることは無く……]
[ヒラリハラリ、虚空に舞うは一羽の蝶。黒と紫を纏う蝶は、社に向かって飛んでゆく――]
いえ…ご無事なら、何よりです。
結界…消えてる…?それじゃ…
遥月…!?
[咄嗟に口にした去った人の名、彼のいうこと正しければ、今頃呪いが解けている筈]
[身体中が、光に包まれる。
焼かれそうになるほど強い衝撃に、遥月は膝をつき、身悶えながら土を掴んだ。]
あああああああっ………!
[爪の中に土が入り、握り締める手からは血が滲む。消え入りそうな意識の中、遥月はうわ言のように繰り返す。]
司棋……司棋……司棋……ッ!
[光が消え――宵闇が戻る。]
…………………?
[両手をじぃとみつめ、遥月は自分の身体の感触を確かめる。]
消えて……いる……
蝶が……消えて、いる……
まさか……………!
[遥月は、社に向けて歩き出した。]
嗚呼、アタシァそう簡単にやられないさァ。
漸く結界も消えたネェ。
[司棋の口から紡がれる名に瞬き]
遥月の兄さんならきっと来るさァ。
[社に迷い込む一羽の蝶。
その蝶に遥月の気配感じ、そうっと掌に収め。
あの刺青と、同じ色、ふいに涙が浮び]
遥月…?
どういうこと…?
[一羽の蝶は、ヒラリ翅を畳み、司棋の声に身体を動かす。]
[ヒラリハラリ、ヒラヒラヒラ。
司棋の手の中で、軽やかに遊ぶ。]
[そして―――]
『ありがとう、司棋……』
[ひとつ言葉を残して、遥かなる月へと舞い飛んだ――]
[泉見下に、社の方見る頬を夜風が撫でて]
[ふわり]
[ゆらぎの隙間から漂う気配]
……白?
[呟いた瞬間、違えようもなく強く強く。
ゆらぎ、
ゆらいで、
――瞬く間に溢れる白き光包まれて]
ああ、結界が。…解ける…白っ……しろっ、
白水ーーーーーーーーーー!!!!!!
[光の先に吼える青の鬼]
[ひらり舞い込む黒と紫の蝶に互い違いの双眸眇め]
[司棋の蝶にかける言葉に納得しゆるり長い睫毛瞬き]
嗚呼、遥月の兄さんは蝶だったンかえ?
[ひらりひらりはらり]
[司棋の手で遊ぶ蝶]
『ありがとう、司棋……』
その声は……橘様……!?
[木の間を抜け、葉を揺らし、月に向って蝶が飛ぶ。]
………嗚呼………
「橘」様……どうか、どうか、おしあわせに……
[黒い影と成り視界から消える蝶]
[泣き崩れる司棋の傍らで見送り]
[髑髏を胸に抱いたまま小首傾げ]
遥月の兄さんも本懐遂げたンかえ?
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