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[弾け散った幻香など、問題にもならなかった。
杯の中の酒――いや、それに混じる不思議な粉だけの虜となり、己を夢中にさせる。
遥月の窘めも、耳に届く前に消え去る泡にも等しく]
最後…。
[熱に浮かされたような瞳に万次郎とその手の中の杯を映して、まだ渡してくれない手を見やる]
ああ、ああ。
味わうとも。
味わうとも…じゃから早うおくれ。
早う…
[切羽詰ってこくこく頷く表情は真剣そのもの]
……千年。
斯様な身になって千年経ってやっとそれが分かった。
おれの愚かさが。おまえにした仕打ちの酷さが。
何故あの時それが分からなかったのか、とは言うまい。
酒も慣れ、ならば香も慣れるでしょう。
さもなくば何時までたってもあの方の芸を見れませなんだ。
嫌いなわけでなし、是非とも仲良くして頂きたいのですが…。
しかし今日誰を食らうかは貴女様がどうぞお決めください。
お手伝いはいたしますゆえに。
いいええ、司棋様。
貴方様を殺すだなんて、勿体のう御座います。
ましてわたくしが狩人などと。疑われるのは心外に御座います。
[くすりと笑い、首筋に舌を這わせる。]
わたくしが欲しいのは、司棋様の命などではございません。司棋様の奥に眠る、その妖しい光……蠢く情に御座います。
嗚呼、司棋様。其れをわたくしに堪えろなどと、酷なことをおっしゃいますか?
やれやれ本当に餓鬼だぁな。
[司棋にくつくつ笑い。
猫がまたたび呑んで啼く]
万次郎は猫が好きかい。
だが猫に気圧されてるように見えるなぁ。
確りしろよぉ。
[悪戯笑いで眼を細め
百水去るに手を振って]
昨夜謂ったろゥ?
アタシァ開那の兄さんが気に入ったのさァ。
夜斗は夜斗で猫の処へでも何処でも好きに向かわせると好いヨゥ。
静かなる者を血祭りに祀りを盛り上げるなら笛の――蘇芳の姐さんかネェ。
とまれ、未だ時間はあるしのんびり考えるさァ。
[カラリ][コロリ] [林の奥で]
[静かな夜風を其の身にうける]
見覚えがあるなどと――白々しいこと。
よくよく……よぉく憶えている。
妾が初めて関わりを持ってしまったヒトじゃ――――。
[憐れ水鏡は][愛も憎も執着も]
[全てを織り交ぜた一番強いものの影が宿る]
[常は紅の瞳だけ][なればこの姿は――]
[首を這う感触にふる、と震え。酔いは脳を麻痺させて]
殺しても価値がないと仰りたいのか…?
情なぞどのようなものかも知りませんし
差し上げる術も知りませぬ。
もし、耐えろと申せばどうされるおつもりで?
おれは気付かなんだ。
時流れて変わっていたのはおれも同じ。
おれもまた、おまえを無心に恋い慕う童子ではなくなっていた。
おまえを欲し、振り向かぬを怒り、近づく者を嫉む、心は既に物の怪と成り果てていた。
ああ、気が利いてるなぁ。
消えない疵をつけるのは味だなあ。
そうしていずれ喰らうのさ。
[謂えば舌出しおどけた様に]
誰かにか、それぁ好かねぇなあ。
鬼ごっこは青鬼とかい?
相棒のよしみも危ういなあ。
なぁんてな。
[赤鬼青鬼見送り笑う]
佳い女さあ。
碧が碧なら腐れようが骨になろうが佳い女だ。
それこそ何処までもなぁ。
──あゝ、だから。
戻ろう。
ただひたすらに、おまえを恋い慕いて待つ、最初の心に。
おまえをただ愛しく眺め、おまえと共にあるを歓んでいた頃のおれに帰るのだ。
……花はただ、咲く。誰に見せる為でなく。
はい…、わかりました。
では明日、また教えてくださいね。
[触れられた眼にはくすりとまた笑いをこぼし]
この眼は悪戯に使ったことは…ないのですが…
そこまで警戒されると傷つきますよ?
いいええ。
殺す価値とやらの有無など、わたくしは知りませぬ。其のような問いは、どこぞにいる殺人鬼にでも聞けばよろしいでしょうに。
情の晒し方が分からぬのなら、わたくしが引き出してご覧に入れましょう。勿論、貴方様が望まねば話は別ですけれど。
……もし堪えろと言われたら、其の時は如何致しましょうねぇ……。面白いとしか思えませぬ。
[独り言のように呟く。]
契りたくても契れず、結ばれたくても結ばれず、死を望まなくても殺してしまう……嗚呼。己の呪われた身体が恨めしい……
[ふるりと首を横に振る。]
[喜びと悲しみと僅かの痛苦が混じった]
[儚く脆い微笑が唇に浮かぶ。]
[閉じた目蓋の合間より、つう、と涙零れ、]
……切ない、
……いとおしい、
……苦しい、
……欲しい、
──あゝ、あゝ。
……恋しい。
[それでもどこかしあわせな。]
嗚呼、茄子の兄さんは何れアタシが喰らうさァ。
[舌出す赤鬼] [白い指] [つぃとなぞり]
鬼ごっこの鬼は増えるかィ楽しいネェ。
ほゥら、アタシァ此処だよゥ。
[笑う赤鬼] [ニィと笑み] [弧を描く] [隻眼の碧] [妖し翠]
喰児が喰児なのと同じでアタシァ何時までもアタシさァ。
仮令腐れようとも朽ちようともそいつァ変わらないヨゥ。
嬉しいネェ、褒められて佳い女に成れそうさァ。
そうだネェ、明日には誰か決めとくヨゥ。
司棋の兄さんはアタシに気ィ使う必要なンざァ無いからネェ。
[笑む少年] [見詰め] [ゆるり首捻り] [揺れる常葉]
本気なら尚の事危ないネェ。
アタシの心はアタシのもンさァ。
開那の兄さんの香に惑う時すら其れは変わらないンだヨゥ。
望むならアタシを其ン気にさせれば好いだけさァ。
[遥月の呟きを聞きとめて]
…契り?結ばれる?…情とは…本当にどういった…ことを…?
[わからない、といった眼を向けながらも]
先日の、水の礼だけでも…
[紅のさされた唇へ自分のそれを寄せ。
数回、ふれさせ離す]
柔らかくて…甘くて…心地よくて…
こういうのは、好きですよ。
[ふわ、と触れ、小さく笑い]
[遥月とじゃれ合う様] [横目で見遣り] [ニィと笑む]
一体どンだけの人にそうして居るンだかネェ。
あンまり易い唇でアタシに触れてお呉れで無いヨゥ。
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