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アッチの意味で喰ってみるかぁ。
[などと嘯き常盤を見れば]
結局喰うってことかもなあ。
いや、喰う専2人なら共倒れになっちまいそうだが。
相棒が骨を拾ってくれるらしいからなぁ。
[藍色の男肩越しに]
消えるときぁ俺も骨ぐらい拾ってやるかぁ。
お、酒の到着かい。
そうじゃな……同じである方が不可思議となるかのぅ。
[藍の言葉に小首を傾げ]
有為転変の世の中よ――
変わらぬものなぞどこにもありはせぬように。
[瞳は僅かに揺れようと]
[浮かぶ表情(いろ)は笑みばかり]
妾は妖し――ヒトを狩る立場ゆえに其の裁量を量る者。
我が身に憶ふるはそれこそ罪じゃ。
[難儀なことだと苦笑をもらす]
いやですねぇ、喰児様。……好い器だなんて、そんな。
[カラカラ笑い、手をぱたりと縦に振る。]
相手がわたくしを愛する程、食らった時の味の佳さは増すのですよ。
嗚呼、人も妖しも、初対面の相手にいきなり恋ができましょうか?まして相手は無粋な子鬼。味を出すのはどだい無理……。そうではございませんか?
[少女の様子に薄く笑み]
――水でよければここに有る。
妾が口をつけたあとで良ければな。
[沸き出でる泉の清浄な水――酒とは違う命の水か]
汝れには名乗っておらなんだか。
妾は白水じゃ。汝れは何と申す?
[己が名の混じる遥月の声にゆるり琥珀向け]
永久の間は天より落つる雨ひとつ。
更にいうなれば刹那の酒か。
血肉など無くとも生きられよう。
[つぃと瞳は赤の娘。
いつぞや泉の傍に見た姿か]
嗚呼。一つは既に空きつつあるが、そちらは未だだ。
手さえつけておらぬ。
[赤鬼へ、瓢箪片手に両手を肩辺り迄持ち上げて見せ]
是が無くなれば判らぬが、
無くならぬ限りそちらには手を出さん。好きにしろ。
[到着、の言葉に軽く頷いた]
おやそれが面白いものなのか?
[注意深く観察する目を瓢箪に向けるが、別段面白いことは見つけられなかったようだ]
ううん、酒宴の輪の中へ置いたそれと同じものとばかりに思っていた。
気をつけてみても、やはりそう見える。
おお…そうじゃなぁ。
[尋ねられれば、光を反射する瞳をきらりとさせて]
わらわはな、楽しみは最後にとっておく者でも、一番にその楽しみに飛びつく者でもないのじゃ。
わらわは全ての楽しみを一挙に楽しむ者。
さあさ酒でも、その面白いものでも一度に全ての面白きを以て、わらわを楽しませるが良いぞ万次郎。
[瓢箪抜ける白の手] [指先は薔薇色を拭い] [琥珀を見遣り] [ニィと笑む]
見せもンじゃ無いヨゥ。
おや、蘇芳の姐さんもお呑みかえ?
[瓢箪奪った青鬼] [木目の盃差出し]
そりゃ何よりさァ。
アタシァ未だ足りないヨゥ。
[戻る気配] [猫と万次郎]
買出しお疲れさン、お帰りィ。
[赤鬼] [結局喰うと嘯く] [ニィと笑み]
恋われりゃ喰われるなァ好いけど、別の意味でアタシが喰い返すヨゥ。
満開の桜の木の下で心中みたいな共倒れは御免さァ。
[夜斗の背でゆらりとゆれていたけども
酷い眠気に襲われて。
夜斗は熟睡した己の主人を背に宴会まで戻れるか。
はたまたそこらの木の下で*眠るだろうか*]
[藍の髪に乗る花びら。
上目で見遣り、赤へあどけない顔浮かべる]
二人揃って敵わぬものが判ってしまうなぁ?
藍と紅はさてはて、混ざれば紫になるか。
茄子では泣く子も笑うてしまうから、真逆のままが丁度良い。
かっかっか、骨拾い合う藍と紅。それもまた良かろうなあ。
お前さんの骨は常葉の女の傍に在れば良いか。
[赤鬼へ悪戯に問うて首傾げ、
見れば白も首傾げる様に小さく笑う]
左様。姿さえ、また一時の括り。
戻ればおそらく触れられぬな。
[ひらり、藍からひとひら落ちる花びら
瓢箪下げる手の平落ちて、息吹けば白の眼前舞う]
罪か罰か、いつまでも量るだけでは居られぬ鬼ごっこよ。
[メイの相変わらずの物言いに口の端緩め]
この姿は、そうな。ヒトと関わるには良いとも悪いとも云える。
先のようにヒトの店を訪れるにはこの姿が良し。
しかして、この姿のままでは満足に腹もふくれぬしな…。
結界が張られてから、慣れたのだろうよ。
メイ。
其方も、鬼ごっこが上手く行けば店主の扱いくらい慣れようて。
[あぐらをかいて。楽な姿勢を取り
ぐびり、ぐび、と喉を鳴らし上手そうに瓢箪から酒をくらい]
しかして、刹那の御酒のお味は如何程でしょう?
其の他のものは何も欲しないとでも申されますか?まるで密教の僧の様……
[紬を口許にあて、紅の視線で開耶をじぃと見つめる。]
嗚呼、其の言葉はたいがいの者が言えば嘘かと思ってしまうものですが、貴方様が言うと真実に聞こえてしまいますねぇ。……嗚呼、不思議なこと。
申し訳なく…。
何か、気が抜けてしまいまして…。
お休みなさい、また明日。
ガラスの眼、御気に召したらまた明日にでも。
[ふわりとガラスの瞳に口付けを送り、そのまま*うとうとと*]
[くつくつ。肩が揺れる]
其方は欲ばりよのう。どうなっても、我は知らぬぞ?
先に、酒宴を楽しんでおいた方が良いとだけ忠告する。
盃は有るか?無ければ是を使え。
[懐から取り出す黒。其処へ、先の店で手に入れた紙包み
またたびの粉末をさらり。少し宙に舞ったろうか。
呑みさしの瓢箪から、とぷりと酒を注ぐと]
ほれ、其方の望みの物だ。
云っておくが…
どうなっても知らぬぞ?
[いたづらな笑み浮かべ、黒の盃をメイに差し出して]
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