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其ンならアタシァ赤鬼喰児の率いる鬼達の応援でもするかネェ。
[振られる賽の目] [覗いて] [コロコロリ]
[舞う獅子] [眺め] [碧眇め] [ニィと笑み]
万次郎の兄さん連れて行かないとかネェ。
[司棋の手元に拍子抜けした様子]
…なんとまあ。よくも壱の目を出したものだ。
我が親か。器はこの杯で良いな?
では振るぞ。
[ちりん、ちり、ちろん...賽の目は{5}{3}{3}]
ふむ?
[黒の杯に散った賽の目を覗き込み]
さァて、枯れた華簪に華を呉れるなら嬉しいけどどっちも好いネェ。
司棋の兄さんに全ての桜を咲かせる力があるなら、そっちも願いたいくらいさァ。
嗚呼、そうだ。
アタシの唇には安易にお触れで無いヨゥ。
呪いがかけてあるから人間と謂えど余り触れぬ方が好いからネェ。
[軽く真理の唇へ指が触れ]
呪い…ですか。こんな綺麗なのに。
どのような呪いか、興味がないわけでは。
[くすくす笑い]
それとも、僕ではやはりご不満が?
とりあえず、後ほど芸はお見せしましょう。
桜では芸もなく、星などを。
[青司ににこりと笑むと、賽を振る男達の方をついと覗き込む。]
……おやおや。
皆様、何の遊びかと思いきや。賽の目遊びとは、こはいかに。
何か大切なものでも、お掛けなのですか?
或いは、負けた者が御酒を呑むか。
[唇に白い指先を添え、クスクスと声を上げる。]
左様左様。色を食らえば同じものよ勿体無くなどありはせん。
言葉だけなら何とでも成るが、触れ合いたいなら他を当たると良い。
かっかっか。毒なぞ怖くてヒトが食えるか。物の怪とて同じこと。
愛なぞ御伽噺より遠い幻想じゃ。
語るものなど持ち合わせてはおらぬよ。
ふむ…よかろう、よかろう。覚えておこう。
月も熱が欲しくばいつでも参れ。
そのまま食ろうてしまうかもしれんがのう。
[吐息をひとつ、閉じた瞼に吹きかけて。
遥月からすいと離れ、腰を下ろすと眺めるのは賽の目の行方]
それは失礼申した。
ただの物語になぞらえた戯言よ。
さてはて誰が勝つものか。
[万次に悪びれた様子もなくひらりと手を振り、
地に置いた杯に酒を満たしゆるりと煽る]
[遥月が覗き込む気配にチラと見遣り]
さあな。勝った者が好きに命令でもすればよかろう?
酒など緩いものよ。少なくとも我にとってはな。
司棋にとってどうかは知らぬが…。
[赤髪の少年姿を目に留め。次いで赤鬼]
其方の番ではないか?振った振った。
おや、褒めてお呉れかえ?
嬉しいネェ。
もっと謂ってお呉れヨゥ。
褒められた分だけアタシァ綺麗にも成ろうってネェ。
アタシに触れるには色々と決まり事があるだけさァ。
遊んで呉れる誰も不満なんて言わないヨゥ?
本気でアタシの相手をして呉れる気になったら誘ってお呉れヨゥ。
[コロコロコロリ] [軽やかな笑い声] [冗談か] [本気か]
[薔薇色の唇] [触れる指] [ちろり] [紅い舌が湿らせる]
司棋の兄さんは星を如何するんだろうネェ?
楽しみにしてるヨゥ。
司棋よ、1とはなかなか。
[含み笑い、
続くもののふ出目は3]
ほおう、そいじゃあ振るとするかね。
碧が応援する鬼は強いだろうぜえ。
桃太郎には負けねぇだろ。
なあんて、なっ
[掌ひゅっと音を立て転がす賽の眼
{2}{1}{2}]
六の目を出すとは…本番に強いタイプなのやも知れぬな。
常磐の君。飴屋には司棋を連れてゆくとよいぞ……。
[人知れずつく溜め息は黒い霧となり風に流れ]
ふふふ……
賽は気紛れ。
誰の手にも負えませぬ。
万次郎様、お拗ねにならず。
今回は、司棋様の無垢な指先に、賽の神様が御味方したのでございましょう。
ふふふ………
あっちゃぁ、駄目だぁ。
司棋の出目が強ぇ。
[残念惨敗出目に苦笑。
獅子舞揺れて光を弾く。
遥月の声に振り向けば]
別段何も賭けちゃいねぇよ。
酒が飲めるんなら負けるが勝ちだなあ。
[笑いひらひら手を揺らし]
[喰児と万次郎の目と自分の目を比べ]
これは…勝敗はどうなるんでしょうか?
出目やらなんやらと…。
万次郎様?何を不機嫌に?
[悪びれなく]
ところで、先ほど何か云うてなかったか?
[赤の杯傾けて、半目で常葉の女をチラリ]
己は都合の悪い事には耳が遠くてのう。
[しれっと酒のみ転がる賽の目、
ちりんと涼やかな音に目を細める]
赤鬼も振ったか。
桃太郎などと申すからそんな目が出るのだ。
さぁて、我の勝ちとなるのだが…どうする?
敗者の扱いを決めないまま勝負を始めてしまったな。
ここは一つ…、月の君にうかがうとでもしようか?
月の君よ、敗者はどうすべきだろうな?
[薄く笑む]
[壱出す] [司棋] [赤鬼] [黒い気配の万次郎]
[しゃなりしゃなり] [囲む場] [歩み寄り] [酒告ぎ周り]
お疲れさンだネェ。
是は今日の林檎飴も期待できるかネェ。
[杯を乾かす赤鬼] [傍らに膝つき] [更に酒注ぎ]
今日は苺飴も食べれるかえ?
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