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[ラッセルの左腕が赤く染まり、あちこちから赤い肉が覗きこんでいるのを目にしたリックは、最後の抵抗と言わんばかりの表情で糸を動かす。]
[糸を木に巻き付け、ラッセルの動きを制しようと必死に抵抗を続ける。
だが―――――…]
(間に合わない!!)
[リックの表情に、絶望の色が滲む。]
[リックは事件だ。といっていたが、自分には事件という感覚は薄かった。
守護者の里に潜入した人狼は……元は人を殺していたが、それをやめた人狼なのか。それとも元々人を殺さない人狼だったのか。どちらかはわからないが、自分と似ているようなものなのではないかもしれないな。と此度の騒動の人狼からは朧気にそう考えていた。だからどうしても敵愾心が生まれなかった。
ここでは守るための力。というのに興味を持った自分。そして学園では、殺すのではなく封じるというのに興味を持った自分と。
だから興味を抱いていた。その辺りを聞いてみたいとも思っていた。
でも、眠っているウェンディを見て、なんとなくわかった。
自分の手のほうがよっぽど汚れているだろう。ということだ。
だが興味以外に聞きたいことは一つ。当初の方の疑問だ。
人狼は、殺す気もなく、また守護者を根絶やしにする気もなく。ここを無傷で手に入れたいのではないか?
何かここには人狼にとって大事なものが眠っているのではないか?あの開かずの間やらに……
それがもしも……アレならば……それだけは自分でも傍観してやるつもりはなかった。見境も全て消して、人狼の容疑がある存在を消す。]
[密かな覚悟と、思考に埋まっていたのだろう。ウェンディが自分を呼ぶ声にやや遅れて反応をする]
よっ。ウェンディ、起きたか
[それはウェンディに接している普段どおりの姿であった]
〔わかっているよ。
君がその手段を選んだことは〕
[仄かに、リックの纏う糸の鎧が闇色に光る。
来るべき衝動を、リックに出来得る限り伝えないように]
〔…あまり、ウェンディを悲しませないようにな〕
[最後の抵抗なのだろうか。
糸が自分ではなく木々へ走り、ラッセルの直進を防ごうとしている]
(グレンがいれば、君は勝てていたよ)
[そう心で呟くと、溜め込んでいた五撃分の破壊力を爆発させた。
瞬間移動ではない。
だが常人にはそれと似たような錯覚を覚えさせるには十分な速度に一歩目から達する。糸が木に完全に絡みつく前に、包囲を抜け切るなど、「視れる」ラッセルには造作もないことだった]
リック。
[次の瞬間、ラッセルはリックの目の前にただ立っていた。
左腕は止まる事無く血が流れ、大量失血のために唇から温かみのある赤がみるみる抜け落ちていく。それでも、彼は最後まで「恐怖」を与えなければならなかった。
紅い左腕を帽子のなくなった柔らかい髪の上に乗せ、ゆっくりと撫でる。
その目には、ただ普段のやさしく遠くから見守っている普段の彼が映っていた]
[右腕を上げて目元を擦ろうとして、違和感に気付く。
少女の体は未だラッセルの『音』が支配していた]
[油の切れた機械のように、ゆっくりと腕を上げる。
手をつき、何とか体を起こそうと苦心しながら]
うん…起きた…
[目覚めたばかりの一時は、眠る前の記憶も薄れているのか]
[――ほんの一瞬のできごとだった。
自分の巻き付けた糸をあたかも「視た」かのようにラッセルは避け、自分の方へと向かってくる。――正確には、リックにその姿が見えるわけではない。だが、張り巡らせた「不可視」の糸が、ラッセルの位置を如実に物語っていた。]
[顔面が蒼白になり、生きている人間とは思えぬ色へと変わる。恐怖感と絶望感に苛まれた次の瞬間、リックの身体は衝撃をなすすべもなく受け止める。]
…………………!!
[糸が右手から離れ、リックの身体は宙を舞う。一瞬だけ太陽のニオイを鼻から吸い込んだ後、リックは地面に叩き付けられた。]
…そっか。起きたか
[といいつつも、鈍い動きしか見せないウェンディに顔を顰める。多分まだあの時の後遺症が…これでは話が進みづらい。
...はぶつぶつ。と呟き、いつものように左目の視野が消えて…ウェンディの頭をそっと。撫で、そこから徐々に、違和感を解きほぐしていく……]
ふー……
[もうよいだろう。と判断して、撫でていた手を引っ込め、一つため息をつくと、単刀直入に切り出した]
で、聞きたい事がある。
ま、現状を適当に把握すればわかるだろう…ウェンディがここにいるってのは…ま、俺が連れてきたわけだが…理由は簡単なこと
人狼 らしい。ウェンディに聞きたい事があったからだよ
[本当に世間話をするような気軽さだった。]
ん…
[ゆっくりゆっくり、起き上がって。
ふわりと頭に触れたハーヴェイの掌。
驚いて、びくりと体が一度跳ね上がりはしたけど]
……ありがとう…
[体から消えていく違和感に、それが彼のおかげと気付いて。
まだ少し動きの鈍い笑みを浮かべた]
[続いた言葉があまりにいつも通りだったから。
極普通に頷いて…動きが止まった]
…うん。
[やはり気付かれてしまっていたのか、と目を逸らした]
[真っ赤に染まった腕が視界に入る。温かいラッセルの手が、自分の髪を優しく撫でたのを感じた。]
……ラッセル兄ちゃん……
お願い、が…あるんだ……
ウェンディに…あわせて…
そして……
[ラッセルがウェンディに対峙したあの目を思い出して、呟く。]
もしウェンディをあの穴に放り込むなら、オレも、一緒に……放り込んで……
[弱々しくそれを口にすると、リックはガクリと意識を失った。]
[素直に頷き…そして目を反らすウェンディ。それがあまりにも素直すぎて、内心...にはおかしかった。]
あー…先に言っておくが、少なくともこちらから危害を加えるとかいう気はない。
言ったとおり、聞きたい事がある。それに答えてくれれば、いいだけだ。
[と、やはりいつも通りの気楽な口調で確認を取るように言った]
ラッセル!
腕が、腕が落ちちゃうよ……!!
[ラッセルの、肉が裂け、どくどくと血が流れ落ちる左手に蒼白になる。
その腕を構わずリックの頭に乗せ、撫でるラッセルの表情はいつもの優しげな笑みを浮かべている。
彼が何を思ってそうしているのかくらい判る。判るが――。
反射的に体が開かずの間と外をつなぐ扉へ向かった]
出して!!
ここから出してよ!!
[扉を力一杯叩くが、勿論開くはずもない]
[「恐怖」が意識を断ち切ったのだろう。
最後まで自分を見ずに、リックは気を失った。
それを見つめてから、大きく息をつく]
ウェンディは穴に降ろす。いいか? 落とすんじゃない。降ろすんだ。
だから、お前までいくことはない。俺は「鳳凰」として、確定じゃない人間を穴に入れることは了承できないさ。
[それも、彼の仕事だ。メイを守るために、全てを投げ出しても、無用な人間を巻き込む気など毛頭ない。
いや、一時期はもっていたが、ウェンディと会話している間に完全に霧散した]
さて……ウェンディを追う……。
[完全に精神力のみで立ち続けるラッセルは、鼓舞するように呟くと、ふらふらの足取りのまま、ハーヴェイ達を追った]
[おそるおそるハーヴェイの方を見る。
嘘を言っているようには見えなかった。
それは所詮山勘だったけれど]
うん…答えて、大丈夫そうなら。
[『もう一人』を明かすようなことはするつもりはないから]
…ハーヴェイ探してみたはいいけどどこにも見当たらないや。
リックとラッセル大丈夫かな、
見に行ってまだいたら一緒に探そう。
[窓ガラスの修繕を終えハーヴェイを探し回っていたが諦めて湖畔へ向かう]
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