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愉しそうだな、喰児。
……常葉の女君とやはり闘うか。青司の様に。
[眸半眼に開き、思いに沈んだ面持ち。]
そう言えば先程、あの司棋とか言う犬の童子。
万次郎が狩る者と言うておったあれに会うた。……矢張り誠に人の様であった。
嘘か誠かは分からぬが、誰ぞ仲間の居る口振りであったよ。
[緋の鬼より瓢箪受け取るその手は微かに震える。]
[それでも取り落とすことは無く、水飲むように呷って長く息を吐く。]
[蒼い面に幾らか生気が戻る。]
[揺ら揺ら
ハナミズキの未だ咲かない梢は風に揺れ。
伸ばす肱は、元の姿と変わらず]
――――め……い――――――……?
[無意識に呟く。
せめて残った魂魄は、ハナミズキの枝を離れて
林へ向かう。ぺたりぺたり。足音は変わらないが
実体無い故、響くものではない]
[水飛沫、顕わした蛍火と相殺し]
逃がさぬのはこちらの台詞、骨まで喰らってくれる
わっぱと見ゆるも狩る者をゆめゆめ侮って下さいますなよ?
[夜斗に飛び乗り、風のような速さで水面を駆け抜け、白水の間合いへ。夜斗は肉食いちぎってくれようと]
「妖し崩れ」……ええ、確かに。
元よりわたくし、ヒトの身変じて妖しと成った者……
そのような言葉、屈辱とは感じませぬ。
其の言葉こそ、今のわたくしには「誇り」……!
[月に向かって跳躍し、白水の脇へと――距離を置いてヒラリ舞い降りる。]
ああ、そうさあ。
相棒との死合いも碧とやりあうかどうかっていう先行での奪い合いだったからなあ。
[黒い髪の合間から眼のいろが見え隠れ]
ほおう、そうなのかあ。
さっき見たときゃ心此処に在らずってぇ感じだったが。
万次郎の術は本物だったってぇことだなあ。
仲間か。
1人じゃあそこまでずたずたに出来ねぇだろうよ。
/中/
やれ…擦れ違いかorz
すまぬが明日が早い故、我はこれで失礼する。
明日はあまり来れぬかのぅ…[*遠い目*]
[ふっと喰児の顔、真っ向から見据える。]
女君と死合う前に、狐の言うていた様に司棋狩る気は無いのか。
万次郎の見立てが正しければ、残って居る内……
[とそこで喰児の示した数に気が付く。]
[それには些か驚いたようで、声音が少し固くなる。]
もうそれだけしか居らぬのか。
[林の中、薄暗い場所
仔猫の骸探して、足裏土に汚し彷徨す。
其れらしき欠片を認めれば、そっと手を伸ばそうと]
…触れられぬ。
[以前より軽くなった掌を見つめ]
触れられぬ、触れられぬ………。
[しばらくの間、其の場所を*徘徊していた*]
/中/
お疲れ、開耶。
我もそろそろ去ぬでな。ついでに明日は来られぬやもな。
まあ、時はゆっくり流れているようであるし
*焦る事もあるまいて。*
[泉のほとり、相見える姿を眺めるはひとり]
[上がる水飛沫、微か眉を顰めれど
水の飛沫すら体をすり抜ける]
――月が司棋についたか。
[ぽつり、呟き藍の目は行く末見届けようと瞬きもせず]
【中】
30村でやった、ローラーストリングが欲しくなって来た……(涙)
っていうか、白兵戦一切ダメって辛いなぁ…(苦笑)
泉に毒紅投げ込むか。(地味だ……w)
迷わず其処にあるのか、司棋よ。
生るように成ろうたか月よ。
[それぞれ往く道。
瞬きもせず見届けようと]
[けれど]
白よ、白――…
[藍の目僅か閉じかけて、それでも眺める]
見る事しか成せぬのか。己は。
[真っ直ぐ見てくる漆黒に、
金の眼逸らさず見返して]
別段俺ぁかまやしねぇがなあ。
いつも謂ってたろう。
愉しけりゃあそれでいいのさあ。
それに、今あいつぁお取り込み中みてぇだからなあ。
[笑んだままで頷いた]
そうさあ。
随分と少なく為っちまったなあ。
[くすくす][笑う]
[墨濡れのまま] [冷たい微笑み]
恨みがないのはこちらも同じ。
――はだかる者は皆殺してわらわの中の毒を消す。
[今日までのつながりを]
[数珠を一つちぎり投げ][四方八方弾ける水矢]
[くすり笑って][夜斗の追撃ひらりとかわし]
わらわは汝れらをあなどりも買い被りもせん。
さあ、鬼はこちらじゃ、本気を見せてみい。
[次の印を描けば][珠から濃霧]
[一寸先も見えないへだたり]
[道具箱から紅を取り出し、泉にそれを次々投げ込む。]
…………っ!!
せめて、泉が毒で埋まれば………!
[白濁した液体が入った瓶を取り出し、栓を抜き――毒の原液を、泉に向かって投げ込んだ。]
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