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[蒼白い頬を、酒のではない薄朱に染めて、]
[頭を振りつつ、苦笑い。]
……想い通じれば、夢にてあい見んとは謂いながら、空夢もあるもの。
おれもいよいよか。
[くくく、と喉を鳴らして、]
とまれ、酒……。
[と辺りを探れば、酒満たした瓢箪二つ。]
[驚きの顔をするが、ややあってほろりと笑う。]
誰ぞ、おれの為に取っておいてくれたか……
有り難い事だ。
[一つを取りて、くい、と呷る。]
[酒が入ってやっと心身整ったか、]
[辺りを見回す余裕も出来て、]
[またもや夜の宴の跡と、鼻衝くあやかしの血臭。]
これはまた…怪どもの血か。性懲りも無い…。
此奴等も、それを良い事に愉しんでおるから始末が悪い。
………有塵様。
[紅を引いた唇が、微かに動く。紬の袖で唇の震えを隠し、有塵へと近付いてゆく。]
先ほどあちらの林にて、山吹の着物を着た娘子の亡骸を見つけました。おそらくは、蘇芳様のものかと存じ上げます……。
[袖の奥で、溜息をつく。]
嗚呼、おぞましき血のにおい……。
鬼ごっこが始まったのですね……。
―回想―
[頬を伝った水の感触][まずいと思い霧をもて]
[叫んだ青鬼聞こえれど][ただ求むるは泉の気]
汝れを責めたいわけではないのだ――
[はらはら][はらり] [雫は落ちて]
少し――寂しく思うただけよ。
[袖を目元に当てながら]
[泉のほとりで膝ついて]
……いいえ。
社に血の痕と、その傍らには御酒の瓢箪。宴の最中に血肉を食らった跡が御座います故……
狩人の仕業か、はたまた妖しの仕業か、断定はできませぬが、おそらくは……。
[暫く間を置き、沈んだ声音で誰にともなく呟く。]
あの女童は可哀相なことをした。
見た目は歳若けれど、器物の怪にてまことの齢は分からぬが……笛吹くだけの怪なれば何の咎もなかろうに。
狩人だけでも厄介だと申しますに……。
嗚呼、常盤様のおっしゃる通り、いよいよもって「鬼ごっこ」の時がやってまいりましたね。いつ何時、わたくしの身が妖しに喰われてしまうか分かりませぬ……嗚呼、畏ろしい。
「狩られる前に狩り、喰われる前に喰え」……
妖し達の同士討ちなど愚かだ、なんて悠長なことを言っている場合では無くなったようで御座いますねぇ……。
己が喰わねば、喰われて散るのみ。怯めば、死あるのみ……。そういうことでございましょう……?
―現在―
[一晩過ぎて][夕べを思い返し――]
[青司の中に居たのは誰か][笛の叫びはいつか聞こえた童女のもので]
蘇芳――――。
汝れはまことの九十九神じゃったのにのぅ。
やはり魂の揺らぎは嘘をつかん――難儀じゃ。
汝れがたとえ狩る者であったとしてもわらわは泣いたであろうが。
[減る怪しは最小限に]
[狩る者狩って][また涙して][この関わりを終わらさん]
――万次郎を半分は信じようか。
[手に持った瓢の酒を更に呷り、]
殺らねば死ぬるか。
はは、ますます以って呑まねば居られぬわ。
[目許朱に染め直して、空しさ含んだ笑いに唇歪めた。]
[今を盛りの薄墨桜、]
[己の宿るその樹を振り向いて見上げ、]
春の終わりを待たず散る、か。
否。
それとも命汚く散り終わるまで生きるか。
おれは。
[はらはらと花の雪積もる。]
尤も……
このような惨劇は、狩人が紛れ込まねば起こらなかったこと。嗚呼、早う狩人の魂を主に捧げ、この惨劇を終わりにしとう御座います。
……喰ろうて、狩って。その繰り返し。
嗚呼、わたくしも今暫くは、修羅に成らねばなりますまいて……
[遥月は物憂げに*溜息をついた*]
おれには誰がまことの怪か分からぬ。それを知る術も無い。
誰を疑いたくも無いが、誰も彼もが信じられぬ。
今更に惜しい身では無いが、花の終わるを見たい。
せめて、桜に霞む山が見たい。
その願いすら叶わぬのなら……
せっかくだから、書生 ハーヴェイ は 流れ者 ギルバート に投票するぜ!
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